2011年10月24日
『トルコのエルドアン首相は、同国で23日午後1時40分ごろに起きた地震による死者が138人、負傷者が350人に上ったと発表した。死傷者の数はさらに増える恐れがある。米地質調査所(USGS)によると、地震のマグニチュード(M)は7.2、震源は東部の都市ワンから約19キロで、震源の深さは約20キロだった。』
との事
うーんタイミングが悪すぎる
私が政治家で、なおかつ通貨スワップ決定前だったらこれも理由にいれて「丁重にお断り」するのですが…
できれば通貨スワップを白紙撤回してトルコ支援に全力を注ぐべき・・・と思いますが、一回約束したら白紙撤回はできないよねorz
理由は明確で、「投資に対するリターンが大きい」からです
また心情的にいくつか同情できる点も多いのですが、今回は「軍ヲタ的ネタ」なのであまり深くふれないでおきましょう
いくつか理由がありますが、トルコは親日国です
くわしく知りたい方は
「エルトゥールル号遭難事件」を参照してくださいね
クルド人との内戦(イラク側への越境戦闘もあり)が継続していることもあり、万全の体制とは言えないもののNATO加盟国であり、現代では「海軍力」の変化からその影響力は低下しているが、ロシアの黒海からの進出を阻むようにボスポラス海峡、マルマラ海、ダーダネルス海峡を国土に持ち対ロシアを意識しなければならない日本にとって同じ問題を抱える国でもある
黒海の戦力に自由を与えない事、ロシア太平洋艦隊に自由を与えない事はロシアに間接的にではあるが軍事上の制限を加えてお互いに恩恵を受けている・・・とも言える
距離は遠いが、「アジアなのに西側諸国に近い、地理的に対ロシア関係が共通する」と言う点で日本に似ています
再び力を取り戻し始めたロシア海軍力に一定の制限を加えると言う点において「韓国」より重要な相手と言えます
勿論「韓国」の対北朝鮮戦略上の重要性はありますが、公式的にはかの半島の「内戦」であって現在停戦ではなく休戦中なのです
ソビエトが崩壊した今、「反共」の防壁ではなくなりました
勿論北朝鮮には中国共産党の影響力が大きく、自由にさせてよいわけではありませんが、かの半島の戦いの重要度はイデオロギー決戦の最前線からただの「内戦」に落ちたと考えられます
例え内戦が決着するにしても北も南も反日、そこに決して友好国が生まれるとは思えません
であれば「他国」の軍事行動上積極的に利用できない地域として「内戦」を続けてくれた方が日本としては好ましいと思われます
地形的に日本海を内海???にできる半島そのものは重要ですし、その上半島そのものも他国の積極的な軍事行動に利用できない、半島に存在する軍事力も内戦を戦う為、日本に振り向けることができないという現在の状況は安定しているとは言い難いですが、日本にとってそう悪い状況ではないのです
経済的な実力から考えると、かの半島を統一する可能性があるのは「韓国」の方かな?と思います
ですが、統一による経済的ダメージを恐れ、積極的な行動には出ることができないようです
であれば、これ以上「韓国」を肥え太らせる必要はありません
ソビエト崩壊後北朝鮮の消耗は進んでいます
それに合わせて消耗させて、対北戦略が精いっぱいになるよう調整する事が日本にとって最もコストパフォーマンスの高い戦略と考えられます
そして北朝鮮軍は核兵器を有しているとはいえ、その数、質とも充分ではなく(核だけで勿論脅威ではあるが)MDによる抑止である程度対応できます
核兵器が持つ能力の最も重要な点は「一撃必殺」であることです
その必殺性がそがれるということはMDの命中率以上の脅威になります
もし発射したものの、「目標に到達しない」リスクが大きければ余程の事がなければ撃たないでしょう
余程の事、つまり現体制の崩壊と半島統一が起こるリスクを常にコントロールすればその可能性も小さくなります
その過程で国家としてさらに消耗させるしか現実的な対処法がないと思います
その為には前述の「韓国」の力を北朝鮮に合わせて調整してやる事が良いわけです
結論としては「韓国」を助けない事は中長期的に国益になり、トルコを積極的に支援することは国益になるかもしれない
よって「韓国」への経済的手助けを「口約束」だけにしてトルコを支援したほうがよい…と思います
結んでしまった通貨スワップは仕方がない(本来なら言語道断ですが)としても同時に過去の金を取り立てて追い込むことはできないものでしょうかねorz
トルコ人は日本と同じく自然災害で危機に陥っています
「韓国」は甘い経済認識と過剰な自意識で借金まみれなだけです
人情的にもどちらを助けたいか?と言われれば前者ですし、助けた事によるコストパフォーマンスも大きく、実は「韓国」を助けない事による安全保障上もメリットがあるかもしれない…と思うのですが
また人道的にも同じ地震国であるにも関わらず建築に対する能力の違いから被害が大きくなりがちなトルコをこの際大規模に支援することは悪いことではないと思うのです
韓国経済と日本経済のリンクの度合いを私は過小評価しすぎなのですね???
韓国は関税も高く、日本製品にとってさほど重要な市場ではありません
韓国への輸出は「部品」が大きな割合を占めているようです
つまり韓国が衰退しても同じレベルの製品を市場が求める以上どこかのメーカーが日本の「部品」を購入します
韓国経済への関与は何の利益も生み出さないように思いますが、勘違いなのかな???
※拉致問題解決には北の崩壊が必要との見方もあり、その点問題解決に向けては後退する可能性がありますが、「韓国支援を行わない」見返りに問題解決を進める…という手もあるかもしれません
+でもって外交成果を上げる必要はないのです
-を減らす事、例え-になってもその国が重要視する問題で相対的に+になるようにすることで少ない費用で外交的成果は上がるのではないでしょうか
Posted at 2011/10/24 12:35:54 | |
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軍ヲタ的ネタ | 日記