イ:『どう、これ、示談書。昨日のあなたの失礼な電話の後、考えて、AG万なら示談。それ以下なら決裂。もしそれ以上の金額でもAG万で勘弁してやろうと思って、この示談書を作って来た。』
加:『…』
イ:『もう一度よ~く考えて、金額出して、このAG万の示談書にサインするならこれで終わり、サインしないなら別の意味で終わり、司法に委ねる。』
ま、大嘘や…(^-^;
でも、これ位は許されるやろ。
ここで、かなりの時間が流れた。
夜のマクドは寒い。
暖かくすると客が長居するからやろな。
もし、この作戦でAG万取れたら、浮いたG万で家族と美味しいもの喰いに逝こうかなぁ…とか、高級ボリュームペダル買おうかなぁ…とか、走馬灯のように頭の中を思いが巡る。
加害者が口を開いた。
加:『A十万でなんとかなりませんか。』
イ:『A十万の示談書は持ってきてない。』
------いや、持ってきてるよ。
------ついでにB十万の示談書もあるでぇ
イ:『AG万で示談するか、決裂するかしかない、よく考え。』
また、ここでかなりの時間が流れる。
加害者は、うつむいたまま、時折ため息をついたり、首を振ったり…
見る限り、かなり思いつめてる様子だ。
ふと思った。
俺は、鬼か?
加害者が口を開いた。
加:『自分にはA十万しか用意できません…』
イ:『A十万ね…』
加:『ご判断はイカ様におまかせします。』
イ:『…』
加:『自分の立場でこんな事言えない事は…』
イ:『いいよ、A十万で。』
加:『え?』
イ:『いいよ、A十万で、で、これで終わりにしよや。』
加:『は、はい…』
AG万の示談書を下げ、A十万の示談書を提示した。
ここからは事務作業。
内容を詳しく説明してあげる。
支払方法は、指定口座への振込。
振込手数料は加害者負担。
支払期日は、12月8日(火)。
支払期日の意味は、指定口座に入金される日で、加害者が振込手続きをする日ではない事を説明。
支払期日から遅れた場合は、年利13%の利息。
A十万の示談後は、こちらは加害者に対して名目のいかんを問わず一切の請求ができない。
で、お互いにに署名捺印。
これで、一段落。
ま、実際に入金確認するまでは予断を許さないけどね。
署名捺印後も少し話した。
で、最後の締めの言葉として、加害者が選んだのは…
加:『大変な事をしてしまったと反省してます。』
イ:『…』
加:『被害を受けた皆さんにも、本当に申し訳けないと思っています。』
イ:『特にバイクの人身の彼には、ちゃんと誠意を持って対応せなあかんで。』
加:『はい、今回自分は金額的も多くの出費があるんですが、良い勉強させてもらったと思います。』
ふんふんと聞いてたら、違和感なさそだ…が…
ちょ、待ってや…良い勉強って…
多額のお金を支払って何を勉強したんっ!?
1.自賠責切れたバイクに乗っちゃいけない。
2.任意保険をかける。
3.国道を逆走しない。
4.事故後逃走しない。
こんな事、教習所で習うてるでっ!
ってか、免許持っとったら常識ちゃうんけっ!
開いた口がふさがらん。
も~ええわ。
イ:『あ、もう帰ってええよ。』
加:『じゃ、失礼します。』
イ:『はい』
早よ、金、振り込んでくれっ…
(
続く…)
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この物語は、事実に基づかないフィクションです。
こんな話、現実にある訳がないっ!(^-^)b
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DBA-SH5 FORESTER | クルマ
Posted at
2009/12/08 14:27:27