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＃ノッキングの発生は無し・・・

世の中は連休ですが子供の予定で今年はイベント無しです；；

ですが来週は車検だし純正ＥＣＵに戻す前にセッティングを出します！

現在のSETはモデル化モードの「シリンダー単位空気量」負荷ですが、どうもこの負荷パラメータは怪しげな感じです；；



設定した時は喜んでいたんですが、登りで踏んでも負荷が上がっていきません；；

アクセスモニタも横に動くばかり・・・何かMAFと関連付けるファクターが有るのかとヘルプやフォーラムを探しましたがデヴィッド君のあの記事しかＨＩＴしません。


なので負荷軸をMAFに戻して実験します。

いつもの高速登坂路で何度かWOTして高域のログを取ります。
ちょっとビビッて濃過ぎだったので全体に薄めてから抑揚を付けます。



モデル化モードでの高負荷域のＶＥ値は９５前後になりました。
アイドル付近との比率は「伝統的モード」と同じ位ですね。

マップのアクセスはこんな感じです。



過給圧が低めなのでＭＡＦ最大では250g/sを超えます。


この状態で２～３速WOTでログを取ってみます。



ちょっとまだ濃いですが、冬場はもっとイクでしょうから安全を見てｗ
これでＩＮＪデューティは９０％になります。もっとブースト掛けるなら交換したい所。

インジェクタタイミングは純正と同じに進めてみました。
若干ですが霧化改善につながれば良いなとｗ

ノックレベルは良い感じですが、もっと進角したいので閾値を調整したいな・・・
インテグラルのノックメータは「無言」で了解してくれてますｗｗ

飛び飛びに閾値を超えてるようでノックトリム＃１は若干リタードされてます。



＃２番もぱらぱらと制御が入ってる・・・



でも３，４番はマッタク記録されていません。
シリンダー後ろ側は違う共振周波数なのかな？


まあ実験ですから閾値レベルを若干かさ上げしますｗ



消極的な変更ですが、これで問題無ければ点火時期をもう少し進められます。

最後にイノベートＬＭ－２でもログを取りました。




ピギーバックの時と季節は同じですが、気温がちょっと高いので評価はムズカシイですがｗ
安心して全開できる所までセッティング出来ました！

後は燃費実験したら黒船ともお別れ；；

＃乞うご期待！

＃朝は雨降りでしたがお昼から良いお天気になりましたねｗｗ

それでは実際に黒船をモデル化モードに切り替えて見ましょう。

先ずは忘れない内に今までの「トラディショナルモードSET」を名前を付けて保存します。
このファイルさえあれば、モデル化が上手く行かなくても戻れますｗ

私は今までの、

・ピギーバックＳＥＴ
・MAP制御SET
・MAF制御SET

を切り替えたり出来る様に残してあります。

それでは「燃料メイン」から書き直していきます。



ベース燃圧＝イニシャル燃圧の事ですね。

前期は255kPaは標準ですが、私は280kPaにしてあります。




お次はインジェクタ設定。

コチラの燃圧はメーカーの定格値ですね。
この燃圧で公称550cc/min噴けるというメーカーのデータです。
＃多分ｗ


次が無効噴射時間です。



BL5用「青」12孔の公称値は解りませんが、洗浄メンテショップのデータで拝見しました。
ユニシアJECSサイドフィードタイプの電圧変化は、

Ｔｓ＝ｔｓ＋（１４－⊿v）＊⊿ｔｓ
ｔｓ　：　基礎無効時間
⊿ｔｓ：　電圧当り無効時間
⊿ｖ ：　電源電圧変動値

となっている為、線形変化になるようです。


この状態でＦ３を押して黒船に書き込みますが、すぐにエンストしてしまいます；；
そうすると変更内容を消されてしまうので悲しい事に；；

直前に「弄り倒す会」に投稿がありましたが、モデル化で大分薄くなるようで燃料テーブルの変更が必要みたいですね。

※追記：
本家フォーラムで解説されている様にモデル化での燃料テーブルはトラディショナルとは違うスケーリングの為、全体に整合性を取り直す必要があります。



ＭＡＦ制御の時は「４０」が基本でしたが、モデル化では「６０」をアイドル付近にちりばめます。
これでナントカ始動出来ました！！


こうなれば締めたものｗｗ

楽しみにしていた「シリンダー毎の空気量計測値」を使おうｗｗ



※追記：
これも後から到った結論ですが、このパラメータは「マスエアフロー」をキャリブレートせず（MAX3,000g/sのまま）使わないと線形変化してくれません。
私の様にエアフロ特性に合わせてCal-1を校正しているなら必要無い選択肢です。


おお！
ナントカ走れそうです！！

リニア変化するパラメータなので、ちょっとMAFとは違う負荷の掛かり方・・・
もうちょっと濃くしたいな・・・ちょっとズルだけどインジェクタの「定格流量＝５３０ｃｃ」に変更しちゃおうｗ

これで若干濃くなってきました！
こりゃもうクイックチューンでセッティング行きたい！



ＣＬラムダをOFFにして奥多摩まで往復。
最初は薄くてトロかったですが、徐々に濃くしてイイ感じですｗｗ

こんな感じで「モデル化モード」いけます！
インジェクタを交換したり燃圧ＵＰしてもすぐ対応できますね！！

＃お次は燃費実験ｗ

＃燃料テーブル自体は変わらないんだ・・・

さあ今までの【Kurofune体験】でLINK G4+を利用して、エンジンを自在にセッティングする事が出来ました。

ここまでで十分多機能ですし習熟するのも大変なんですが、最後にとっておいた更にチューニングの深遠に実る「禁断の果実」を味見しときましょうｗｗ



先ずは今まで行ってきた「トラディショナルモード」との違いです。



「伝統的」と名の付く通り、こと燃調に関しては一般的なROMチューンと一緒です。
マスター燃料＝Ｋ定数を基準とした純正インジェクタをトリム（微調整）する方法で、インジェクタ吐出量や正確な無効噴射時間を知らなくても走れます。

純正ＥＣＵに排気量やインジェクタの容量を入力するパラメータはないですよねｗ



それに対し「モデル化燃料計算モード」とは、エンジンの燃焼に関わる全ての因子を分解し、数値化したパラメータをモデリング（組合せる）する事で更に詳細な燃調セッティングを可能にする仕組みなんですね！

吸入空気量は排気量、シリンダー数のＶＥ（体積効率）に関わる気圧、温度、密度を定量化し、燃料は密度や充填温度を指定でき、その燃料を吹くインジェクタは燃圧、吐出量、無効時間、非線形特性まで緻密に指定出来ます。


でもそんなに凄いという事は、その分「下準備」も大変です；；



インジェクタというモノは噴射パルスの最初から最後まで均等に噴射しませんし、燃圧や電圧に影響されてしまう敏感な機械なのでメーカーのデータが必要です。

まあ最近はAZNUなど洗浄メンテと共に、実際の正確なデータが手に入りますので問題は無いと思いますが、情報が不明確だとトラブルの原因になってしまうので注意が必要です。


まあビビッてても仕方ないので設定画面を見ていきましょうｗ



「モデル化モード」を選択するとマスター燃料等の項目が消え、幾つかの新しい選択肢が増えます。

「燃料システムのタイプ」というのは、



一般的な燃圧レギュレータをインマニ圧との差圧で可変する「MAP参照型」以下、制御の方法を選択するんですね。

あとは燃料の密度や温度に関わるパラメータが増えてますね・・・

その他の画面の変更点は、



後はインジェクタ設定の画面に燃圧と定格吐出量が増えてます。

ざっと見て「モデル化」で増えるパラメータはこの位です。
冒頭の通り燃料テーブルは変わりませんし、当然ですが「点火」に関わるページに変化は見られません。

＃何だこんだけ？！

明日は実際に黒船に繋いで実験してみます。

乞うご期待！！

＃花粉マミレで緑色だったｗ

洗車してサッパリ！！
しばらく洗えなくて可哀想でした；；

さて前回から又時間が空いてしまいましたが、「ノック制御」のまとめです！

どこまで話したか覚えてます？

そうそう、エンジンのバックグラウンドノイズをレベリングして、それを超えたらノックリタードさせる「ノック目標テーブル」を作った所まででした。



各回転域で測定されたノックレベルを２０％程度超えたらアラートする様にターゲットを設定します。



それから忘れない内にレベル測定時に「０」に変更した「最大遅角リミット」をデフォ値の「１０」に戻します。
この状態でノッキングが起これば、黒船は点火をシリンダ毎に1サイクルに1/4度づつ遅角し、その最大値を「ノックトリムテーブル」に記録していきます。

そしてこの記録はそのままテーブルに残す事も、エンジン再始動時にリセットする事も出来ます。



と、いうことで実験に行きますが、サーキットで実験はコワイので点火ＭＡＰをいじって小細工しますｗ



点火テーブルはMAP負荷のままだったんですが、それをそのままMAFに切り替えると丁度中間域で最大進角部を通過しますｗ

このまま上り坂でＷＯＴすると案の定ノックメーターが鳴り出しました！



この時のランタイム値は大した事ないですが確実に遅角されている事が解ります。

そしてオモシロイ事にシリンダー毎にノックレベルに差が出ます！



シリンダ＃１は追加した新規ノックセンサに一番近いので最大遅角リミットを記録してますｗ



シリンダ＃２は半分ぐらいのレベルでしょうか？
こうやってシリンダ毎のノッキング状態が確認出来るのはおもしろい・・・

この結果を見ながら点火時期や燃料テーブルを調整すれば最大進角値を探れますし、
外部のノックデバイスと比較してノックレベルを更に詰めていく！とか出来ますねｗｗ

そしてこの記録は「点火トリムテーブル」として残るので、ＰＣ－ＬＩＮＫがない状態でも学習記録として次回走行時に調整してくれます。
勿論、毎回始動時にリセットさせる事も出来るわけです。

すげえ機能的！



さてこんな感じでほぼ全ての機能を体験して来ましたが、最後は「モデル化モード」ですね！

約1年間もモニターさせて頂きましたがそろそろオーナー様にご返却しないといけませんからね！！

＃大変お待たせしました；；

＃俺もフルード交換；；

4月に入って時間も出来たし黒船体験をまとめたいと考えていたのに、楽しくない高級ホテルに８日間もカンズメにされていていますた；；

＃また「憩室」；；

やっと開放されたので目下の懸念材料の重ステのトラブルシューティングに終止符を打ちます！

前回ステアリングラックを交換して改善出来なかったので、パワポン本体に障害を抱えていると考え、リビルド品で交換しました。



ポンプの出力側には「フローコントロールバルブ」という回転数で送油圧を制御する機構があるんですが、配管内を流れるスラッジがバルブの動作を阻害してるんじゃないかという予想です。

このバルブだけ交換出来れば良いんですが、残念ながらAssyでしか部品が出ないのでまるっとリビルドで行こうかとｗｗ

交換自体は難しくは無いですが、折角のリビルドポンプをそのまま付けるのは忍びないので配管内のスラッジを掃除します。




エアで配管内のATFごと汚れを押出しました。
けっこうマックロなスラッジが出ましたよ；；

20万㌔分ですから・・・これが色々な部分を詰まらせて今回のトラブルになったんでしょうね。

兎にも角にもこれで「重ステ」は直りました！
こんなだっけ？って位すんげ～ステア軽いですｗｗ

これでアライメント取り直せばやっと「ノック制御」に戻れます！！

＃でも来月車検・・・