SaitoRollCage ワンオフ 6点式ロールケージ ダッシュ貫通
SaitoRollCage ワンオフ 6点式ロールケージ ダッシュ貫通
2023/04 取付け 20,057km
概算重量:
18.5kg
・ロールケージ 16.5kg
・当て板/ボルト 1kg
・ロールケージパッド 1kg
●仕様
ワンオフ ダッシュ貫通タイプ 塗装色:黒
・6点式ロールケージ(クロモリφ40-1.6mm)
・接続部(当て板+ボルト留め)
フロント:タイヤハウス裏*2
リア:フロア*2+シートベルト取付部*2
・メインセンターバー(アルミ)追加
→横方向からの外力に対する強度/剛性UP
・ロールケージパッド(φ50-5mm、黒) 追加
→乗員保護と車検対応
●目的
・安全性向上(オープンカーのサーキット走行で装着義務)
・ボディ剛性UP
・車体ねじれ防止
・タイヤグリップ向上
・見た目向上
・メンタリティ向上
●デメリット
・ワンオフで高価、車体預けで時間かかる
・重量増
・重心が上がる
・内装カットや撤去で快適性への割り切り
・シート位置の調整しろが少なくなる
●撤去物 ▲3.9kg
純正サンバイザー*2
ガーニッシュASSY.,フロントルーフレール 一部カット
ガーニッシュASSY.,R/L フロントピラー
ガーニッシュASSY.,ロールバー
ライニングASSY.,R.カウルサイド(フロント運転席足元カバー)
助手席側エアバッグユニット
助手席フロア側発泡スチロール
●取付の経緯
S660はオープンカーでルーフ周りの剛性と安全性に課題があり、ロールケージの導入は前々から検討していました。エンジン強化しビッグタービン装着により大幅パワーアップと速度域も上がったため安全を極めるために装着を本格検討。どうせやるならとワンオフでダッシュ貫通式にしたく、23年2月末にコンタクトを開始し、仕様と加工時期を相談したところ預かり期間は最低2週間、取りかかるのに3,4ヶ月かかるとのこと。4月にレースがあることや預けられる時期の要望をお伝えして検討いただいた結果、3月末に入庫で調整していただけ、レースに間に合いました\(^O^)/
入庫後はLINEで随時やりとりして、写真で加工状況の確認や要望をお伝えして対応していただけ、関東と関西で遠く離れていても納得のいく仕上がりとしていただけました。
●ワンオフ加工
一般的なダッシュ逃げ方式と比較して、Aピラーとの接合部が大きくフロントの接続部をタイヤハウス裏まで延長できるダッシュ貫通タイプにすることで箱形状を大きく取れ、安全面/剛性面のさらなる向上と室内空間の確保を実現しました(^^)。見た目もすっきりです。通常のフロント4点式にシートベルト取付部へのブラケット追加2点で合計6点、フロントのフロア側接続をダッシュボード貫通加工で延長しタイヤハウス裏で留めています。
オプションはメインセンターバーと車検対応でロールパッド巻きを追加。貫通式6点で十分剛性確保できているのと重量増と乗降性悪化を避けるためサイドバーは見送りました。貫通タイプはまだ2台目とのことでモチベーションも上がります。
フロントはサンバイザー取り外しが必要、フロントルーフレールのガーニッシュをセンター部のみ残してカット、Aピラーのガーニッシュを取り外し直接ボディへ接合かつAピラーに沿うように加工。
リアはロールバーのガーニッシュを取り外して、直接ボディへ接合しまた極限までボディへ寄せることで空間およびメンテ性確保とシートスライド量を確保できるようにしています。パッキン付きクリップ10個は新品をセットしておきます。これがないと大雨の際に車内へ水が浸入します( ;∀;)
91560-TG1-T01 クリップ,ガーニッシュ(アップルグリーン)(シール)
また助手席側のエアバッグユニットも撤去しています。今回取り外した部品で合計3.9kg軽量化となり重量増を抑えます。
Flatwellのセーフティバーは取り外す想定でしたが、調整の結果そのまま残すことができました。車体側はセーフティバー、ケージはメインセンターバーで横方向の剛性/強度を確保します。
●効果等
乗降性は、サイドバーも取り付けていないので取付前と変わらず問題なし。前方視界はAピラーに沿わせているので運転席側が若干悪くなった程度でこちらも問題はありません。後方視界もリアガラス部にかかる形状でケージが通っていますが、リアカメラで視界も大きく確保できていますし小さなウィンドウから後方をみることも少ないのでまったく問題なし。
街乗りでは装着による恩恵は少ないとおもいますが、ハンドリング性能は良くなったと感じました。
無限ハードトップを装着していた際は、段差を乗り上げた時などに軋み音が発生していましたが、CFRP ROOF装着との効果も相まって解消され剛性UPを実感できます。
重量は増えていますが、サーキットの高速域での直進安定性は増していて、パワーも上げているので重量増のディスアドバンテージはそれほど感じていません。ですが重心が上がったためコーナリングでのロール量が増えています。車体ねじれが少ない方向になりサスペンションの負荷も高まっていて逆にコントロールはシビアになっていると感じました。今後さらに走ってみて足回りのセッティングを煮詰めていきたいと思います。減衰を少しハード側に、バネレートも上げるかもしれません。
本来ならばロールケージはボディとしっかり溶接で留めるべきもので、当て板にボルト止めでは効果は薄いともいわれますが、現実的にプロのようなガチガチのレースをするわけでもなく年に複数回サーキット走行を嗜むレベルでは安全性の確保と副次的な剛性UPで十分と思います。何よりもこれで安心して走ることができます(^O^)!
●課題と対応
1,シートスライド量の制限
リア側は最大限ボディ側へ寄せてもらったもの、シートはBRIDEのXERO VSで大きく張り出したヘッドガード部がケージと干渉して、リア側へのスライドが制限されたため適切なポジションを確保できず、少し窮屈になってしまいました。シートレールのシート取付ボルト位置を前後とも調整しましたが、しっくりこず。。。
解決策は無くこのポジションでもかなりきついので同じBRIDEの廃番シート、VIOS3に換装してしまいました。まるで専用品かと思うほど、ヘッド部がロールケージの形状に沿ってきれいにオフセットされるためケージ下側までシート位置を下げることができ、適正ポジションに復帰できました(^^)
2,重量増(18.5kg→8.6kgへ軽減)
ロールケージ取付完了後にYachiyoのCFRP ROOFを無限ハードトップから換装して6kg軽量化、撤去した部品類3.9kg分と合わせて合計9.9kg軽量化し実質8.6kg増に抑えることができました(^^)
3,リアカメラの固定位置変更
ロールバーのガーニッシュに両面テープで固定していた室内ミラー用のカメラは、ケージパッド上にインシュロックで固定しました。
4,Aピラーカバー撤去によりツイーターも撤去
取り外したカバーからスカイサウンドシステムのツイーター部を取り外して後日復帰の予定。
5,ハーネス(6点式)の取付位置変更
肩部ストラップの取付を車体側アイボルトからメインセンターバーへの巻き付けに変更して角度を揃え、高さを平行にして安全性を向上しました。メインセンターバーにオプションのアイボルトを追加しそこに取り付けても良いと思います。
他にもアクションカメラ取付用のブラケットや、ステアリングフックを取り付けたりと活用できそうです(^O^)
↓S660 ロールケージ 商品ページ
https://saito-rollcage.co.jp/products/honda/pg857.html
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埼玉のサイトウロールケージさんへエスロクを預けてワンオフ加工してもらいます。
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貫通させるためダッシュバラシです。追加の配線類やパーツも多く、かなり大変だったとのことm(_ _)m
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リア側製作中。
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シートベルトのブラケットに固定します。
ここがキモです。
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リア、フロア側の固定部。
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テンションかけながらフロント側も合わせ中。
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Aピラーに沿わせダッシュ貫通しタイヤハウスまで下ろします。
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フロント、フロア側はここに固定。
タイヤハウス側から穴を開けてボルトを通します。
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ルーフのバーの位置決め。2本通します。
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オプションのメインセンターバー。
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形状完成後、一旦取り外して解体、塗装、ロールケージパッドを巻きます。
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完成です。早速サーキットへ!
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綺麗に収まってます。
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助手席側も。
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スッキリしてますね♪
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