トットコ沼太郎のブログ一覧

13Bをビックタービンつけて500馬力にすれば無差別級のサーキットで
「なんだあのロードスター…気持わる…」
となれる。
でもリッター2kmはもう勘弁だ(笑)

RX-8のMT丸車を持ち込む。
私に課せられた宿題だ。

幸運な事にあまりの人気のなさに最後のロータリー搭載車はごみのような値段で今なら買うことができる。
知識のない奴らに乗られて調子崩して廃車。
オイル管理、プラグ交換もできないやつがロータリーに乗っちゃあだめじゃね？
事故車でいいが廃車になる(笑)

仕方なしに走行距離のすくない、220馬力使用、5MTのスタンダード
と呼ばれるグレードに試乗。
乗り出し55万円。激安。

走行距離5万キロ。
外装はどうでもよい。
エンジンのかかり、かぶり、ミッションの違和感、クラッチの違和感。
全部移植だから数分の試乗、ないし場内の１０Ｍの移動で把握しないといけない。

幸いにも10分ほど、公道を試乗させてもらった。

新車の230馬力、後期の高出力バージョンＭＴを試乗した事がある。
ドノーマルの新車。

その時はエンジンの音が
これがロータリーだ
という懐かしさがあった。

15年たった雨宮のマフラーだけが入った220馬力前期使用のRX8。

正直。

あれ？こんなんだっけ？

である。

まず下がすかすかすぎる。
そしてターボのように3000回転から7500回転までスムーズに回る。
ロードスターのＢＰエンジンと真逆のセッティングだ。
5MTはFD用をそのまま流用。
出来が悪いわけがない。

なのになぜかあの時の感動が、ない。
回したら、1310kgの車体にしては胸のすくような加速だ。
だが、ロータリーサウンドはどこに行った？？

よくよく調べると、250馬力のSグレードはエンジンの重量に差が全くないことが分かった。
つまり、250馬力9000回転回る6MTのトップグレードを7500回転に抑えたデチュン車。
それが220馬力のRX8である。
ミッションは前期型は6MTはアイシン製。
評判は良くないが私の試乗した車は9000まで回るグレードだったのだろう。
そしてギア比がおかしいらしいが、250馬力のエンジンでも基本は220馬力のエンジンとなんら変わらない。
comチューンが違うだけ、らしい。

ならば求めるのは250馬力の6MTだろう。
それをワンオフで、ストレートメカチューンで300馬力にしようじゃありませんか。
という事らしい。

「でもクソ遅いよ」
だってさ(笑)
社長、速いから(笑)ロードスター、140馬力だから。

まあエンジン重量差で1100Kg超えるから、300馬力なんて遅いんだろうけど。
踏めねーよ、恐ろしくて。
タイヤの幅は広げたくないからスリックにせざるを得ないか。。。
この年式のロードスターはサイレンサーねじ止めでも車検が通る。
中間ストーレート、出口特注。

音はマックス110dbくらいにして、とりあえずサイレンサー突っ込んどけばバンバンアフターファイヤー号の完成だ。
さぞかし胸のすくようなREサウンドだろう。

ちなみに250馬力のrx8　MT6速のカタログ値燃費は9.4。
1310kgが1100になるから17％軽量になる。
みんカラの８乗りの方の実燃費は6～10らしいので、悪くても町乗り10くらいは走ることになるでしょう。
ロードスターと燃費も変わらないとは。

とにかく丸車だ。

タイプSはさすがに安くて低走行は難しそうだけど。
頑張って２５０馬力仕様を探すしかないな。

予算が苦しいなー。
「普通にRX8タイプＳを乗ればいいような…」
「それいったら、カスタムオシマイでしょ」
さすが職人。

220馬力でも9000まで回れば、それでいいのに。

うーん、220馬力で雰囲気を楽しむか。。。
それでも充分速いが。
速さはどうでもいいんだよな。音、脳内美化されてるんだろうね。

場所やショップ名は言えない。
教えたら混んじゃうから。すでに混んでるけど。


22歳から世話になっている
なんでもやってくれるお店。
もう何十年という付き合いだ。
常に仕事であふれている。全部紹介か、昔からの常連だ。

最後の砦としてとっておいたが久しぶりに顔を出してみた。

まず、他の店ではできないだの、金がかかるだの、ミッションのドナーがー
だの。
おまえら、それでもプロの車屋かよ。と。

はやりのルックスチューンで儲かる仕事しかしない、Ｖコンくっつけてブースト制御。
ぼったくるなんちゃって車屋が溢れている。

ロードスターで有名なあの専門店も
300万から…ですかね
すでに乗ってるの、探したほうが、安いですよ
ときたもんだ。

ずいぶん動画のテンションと違いますねー社長さん。

それを言ったらおしまいだろ！

愛車精神、ってもんが分かってないようだ。
成功しちゃうとこうなっちゃうのかな？？
ちょっと、調子に乗りすぎじゃない？

もう、行くの、やめたわ。
あんたのとこのデモカー、サーキットでぶっちぎってやるから待ってろや。



混んじゃう神店。

「おー○○、げんきかー？」
むかしからなんでなんも不快感もない、シビックをターボデモカーに仕上げた店だ。
ボクスターのクソみてーなオーディオも素晴らしくインストールしてくれた。

そして私のやりたいことを伝える。
「20のソアラにミッション乗せるのって、そんなに大変なんですかね？？」

「は？１５万だろ、○○○の、そのまま乗るだろ。ばかじゃねーの」
ソアラはパーツ難民になりそうなのでロードスターの話に振りなおしたがさすがだ。
あれだけ全国探してもできなかったＭＴの換装を簡単と言いきる。
しかも15万て…


やっている事がわかる人は少ないだろう。

純正とまったく変わらない見た目で。
公認エアサス組む店、仕上げもこだわる。
ソアラのミッション？朝飯まえ、ってことだ。

「簡単にできる」ソアラAT仕入れてMTにして売ったら儲かりそうですよ、社長(笑)

「ロードスターに８のロータリー乗りますかね？」

「あー、載る載る」
また簡単に…


名誉の為に価格は伏せるが。
宮城のロードスター専門店様の半額くらいでできる、プラスアルファで内装事ぜーんぶ移植も可能だそうだ。
どうせみんなメーターはなんとかワークスかＲＳなんとかを貼り付けるのが主流なんで８のメーターを移植しよう。

「は？そんなに安いの？」
「ついてればいいですから」
「いや、きれいにインストールしねーとダメだから」

「というか、見た目がロードスターで中身は全部RX8になるから」



思い出した。
あぁ、これが本当の。カスタム屋だ。
ショーカーを作り続けてきた、魅せるカスタム屋。
プライド。
経験。

スクリー○や○○オ○○には申し訳ないが。

数十年、やってきた歴史。
こなした無理難題の数。
雑誌に載った車の数。
次元が違う。


彼はできない
とは言わない
聞いたことがない。

私がやることは、ドナーになるRX8を探すことだ。
詳しい見積もりは後日、届く。

こういう最後の砦。
ボディーワークのカトウボディサービス。
彼らは職人。
それが根本的に、ほかの店と異なる。

私は恵まれている。

見た目はふつーのロードスター。
中身は300馬力オーバーの鬼ロータリー。

しかし、まさかのRX8探しにに難航することになる。つづく。