以前のブログで、他の車にも乗ってみたいということをぼやいていましたが、先日、NCロードスターを購入しました。
後期型、いわゆるNC3です。
玉数が少ないので、自分の希望グレード&カラーを満たしながらコンディションの良いものが出てくるのはなかなか稀で時間がかかりましたが、ようやくいいものが見つかり購入することができました。
そしてこれに少し先立って、S2000を手放しました。
これまでBRZとS2000の2台を所有していたわけですが、S2000を手放してBRZを手元に残す選択は、その2台の市場価値からいえば多くの方に驚かれるかもしれません。
S2000を手放した理由は主に3つです。
1. パーツ供給や盗難など、現実的なハードルが立ちはだかってきた。
これが一番大きな理由です。
非常にいい車で大好きなのですが、今後自分で所有し維持していくにはハードルが高い車になってきてしまいました。
乗らずにガレージにしまい込んでおくというコレクター的なことは自分のサガにあわず。
2. リラックスして乗れる車が欲しくなった。
私のS2000はType-Sでしたが、ノーマルでも乗り心地はかなり硬めでした。そして普通に乗るにはなかなか派手な純正エアロがついています。
一方のBRZは、サーキットに特化する色合いがどんどん濃くなってきまして、そうすると2台ともに乗り心地が硬く、見た目も少しととんがっているという、車に乗るのに非常にエネルギーを要する状況になってきてしまいました。
それが楽しいときがある反面、例えば仕事が忙しくて疲れがちな時期などは、買い物にいくのに車に乗ること自体が嫌になってしまうようなことも出てくるようになってしまいました。
S2000に気楽に乗れるよう、エアロを外して脚を柔らかくするすることも考えましたが、ホンダが仕上げた貴重なType-S、世の中にはそのままで存在していてほしい/そのまま乗りたいと考える方がおそらく多数いらっしゃることも考えると、下手に弄って台無しにするわけにもいかず。
3. 自分がS2000という車に添えられる華があると思えなかった。
私にとっては、車を運転しているときに感じられる刺激はそれほど多彩ではなく、初めて乗った瞬間にすごく楽しい車であっても、その楽しさは何年も持続するわけではないようです。
また、車は所有欲を満たす手段でもないようで、楽しさや悦びを見出しているのは、車を所有して運転するというオーナーシップを有することよりも、車とそのコミュニティにどれだけ華を添えられるか、といったところが大きいようです。
S2000自体は紛れもなく名車だと思います。エンジンはもちろん、クラッチ&シフトフィール、ステアフィールなどなど、どれをとってもピカイチでした。しかしすでに先人が確立した速さ、カッコよさがあり、なおかつ世間に広く認知されている状況で、今から自分がそこになにか貢献できることがあるかと考えると浮かぶことがなく、今後S2000を所有していても、ただその築き上げられた事実を後追いして確認していくようなことになってしまうような気がしてしまいました。
以上がざっくりとS2000を手放した理由になります。
言葉で説明するのは難しいですね…書きながら手放す選択をとった理由について自問自答を繰り返してしまいました。
もしBRZがどうしようもなく遅いとか、トラブルだらけのポンコツであればBRZを手放していたかもしれませんが、実際そんなことはなく、むしろかつて思っていた以上に速い車ですし、自分の経験上は故障知らずでよくできた車です。そして個人的に思い出深い車でもあり、手放しにくい気持ちが強かったという事情も今回の選択に影響したと思います。
心残りなのは、もっとたくさんのS2000のオーナーさんと繋がりたかったということですね。
休憩に寄ったPAでたまたま居合わせたS2000オーナーの方にオフ会に誘っていただく嬉しい出来事などもありましたが、このご時世でなかなかそのような機会を活かせませんでした。
車が変わっても、いつかどこかで繋がることができたらいいなと思います。
というわけで、現在はBRZとNCの2台体制となりました。
当分の間は、BRZをサーキット遊び用、NCをドライブ&買い物用として運用します。
NCでもいずれはサーキットを走りたいと思っていますが、前オーナー様が非常に大切に乗られていたのがわかるとても綺麗な状態でして、まだまだサーキットを走るのは畏れ多く、しばらくはオアズケです。
秋に紅葉の峠道をオープンにして走ったり、そんなのことを楽しんでいこうかと。その頃にはアメリカの利上げも終わって、原油価格も下がってくれているといいなぁ。
なぜNCを選んだのか、NCの魅力は何かというところについては、次回のブログあたりで触れたいと思います。
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Posted at
2022/06/29 23:01:25