ナッターを使わないポップナットの打ち方を考察
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
12型ノートイジリでニスモの補強パーツやリアウイングを付ける時に障壁になるのがポップナットの取り付けになります。
特に補強パーツはポップナットサイズがM8と大きく、更に純正になるとスチール製なのでAmazonとかそこらに売ってる安価なナッターでは締め付ける事が困難っていうか対応してないナッターもあります。
自分の持ってるハンドナッターは車体に潜って使ってみましたが、体勢的に力が入りにくい事もあり柔らかいアルミ製ポップナットならいけるんですがスチールのM8サイズには無力でした。
そこで一般的な工具で締められないか検討してみました。
2
ポップナットを汎用工具で締める時に問題になるのが供回りという現象で、ボルトを締めてポップナットを締めようとするとどうしてもポップナットが一緒に回って永遠にかしめる事ができません。
YouTubeとかで公開されてるのがメガネとボルト、ナットなんかを組み合わせて締めるパターン。
YouTubeで「ポップナット」で検索すると
出てきます。
実際やってみましたが、やはり補強パーツに使う大きいスチール製ポップナット(M8)には無力でした。
これ、締め付け側のボルトにシングルハンドでめっちゃ力を入れるんでグラグラしてとっても不安定になるんですね。
3
ここから先は自己流になります。マネして失敗しても責任は持ちません。
昨年、トンネルステー(リア)を固定する4個のM8ポップナットの1個のカシメが悪くクルクル回るようになって、締め直しをしなければならなくなって苦肉の策で考えたのがこれ。
この時はポップナットの他の3個がちゃんと固定されてたんで、その3個をボルトでがっちり締めてトンネルステーをポップナットの抑えにしたのでユルユルポップナットをカシメる事ができました。
この時に使ったのが歯付きワッシャーで、ポップナットとトンネルステーに食い込んで供回りを防止してくれました。
今までポップナットをカシメたやり方で一番楽に締め付ける事が出来ました。
これには一つだけ欠点があって、今回使ったトンネルステーみたいに何かで抑えないと締め始めに歯付きワッシャーが食いつかずにグルグル回ってしまいます。
なのでトンネルステーの4本のボルトの内、3本がちゃんと固定されている事が必須条件になります。
4
今回考えた方法がコチラ。
ポップナットの抑えを汎用のステー(歯が食いつきやすいスチール製)にします。
これで単独でポップナットを締めようという作戦です。
歯付きワッシャーはちゃんと食い込むように、鉄より硬度の高いステンレス製を使いました。
それと歯付きワッシャーは歯が外側に付いた外歯と内側に付いた内歯がありますが、ポップナットは外径が小さいので歯がちゃんと当たる内歯がいいです。
写真はセットする順番に並べています。
左からポップナット、歯付きワッシャー、汎用ステー、ワッシャー×2、ステンボルト、ラチェット
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では汎用のスチール製ポップナットで実践してみます。
事前に予め汎用ステーに付けた歯型に歯付きワッシャーの歯をピッタリ嵌合させて、手回しでボルトを締めてポップナットを歯付きワッシャーに密着させます。
この時、ポップナットには歯付きワッシャーが食い込んでいませんが、締め始めの時点で歯付きワッシャーが自動的に食い込んでくれるので構いません。
汎用ステーは少し曲げて握りやすくしています。
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ちょうどいい鉄板が無かったので段ボールで(汗)
ではステーを握って押さえつつ、ラチェットでゆっくり締めこんでいきます。
手元に抵抗を感じたらポップナットに歯付きワッシャーが食いつき始めているので、更に締めこみます。
ここら辺のサジ加減は感覚でやってるので上手く説明出来ません。
m(__)m
M8なら半回転も回さずガッチリ歯が食い込むと思います。
いつまでも手ごたえが無いならポップナットがグルグル回ってる状態なので、取り付け先から一旦外してポップナットをペンチとかで固定しながらボルトをポップナットが変形しない程度軽く締めて固定先に再セットします。
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食い込んだらもう普通に締めて構いませんが、締めすぎるとスチールボルトだとネジ切れたり、ステンボルトだとポップナットのネジ山が飛んだりかなり面倒な事になるので注意です。
因みに今回自分は手持ちのラチェットで締めてます。
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段ボールから抜きました。
いい感じに潰れましたね~。
本番ではこの時点で鉄板に固定されてるはずで、ボルトや歯付きワッシャーなんかを全部抜いて、ボルト単独で締めてみて供回りしなければ大丈夫です。
一発で決まるとナッター使うより楽です。
ポップナットの手持ちに余裕があれば、缶詰の底なんかを利用して締め付けの感覚を予習しておくと完璧だと思います。
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写真は今回の実験に使ったスチール製のポップナット本来はミミと潰れたところに鉄板があって固定されます。
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歯付きワッシャーがくい込んだ跡。
ガッチリくい込んでいるので、これなら供回りは絶対ありません。
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※追記です
今回のやり方は元々インパクトレンチでカシメられたら楽だろうなって事で考えたものです。
実際やった事があるので、出来ない事はないんですがインパクトレンチの場合トルク調整が細かくできないので、ネジ山を飛ばさないようにチョット神経を使います。
最近思ったのが、調整クラッチ付きの電動ドリルドライバーを使うと締めこみトルクの細かい調整が効くので一番楽だと思います。
手持ちのでそのうち検証してみようと思います。
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