2023年08月12日
お盆といえば思い出す。
20代半ば。
宮城県県北を国道4号線を南下していた時のこと。
道の脇に「東京方面」
とダンボールになぐり書きしたヒッチハイカー、若い男性に見えた。ギターを抱えている。
若い女性ならすぐに車は捕まったろう(笑)
知らない男性を車という密室に上げるのはやめたほうが良いと思う。
アメリカの州によってはヒッチハイクは違法、乗せる方も罰せられる。
犯罪率が高いので。
しかし、なんとなく停まってみたのだ、日本でヒッチハイク?
しかも、宮城県から東京までをあえての下道で?
普通の感覚なら、高速のインター入口で
「東京行き」
と書けば一回で終わる確率は高いのだ、僕ならそうする。
停めると非常に爽やかな若者が
「宜しいのですか?」
と、呆気にとられるくらい丁寧な所作で話しかけてくる。
「いいよー、乗りなよ!仙台街中で良ければ」
「それは助かります!駅前など、人が多いところならば尚助かります」
とのこと。
理由を聞いてみたら、なんと北海道から東京まで、各地で路上ライブでお金を稼ぎながら、東京を目指している、というではないか。
それも一人ではない。
バンドのメンバーで、バラバラに北海道から東京を目指しヒッチハイクをして現地で集合、デビューするという。
なんとも嘘のような話であったが車中、話を聞いてみると北海道大学(かなり偏差値が高い)を卒業して本気で目指しているんだとか。
ならば、と。
「ところで、お腹減ってない?僕まだだから、良かったら一緒にどう?」
かなり喜んでもらえた。お腹へっていたみたい。
あまりプレッシャーにならないように、ミスドに行って点心セットというラーメンとドーナツ二つにお好きなドリンクみたいな軽い感じで談笑したのでした。
仙台の地下鉄、最北端の泉中央駅に到着。
今は禁止になっているはずだけど、この当時は路上ライブしてる人が多かったので。
最後に彼はこう切り出した。
「お世話になりました!東京に着いたらお礼のハガキを出したいので、出来れば住所とお名前、教えてもらえませんか?」
と。
僕はお礼は要らないと思って拾ったので、断ろうかと思ったけど本当にこの人は東京に着くのかなと多少心配になったので、ならばと名前と住所を伝えてお別れしたのであった。
それから数カ月後。
ヒッチハイクを拾ったことなどスッカリ忘れていたある日。
アパートのポストに薄手の袋状の郵送物が届いた。
中にハガキと、CDが入っていた。
「お久しぶりです、NBtouhokuさん。無事に東京にて仲間と合流し、バンドデビューしました!ファーストアルバムです。頑張ります」
とあった。
これは驚いたなぁ。
本当に、デビューしたなんて。
それにCDまでもらえるとは。
その時は一通り音楽を楽しみ、彼らの活躍を祈ったのであった。
それから5年は経ったであろうか。
アパートから仕事都合で引っ越しする日がやってきた。
断捨離をしていると、例のアルバムとハガキがでてきた。
スッカリ忘れていた。
今頃彼らは、どうしているのだろうか?
ふと、興味が湧き、バンド名で検索をすると…
おお?
これって、バンドのホームページじゃないか!
うまくいってるのかな?
彼の本名を知っていたので、バンドの公式メッセージから、
「あの時の宮城でヒッチハイクのせた〇〇です。〇〇さん、覚えてますか?」
と、短いメッセージを送ってみた。
数日後。
彼からの返信があった。
彼からのメールはこんな内容だった。
「お久しぶりです。あのあと、バンド頑張って、メジャーデビュー出来ました。でも、ヒット曲に恵まれること無く、最近バンドは解散してました。今は北海道で、弁護士の仕事をしています。その節はお世話になりました、バンドはうまく結果は出せなかったけど、やりたいことをチャレンジ出来て後悔は有りません。これからも人生を頑張っていきたいと思います」
的な内容であった。
バンドに期日を設け、後悔のない生き方を貫き、引き際も潔い。
そして、狭き門の弁護士を、今はやっている。
勉強も人生も、頑張った若者との出会いだったのだ。
あの時停まっていなかったら。
彼の人生の輝きに触れる事も無かったろう。
CDを久しぶりに聴いてみた。
1枚のCDを作るのに、あまたの人間の人生がかかっている。
そして、多くの人の耳に届けるようになれるには才能、努力、運が必要なんだなぁと改めてしみじみ思いを馳せたのであった。
その頃からか。
僕はCDを手に取り、一つの作品としてアーティストと向き合うという姿勢を大事にしている。
音楽がサブスクリプションとして消費されている時代には古いのだろうが。
ほんの一握りが、長い人生を音楽家として生き抜く事ができる。
好きなCDを選曲して大好きな車で最高の時間をアーティストと共有している瞬間が最高に幸せだ。
また、真夏の国道で。
ヒッチハイクしている若者をみたらどうするか?
そりゃ、当然乗せるだろう。
人が人生で、接点を持つ人間の数をご存知だろうか?
約、3万人。
当然、すれ違うとかではなく。
話したり、名刺交換したり、メッセージでやりとりしたりする数だ。
1日一人と換算するらしい。
そこから深く関わる事になる人間と出会える確率は、もう奇跡に近いのだ。
一期一会、大事にしたいですね。
Posted at 2023/08/12 18:00:22 | |
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2023年08月12日
お盆だと道が混んでいますね。
レンタカーに、県外ナンバー。
先日、ロスタを久々に引っ張り出し。
ラジエーターが爆弾抱えていたのですが近距離のディーラーまで行ってきました。
するとミラー越しにチンピラ風のおじさんが乗ったバイクがビタづけしてきました。
ビックスクーター?っていうんですか。
車間を詰めてきて作務衣で、サンダルで、片手でアイコス吸ってました( ´ー`)y-~~
バイクは乗ったことがありませんが…
片手で急に止まれるもんなんでしょうか?🤔
私は、後ろに誰がどのような運転で、どれくらい詰めて走っているかをミラー越しに確認するようにしています。
端的にいうと
アイコス、スマホなどのながら運転
車間詰めすぎマン
ふらふらの老人
パチンコ屋に向かうと思われるプータロー風の人
これに該当する場合で車線を譲れる二車線以上の場合、避けて先に行かせます。
追突された経験が2度ほどあり、
なんとなく危ないフラグが分かるようになりました😅
過去にスマホながら運転のおばちゃんがいて、車間を詰めまくってきたことがあり。
(危ないなぁこの人、よけよう)
と、車線変更した直後。
ながら運転のおばちゃんがあきらかにイカツイ現行のレクサスLSに追突してしまいました💥
あきらかにそっち系の方が車から降りてきておばちゃんの車両に歩いて行きました😨
その時のおばちゃんの
やっちまった😱
という顔が忘れられません。
皆様も加害者被害者にならぬよう、道の混み合うお盆はより気を付けて運転してまいりましょう。
Posted at 2023/08/12 00:59:37 | |
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