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2020年07月25日

アルミテープチューンの理解 その4(日々改善)

アルミテープチューンの理解 その4(日々改善) アルミテープチューンに関して、参考にさせていただいている神聖 ノンタマさんのブログおよび、Axeloidさんのブログで新しい情報が出ていましたので、フォローアップします。

いつもの如く原典(トヨタの特許)を読み込んでいます。いずれも既出の特許の改善、および素材の工夫(※)が中心となります。それにしても2016年の公示以降、専門の部隊でもいるのでしょうか、日々改善を追及しているトヨタの執念に驚かせられます。

※:アルミテープ以外の除電方法。その理由は前回のブログで考察したとおり、製造コストやロバスト性などが考えられる。今回の特許本文にて「見た目のため」という言及もあり。


■ヒューズボックスの除電
特開2020-042928
https://ipforce.jp/patent-jp-A-2020-042928

電源ラインを除電することにより「センサなどの検出値の誤差などを抑制」「アクセルペダルの踏み込み量を変更してからの加速度(駆動力)の変化が顕著に改善された」としています。

ただ、「電源ラインの帯電」と「センサの誤差」には論理の飛躍があるように思われます。電源ラインが対GNDでkVオーダーで帯電していたら、そもそも電子回路としては成り立ちませんし、静電ノイズの影響でしょうか?どういう原因が誤差につながるのか、もう少し具体的な言及が欲しいところです。
それは置いておくとして、電源ラインの除電は+12Vラインであれば、どこでもいいと思いますが、ケーブルにアルミテープを貼るとなると施工性が悪いので、じゃヒューズボックスに、ということだと思います。ちなみに電源ライン除電の初出はバッテリーターミナル(特開2018-1879)です。
また、特開2018-7367(ハイブリッドシステムの除電)を引き合いに、除電のためのアース線の引き回しは「見栄えや組付け性が悪い」としています。「見栄え」を気にしているのは意外ですね。

「見栄え」を気にするので、ヒューズボックスにアルミテープをそのまま貼るのではなく、表面を「微細な金属材料を含有したメタリック塗料」で覆うという凝ったものになっています。

さらにこの特許の注目すべき点は「有効放電面積の最適値」に言及している点です。これは前述の特開2018-7367でも言及があり、理由はそちらに書いてあるので割愛するとして、今回は「効果を体感し得る許容範囲は、9000平方ミリメートルから9070平方ミリメートルまで」と断言している点に注目です。
つまりテープが小さすぎても大きすぎても意味がない。ヒューズボックスに貼るテープの具体的な大きさを考えると
 94x94mm = 8836mm2 →NG
 95x95mm = 9025mm2 →OK
 96x96mm = 9216mm2 →NG
なんてこった!1mmの誤差も許されないなんて!特許本文ではモノがモノだけに電位計測ができないので「体感で」最適値を出したと言っています。トヨタには神ドライバーがいるのでしょうが、素人には超絶敷居が高いですねorz


■ファンの除電
特開2020-83190
https://ipforce.jp/patent-jp-A-2020-83190

これは分かりやすいですね。ファン筐体の特許は既出(特開2016-117388)ですが、羽根そのものにテープを貼って除電するというもので、今更感があります。素人的には、むしろこちらを先に考えると思います。(現にみんカラ界隈でファンの除電と言ったら羽根の除電がスタンダートだと思います)

羽根の面方向ではなく、円周方向に貼っているあたりが、ノウハウかもしれません。
これからの季節、エアコンの冷却効率アップも燃費には重要ですので、折を見て実施してみたいと思います。


■エアフロセンサまわりの除電
特開2020-84852
https://ipforce.jp/patent-jp-A-2020-84852

これもありそうでなかった話です。既出の特許だと「除電により吸気抵抗を低減」としているわけですが、スロットル全開時ならともかく、エア流入量自体はセンサーで測っているわけですし、多少の流入不足は補正されるのでは?というモヤモヤ感があったのですが、この特許とセットであれば、そのモヤモヤ感も幾分か低減されるもんでしょう。

これも折を見て実施したい。


■シート、フロアマットによる除電
特開2019-117709
https://ipforce.jp/patent-jp-A-2019-117709

これはちょっと毛色が違いますが、面白いので書いておきます。2層になったシートの生地に正負の帯電特定を持った素材を使用し、乗員の体の動きによって摩擦・帯電を促し、裏側生地の負の帯電を使って車体の正の帯電を中和する、というものです。
アルミテープによる除電を受動的除電とするなら、こちらは積極的に負の帯電を起こして除電する能動的除電になると思います。ちなみに、マイナスイオン発生機を使った超能動的除電の特許もトヨタから出ていますが、これはアルミテープの趣旨から外れるので割愛します。
シート生地の話なので、アルミテープとの相性も悪く、まぁ参考程度ですね。


以上、今回の追加特許の話でした。

あと、新特許ネタではありませんが、燃料タンクの除電(特開2016-133032)に関連し、ノンタマさんのブログで、燃料キャップの除電が燃費効果大、という話があったので、フォレスターの給油経路を確認したところ、途中がゴムホースになっている(給油口と燃料タンクは絶縁状態)ことが判明してガッカリした、という話を整備手帳に後日書きます。
ブログ一覧 | アルミテープ | クルマ
Posted at 2020/07/25 22:50:18

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この記事へのコメント

2020年7月26日 7:00
おはよう御座います。

何時も有難うございます。
色々考察されていますね。
確かに今回の特許は追加的な物があり、ファンブレードなんか、それが最初に来るのではと、私も思いました。

あと燃料給油口の事ですが、静電気を詳しく調べてきた結果から申し上げると。
tomozo~~~さんのフォレスターこそ効果が高いのではと思います。
途中がゴムホースになっている(給油口と燃料タンクは絶縁状態)

静電気は絶縁物の表面を漂っています。
そうなると燃料タンクから給油口までのゴムホースの中は静電気が漂っている事になります。
更にガソリンは圧力がかかっているので、給油口まで静電気が押し上げられて来ています。

その点を考えると給油口に貼るのは効果ありと思えます。

是非、試して見て下さい。

コメントへの返答
2020年7月26日 8:42
おはようございます。
タンクから20cmくらいがゴムホースで、あとは金属管でした。それでも効果ありですか!ノンタマさんの御助言とあれば心強いので、給油口にも貼ってみることにします。

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