中華オシロスコープを使ってアンプのゲインを調整してみよう
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
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中華のハンディオシロスコープ(FNIRSI DSO153)なるものを買ってみました。お値段なんと5899円です。
こんなんでも波形表示や電圧表示など色々できます。また10kHzまでの出力もできるのでスピーカーを鳴らして遊ぶこともできます。
というわけで外部アンプのゲイン調整をやってみましょう。(本当はもっと早くにやるべきでしたけどね)
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まずはアンプに繋ぎ込んでいるRCAケーブルを抜き、オシロスコープを繋ぎこみます。
この後音出しがあるので、他のスピーカーの音声入力が残っていると爆音で鳴ってしまいます。必ず全てのRCAケーブルを抜いてください。
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MVH-6600に1kHzの正弦波を入力し、ボリュームを上げていきます。普通はボリュームを上げていくとどこかでこの綺麗な正弦波が崩れるらしいのですが、このMVH-6600はボリュームマックス(Vol.62)の一歩手前(Vol.61)まで上げても綺麗な正弦波を描いていました。すごいですねこれ。ただ、最大電圧が仕様の4.0Vを超えているのはいいのかな🤔
今回はKRK Audio Toolsというアプリで正弦波を生成して作業しています。結構便利なアプリですのでぜひ使ってみてください。
※今回は1kHzの信号で調整をしていますが、サブウーファー用なら100Hz、ツイーター用なら4kHzのようにヘッドユニットのHPF/LPFで減衰しない領域で調整しても問題はありません
※※イコライザやバスブースト、ラウドネスなどの補正は全てオフにしてスピーカーの出力レベルも標準(MVH-6600は±0)に設定してください。場合によっては意図しない波形の歪みが発生します
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続いてアンプの調整に入ります。いったんスピーカー用の配線を全て外し、アンプの出力端子にオシロスコープを繋ぎこみます。
写真ではRCAケーブルを繋いでいませんがRCAケーブルを繋いでくださいね。
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取説通りのゲインに調整していたPRS-D700の波形です。完全にオーバーレブ状態です…ゲインノブの目印はアテにならないというユーザー記事は見ていましたが、ここまでとは…
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ゲインノブを回して正弦波が歪まないところまで調整しました。感度これでOKです。
PRS-D700はノブの感度が尋常じゃないくらい敏感で、ほんのちょっと回しただけで大きく波形が変わります。ガタのない調整用マイナスドライバーを用意したほうがいいなと思いました。(RockalphaRA604は結構鈍感で調整しやすかったです)
Vmaxは27V前後でしたので定格は19Vといった感じですか。
ちなみにRA604はVmax24V前後でしたのでちょっとだけPRS-D700のほうが定格の性能がいいようです。
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これは取説通りに調整した時のノブです。今回の写真は撮り忘れましたが、6.5V表示付近まで回しました。目印の意味よ😇
左右差も結構あり、PRS-D700(PRS-D800)は調整が難しいという意味もよくわかりました。オシロスコープ無しで音量を揃えるのは無理ゲーですこれ。
余談ですがこのノブの位置で音楽を聴いていた時はツイーターにPRS-D700を接続していたのですが、ヘッドユニットのボリューム5くらいで聴けないくらいの音量になっていたので、とにかく爆発的に信号を増幅していたのだと思います。よく使ってたなマジで…
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というわけでPRS-D700とRA604のゲイン調整が完了しました。RA604は耳でだいぶいいところまで調整が出来ていたので、波形はあまり歪んでいなかったのですが、それでも出音が非常に良くなりました。角が取れたという感じでボリュームを上げても痛くない音になったという感じです。
一方でPRS-D700のほうはサブウーファーが大人しくなりました笑
ヘッドユニットマックスボリュームで調整したのに対し、普段の音楽を聴くボリュームは半分以下のため大人しくなります。(前の状態はサブウーファーだけマックスパワーで鳴っていたのだと思います)
ゲイン調整、ホントに大事だなぁと実感しました。
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