5月21日(日曜日)は、G7による広島市内の雑踏を避けて、山口県周南市にある山口県最高峰と言われる「長野山=標高約1,013m」にアマチュア無線の移動運用に行って来ました。この長野山には、今年の2月19日にも残雪の中、移動運用を実施した事がありましたが、その時は、豪雨の翌日だった事もあり、登山道が川の様になってる中、頑張って移動したものの、標高が高いにも関わらず大した成果も上げることが叶わずで、悲しくも玉砕レベルで撃沈した地でもありました。そんなトラウマもあってか、若干、躊躇したものの、それでも山口コンテスト絡みで、意外と結構イケるかも?との密かな胸算用がありました。
移動地を選ぶ際には、G7のテロを防止する観点から近隣の山(電波塔ありきの)には規制が入っているのでは?との軽読みから、最初に移動先としてイメージした廿日市市の山や山口県の周防大島町にある山は、海や島々はあるにせよ、比較的、遮るもの、障害になる様なものは無いとも言え、普通に広島市の正面または、斜め方向に位置する事から、これらの山は避ける事にしました。すると、他の方の交信内容から岩国市の山や周防大島の山には警察車両かどうかは不明ですが、何らかの規制があった様でしたね。やはり、電波塔のある山は対策されてると理解しました。
3ヶ月振りに入山した私は、いきなり遣らかします。それは、単純に直進するべきところを、眼前にあった標識を確認しないままに、雰囲気で別の道に入り込んだのでした。しかし、かなり登ったところでGoogleマップから大きく外れている事に気付いてUターンする羽目に陥ります。(カーナビを使用せずiPhoneのGoogleマップで行きました)その後、下りの無駄な時間を過ごして、間違えたポイントまで戻って来て、ようやく本来のルートに戻る事が出来ました。それが実感出来たのは、木谷峡の荒々しい渓流沿いの道を見て、そうそう、こんな雰囲気やったわ!と記憶が蘇ったからでしたね。
長野山の運用ポイントまで、あと少しの場所に到達した時、その道には車止めがされてありました。私は長野山の存在を教えてくれた周南市の局が、「天空のカフェのおばちゃんに話をしてゲートを開けてもらう」と言った話を思い出して、営業中の「天空のカフェ」に立ち寄りました。天空のカフェのおばちゃんに、これから無線をしたい旨を申告して、車止めの先に行く許可を仰ぎました。天空のカフェは周辺のキャンプ場を含めた管理棟の役目も担っており、日中に運用に限ると言う条件でならと許可が出ました。その時、宿泊となるとキャンプ場との兼ね合いもあるのかな?と思いましたね。車止めは勝手に付け外して下さいと言われました。
車止めを過ぎて右手に回り込んで、展望台近くのロータリーを回り、前回と同じ場所に鎮座した私でしたが、あまりの羽虫の多さに、今年初となる車用の蚊帳を張ることします。その羽虫は蚋(ぶと)の様で、目の粘膜に入り込んで血を吸おうとする羽虫の波状攻撃には本当に参りましたね。この日もアンテナは2本体制にして、粛々と準備を始め、蚊帳の設置を含めた準備が完了してからは、大いに期待感を込めて29FMのワッチからスタートさせました。すると、1エリアと6エリアが開いている雰囲気を感じるものの、今ひとつ安定感に欠けていました。暫くワッチしたものの、コンディションの回復が見込めないと判断して他のバンドに活路を見出したのでした。
アンテナとチューナーを替えて、先ずは、144MHz帯のFMモードのワッチから開始しました。すると、山口コンテストの参加局の交信が飛び込んで来ました。しかも、結構、周波数も埋まっている様でした。私の住む中国地方は圧倒的に144MHzの人気が高いのは周知の事だったので、そのタイミングでの144MHz帯はパスして、430MHzのFMにQSYしました。すると、山口コンテストの参加局が散発的に聴こえたものの、人気の144MHzとは違って、空きの周波数も確実に存在したので、取り敢えず、メイン周波数でCQを出す事にしました。すると、10時15分に愛媛県松山市に移動していたJE5局からお声掛けがありました。
このJE5局からは、周南市の長野山に居るなら、是非共、県内局としてコンテストに参加して下さいと言われ、それを受諾して、その後はコンテストナンバーである「交信相手の信号強度+周南市のJCCナンバー3315」を送る事にしました。その後、10時21分には愛媛県伊予市に移動していたJJ5局、10時26分には広島県呉市の灰が峰に移動していた既知のJH4局からお声掛けがありました。続いて、10時36分には福岡県行橋市のJJ6局、10時44分には山口県大島郡周防大島町に移動していたJA4局、10時53分には広島県呉市焼山のJA4局からもお声掛けがありましたね。
10時59分には山口県防府市のJA4局からお声掛けがありましたが、この局とは、D-STARで過去に2回交信した事があったにも関わらず、初めての交信の様に振る舞ってしまいました。その後、144MHzのFMに移り、11時14分に山口県周南市のJK4局(YL)、11時22分には北九州市若松区のJE6局、11時32分には山口県熊毛郡上関町に移動していたJA4局からもお声掛けがありました。そんな中、29FMのコンディションが気になった私は、144MHzのサブ周波数をクリアして、29FMに周波数を合わせました。するとCQが聴こえて来たので、コールサインも定かでは無いにも関わらず、いきなりコールしたのです。
すると、相手は既知のJR4局でしたが、その移動場所が11時32分に144MHzのFMで交信したJA4局と同じ場所(山口県熊毛郡上関町)でした。しかも、既知のJR4局は近くにいる無線局の存在が気になるらしく、どの周波数で運用してるのかな?と言う言葉じりを捉えて、144MHzのFMモードですよ。と伝言しようとしたものの、いきなり変な抑圧を受けて、それが回復しないままにJR4局との交信はフェードアウトしてしまいました。その後、暫くは29FMをワッチしたものの、既にコンディションが悪化してる様だったので、このタイミングで昼食タイムに入る事にしました。
昼食後は、再び、430MHzのFMにQSYします。13時27分には山口県大島郡周防大島町に移動していたJH4局、13時34分には山口県山陽小野田市に移動していたJA4局、13時50分には既知の山口県宇部市のJO4局からお声掛けがありました。その後、運用周波数をオープンしたところ、14時丁度には徳島県美馬郡にある丸笹山に移動していた既知のJP3局の声が聴こえたので、交信終わりにお声掛けしました。それから、メインで再びCQ出したものの空振りしたので、144MHzのFMに QSYします。すると、14時12分に山口県岩国市のJO4局から、14時16分には広島県呉市にある野呂山に移動していたJR4局からお声掛けがありました。
14時29分には福岡県大野城市のJL6局、14時41分には福岡県行橋市のJJ6局、14時46分には愛媛県上浮穴郡久万高原に移動していたJJ5局、14時49分には山口県山陽小野田市に移動していたJA4局、14時55分には広島県三原市に移動していたJO4局と交信しました。一旦、途切れたので430MHzのFMに移ると、大分県日田市に移動されていた既知のJA6局の交信が聴こえて来たので、交信終わりにお声掛けして久し振りにお話ししました。このJA6局とは430MHzのFMで比叡山と福岡県築上郡と交信した方で、昨年の10月に実施された29FMの伝播実験以来でした。
再び144MHzに戻った私は、15時28分に福岡県京都郡のJM6局、15時28分には山口県岩国市高照寺山に移動していた既知のJO4局、15時38分には中国自動車道を走行していた既知のJJ4局と交信を最後に撤収作業に入りました。山口県岩国市の高照寺山に移動していたJO4局とは、これまで何度も交信していましたが、基本としてはカード交換は無しと言う条件でした。しかし、今回は「だれでもQSL」と言うWEB上で交換する方法を指定して来ました。翌日にカード印刷を完了させた後、「だれでもQSL」を試してみたところ、その便利さに感嘆しきりでしたね。
今後は、QSLカードの交換はしない、JARLに入会してないから交換出来ない、入会してるけど積極的には交換してない、無駄に時間の掛かる交換は嫌い等々の相手には、「だれでもQSL」を勧めてみようと思います。それから、昨年の6月と今年の2月に交信した大阪府阪南市のJS3局がQSLカードの交換方法として指定した、Gmailによる交換が、何故か相手から届かないと言う状況だったので、この際だからと「だれでもQSL」でも送ってみる事にしました。とにかく、この無料サービスは使えるな!って印象ですね。ハムログのh QSLカードが使えない身の上の私にとっては、カード交換の選択肢が増えたものと喜んでいます。
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2023/05/23 20:49:15