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図面屋のブログ一覧

2011年01月13日 イイね!

免停日記の予定を変更しHSV010ネタをお伝えします

オートスポーツが今更ですが、昨年末に鈴鹿でスーパーGTホンダ陣営が行ったテストに関して報じました

何でもほとんどダクトがないボンネットをテストしていたらしいです(取材規制により画像なし)
…穴なしかよ…すげーなヽ(゜ロ゜;)ノ



何が凄いか少々説明が必要かと思いますので以下簡単に説明

通常のクルマというのはボンネット内にラジエーターを始めとする熱交換機を搭載します
これらの装置は基本的に空冷ですからバンパーの開口部やグリルから走行風を取り込み冷却に利用します
…ま、この辺は我々のクルマでもレース車両でも基本同じです

違うところはこれらの取り込んだ空気をどう処理するのか…という点です
我々のクルマではそのままエンジンルームに導き、ぶっちゃけてしまうとどこか適当なところから出て行ってもらっています
簡単ですが、これ決して効率的ではありません
開口部がどんなに大きくても、内部で流れが滞って充分な風量が得られなかったり、ダウンフォースとは逆の揚力を生み出しクルマの運動性を低下させます

一方、レース車両というかスーパーGTの車両は500馬力を発生するエンジンを搭載する割には小さな開口部しか設けられていません
HSV010はデザインからしてグリルレスですし、SC430はベース車両風グリルパーツがありますがダミーでグリルレスとなっています
レースでは停止や徐行という走行風の取り込みに不利なシチュエーションが生じにくいという理由もありますが、それ以上に「面積の半分は穴じゃね?」的なボンネットがそれを可能にしています

内部の細かな構造は各メーカーの秘密なので詳しくは知る事はできませんが、基本的には以下のような構造であると想像できます
開口部から導かれた走行風はその後ラジエーターを全て覆うシュラウドに入ります
開口部からの走行風は基本的にラジエーター類だけに送られエンジンルームには入りません
ラジエーターを冷却し終えた冷却風はシュラウドからボンネットのダクトに流れ、ボンネット上を流れる気流の負圧を利用して排出するというか、吸い出してしまいます

このような仕組みによって小さな開口部(空気抵抗も小さい)で冷却が可能になり、エンジンルーム内で流れが滞る事がない(エンジンルームに入れない)ので余計な揚力が発生する事もありません

こんな説明で何となくダクト無しボンネットの驚きが伝わりましたかね?
つまりHSV010はラジエーターを通過した走行風をボンネット上以外のどこかに今までと同程度の効率で排気している(ダウンフォースの都合上車体底面はないだろう)かボンネット内にラジエーターを持っていないという事になります(この場合、配管が長くなり冷却水の必要量が増え重量増加に繋がる)

果たして真相は?
色々興味深いですね~
Posted at 2011/01/13 21:44:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | モータースポーツ | 日記

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「御殿場市内は積雪10~15cm程度、このまま夜中まで降ると少なくとも20以上~40cmの積雪になると予想されます。東名通行止めはほぼ確実かと思います。みんな今日はもう出かけるのやめましょう、FSWテストも中止だ…」
何シテル?   01/22 16:49
なんだかんだ言って、結局サーキットに戻ってしまった大人気ない三十路です(笑) おかげでアクセラも少しずつ凶暴化していきそうです
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