昨日、とあるFRスポーツセダンの最上級グレードのモデルに乗る機会がありました。
18インチアルミ、パドルシフト、7AT、可変バルブタイミング付き300馬力オーバーエンジン。。
新車で買うと、440万!
内装もきっちりできていて、安っぽいところはなく、かといって過剰に絢爛(けんらん)豪華でもない。
静的には良い印象。
でも、動かしてみたとき、何か違和感が・・。
低速域でのハンドルの反応。妙に軽かったり重かったり、引っかかりが強くなったり・・・。
ハンドルを切った時、タイヤとのつながりが「細い」・・・。
パドルシフトのストロークに対する変速レスポンスが鈍い。。
もちろん、人がやるよりはるかに速いんだけど、これ、なんか鈍いし遅くないか?
ブレーキは踏み始めが全く制動せず、かなり踏み込まないと効かない。。
踏むと止まるけど、安心して床底までペダルを踏む気になれない。。
これはオーナーがギンギンに踏み込んでいるからかな。。
足回りは段差を通過した時のゆすられ方がボディと完全に別の動きをして、
運転者が次の動きを予測できない。
さらに
高速域では100キロ+α付近からくるシート下からの不快な振動。。
でもハンドルはぶれない。それ以上の速度は自然に出す気持ちがなくなります。
これはこれで、ある意味ただしいのか。
エンジン音は勇ましい。でも、アクセルに対する反応が過敏すぎて、
運転者にはちょっとしんどい・・。
ルーテシアだってエンジン音はにぎやかだし、震動だって当然あるのに、
この車の場合、なぜか気持ちが落ち着かない。
正直なんか変。
ボディはかっちりしているのに・・
そのしっかりしたボディを生かした足回りとエンジンとミッションになっていない。。
(その逆かもしれないけど。。)
動的にはそれまで自分が描いていたイメージが、すべて崩れ落ちた瞬間でしたね。
ちょっとかなりショックで、その翌日、会社の仕事仲間に愚痴ってしまいました。
かつて走りで世界No1を本気で追い求めていたこの会社の製品は
今となっては400万オーバーの車ですら、こうなってしまったのかと。
かなり残念でした。
やはり、国産の高級車は、ブランド力以前に、走る実力をもっと引き上げないと、
本当の意味で海外勢とわたりあっていけないと思いました。
外観や低級音の抑制、塗装の仕上げ、建てつけのきれいさ等、目に見えて耳に聞こえるところは
確かにレベルアップしてきたけれど、それ以外は、置いていかれている気がします。
90年代、本気で世界No1を目指していた、
乗る人に喜びを与える、あの動きを、もう一度、取り戻してほしいです。
具体的にそれがどういうものなのか、
私は「運転者と車が一体」ではなく、
「運転者の意思に、車が一体となって反応する」動きのことではないかなと。
でも、きっとそれを具現化している国産車はどこかにあるはずなんですよね。。
知らないだけかもしれないから、生きているうちに、めぐり逢えたらいいですね。
すいません。愚痴ってしまいました。なんか最近愚痴るのが多くなってきたのは
年のせいでしょうか。。
本文を読まれて、気を悪くされた方がいたら、ごめんなさい。
Posted at 2011/12/01 23:54:38 | |
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