OS GIKEN SUPER LOCK L.S.D  

自車は987.2の6MT車なので、製品種類はType-Eが該当。
ケイマン/ボクスターの場合、サイドベアリングは基本的に再使用となります。
また、サイドベアリングの内径寸法が、年式/モデルによって違うので、それぞれに応じた製品を選んでください。


装着前は純正デフも付いておらず、交差点を曲り抜けるのも直線を走るのも、タイヤに乗せられている感がありました。
装着後は街中を流すだけでも乗りやすく、落ち着いたフィールになり運転が楽になりました。
もちろん、それなりの走り方すればとても楽しく走ってくれます。


ひと昔前のLSDを知る者にとっては、
・交差点を曲がる度に"バキバキ”鳴る
・雑なオイル管理でロックがダメになる
・一晩で1000km慣らしの旅(笑)
ちょっと覚悟がいるパーツと認識していました。

しかし、SUPER LOCK L.S.Dは、これらネガティブなイメージを払拭してくれました。
LSD自体からは作動音は感じず、バキバキ音もゴリゴリ音もガッコンも音も車内には響いてきません。
ロックの効きもマイルド。(効き始め/切り替わりが自然。)

私の中のマイルドさ基準はNISMO＞＞クスコ＞＞壁＞＞テクニカルトラックスでしたが、NISMOより遥かに良いフィールです。

ネットでだれかが書いてました。
『存在感が無いのがデメリット』
私もそう思います。(笑)


オイル交換も、SUPER LOCK L.S.Dはロングライフ。(明確な距離指定は無い？？)
無交換でOKな話もあります。
オイルはMTと共用なので、精神衛生的にも、それなりのサイクルでメンテしようと思います。

作業を行ったショップ曰く、15000km目安と言われました。
(流石にちょっと長いとは・・・感じます。)



OS技研さんのPorsche向けLSDは、このSUPER LOCK L.S.Dと、TCDの2種類のLSDがラインナップされています。(2020年10月時点)
Web製品コンセプトを見るに、ロック特性の違いからTCDがコンフォート向けLSDと設定されてました。

当初はTCDを装着しようとしていて、色々と話しを聞くと、コンフォート性は後付け理由っぽいと推測。
PDK車はオイルが少ないので、サーキット走行しようとするとオイル巡りが厳しいようで、そこで開発されたのがTSDとの事。(ショップ談)
要は、PDK車に搭載可能なデフサイズが小さいということ。
MT車用よりクラッチ板枚数を減らす必要があり、その結果コンフォートな特性になったものと感じます。

プレート内のオイル経路もMT車用とは異なるようで、MT車より少ないオイル量でも性能を確保できたようですが、オイル総量が増えたわけではないので・・・。

個人的には、取り付け車両がマニュアル車ならTCDにしなくても良いのではと思います。
価格もそれなりに差もありますし。
どうしてもコンフォート性が欲しいなら別ですが、TCDの方が高いので・・・。