みなさん、真冬のツーリング楽しんでますか?
私は毎日バイクに乗ってます(プロライダー)
さて、タイトルと画像の件ですが、登山のレイヤリングの基本は3レイヤーと言われ
1:ベースレイヤー(肌着)
2:ミドルレイヤー(防寒・肌着が吸い取った汗を逃がす)
3:アウターレイヤー(防風・防水・透湿性)
以上のように分けられます。
これがちゃんと理に適っていて、ちゃんとした性能のウェアを装着すれば
非常に快適な行動ができるように考えられています。
そこで真冬のバイクウェアレイヤリングについて、みなさんどの様な重ね着をしていますか?
おや?ツーリング先のパーキングエリアなどでバイク仲間同士の会話が聞こえてきます―――。
「今日は寒いからヒートテック二枚重ねで来ちゃったよー^q^」
結構耳にする言葉。
二枚重ねはまあいいとして、汗をかく可能性がある外出でヒートテックは命取りです。
ヒートテックとはユニクロが製造・販売している超絶人気商品の暖か肌着。
確かに暖かくていつでも着用したくなる物であることは周知の事実ですが
使われている素材にレーヨンという化学合成繊維が含まれます。
このレーヨン、吸水性は良いんですけど速乾性が悪く、最悪の場合汗冷えして逆に凍えてしまう事があります。
極寒の中、ご飯を食べに店へ入ったら、めっちゃ暖房効いてて汗をかいたりした事はありませんか?(バイクあるある)たったこれだけでも、食事後汗が乾ききっていなければ、走行風で身体が冷やされて、低体温症の恐れも出てくるのです。
決してヒートテックを悪く言っているわけではなく、適材適所という事をお伝えしたかったのです。
英国の冒険家、ディスカバリーチャンネルの某番組でお馴染みのベア・グリルス氏もこう言っていました。
「極寒の中で服が濡れたまま行動する事ほど最悪な事はありません」
と…。
近々登山を始めようと思い、冬用レイヤリングウェアを揃えていく内に
バイク乗用のレイヤリングを考えてみると、アウターウェア以外はほぼ登山と同じで良い感じじゃないか?
と思えるようになってきました。実際に仕事でも色々試した結果です。
◆アウターレイヤー(一番外側)
・防風性能→絶対必要!走行風が当たるだけでも体温はどんどん下がるのに、内側に入り込んできたら…。
・防水性能→最低限撥水程度は欲しい!カッパを着用するまでの時間稼ぎができれば良いという最低保障。もちろん完全防水が好ましい。
・透湿性能→欲しい!アウターレイヤーに透湿性能が無い場合、ミドルレイヤーを高性能にするしかない。
・保温性能→ミドルレイヤーの性能次第。あるに越したことはないが、アウターは重要視はしない。
◆ミドルレイヤー(中間層)
・防風性能→アウターの性能次第。あるに越したことはないが、重要視はしない。
・防水性能→アウターの性能次第。あるに越したことはないが、重要視はしない。
・透湿性能→絶対必要!ベンチレーション付きだと尚良し。
・保温性能→絶対必要!無いとしぬ!!
◆ベースレイヤー(肌着)
・防風性能→いらない
・防水性能→いらない
・透湿性能→絶対必要!っていうか無いやつ無いやろw
・保温性能→絶対必要!無いとしぬ!!
以上の3レイヤー法をバイクウェアに当てはめて導き出した結論は
◆アウターレイヤー
バイク専用ウェア(プロテクター取り外しできるやつ)防風・防水・透湿性があるやつ
◆ミドルレイヤー
登山用(フリースが超オススメ。保温・透湿性が良い。フリースは化学繊維という素材も相まって吸湿性は弱い。汗が付着するとべたつく。なるべくタイトな物を選びましょう。ダウンをチョイスする場合は、絶対に透湿性が高いものを選ぶこと。ただしそうなるとめっちゃ高額なので、サイフと身体に相談。)
実は一番チョイスが難しいミドルレイヤー。
◆ベースレイヤー
Amazonで探して(オススメは混紡繊維でいいのでメリノウール。次点で裏起毛の化学繊維。レーヨン混紡ダメ。某番組で「もちはだ」が取り上げられたけど、保温性は高いが透湿性能が弱い。汗かいたらずっと汗がまとわりつく。部屋着なら最高よもちはだw)
上の3セットのうち、あえてミドルレイヤーを透湿性のないワークマンの化繊中綿ジャケットで林道で汗をかいてきた結果
(防風・防水・透湿性のあるバイク用アウターレイヤー+ワークマン中綿ジャケット+メリノウールベースレイヤー)
背中内側ビッショビショのまま帰宅しました
フリースなら違った結果だったでしょうねw
あ、下半身はオーバーパンツ履けばいいから(無責任)
でも真面目な話、人間って内臓さえ冷えなければ意外と耐えられるんスよ。
●ミドルレイヤーの防水・防風性能に関して
これはカッパの下に着る物にも応用できることですが、アウターレイヤーの性能(防風や防水)が足りない場合、ミドルレイヤーでカバーすることができます。雨水がしみ込んできちゃう系のアウターの場合、ミドルレイヤーに撥水加工程度でもあれば、肌への雨水進入はほぼ防ぐことができます。走行風に関しても同じ事が言えます。ミドルレイヤーの1枚上にレインウェア着たら完璧です。
重ね着し過ぎてツーリングが窮屈でツラいとか、汗が引かないとか悩みのある方は、一度レイヤリングを考えてバイクウェアを選んでみてはいかがでしょうか。
冬のツーリングも快適に楽しみましょう!!
※画像はモンベルオンラインショップから勝手にお借りしました。
ミドルレイヤーにはモンベルのフリースめっちゃオススメ!!(宣伝するので許して下さい)