
8/25のブログ「初受験編」の続きです。
(写真は大特試験車の運転席後方から撮影。このようなかなり高い視点です。)
前の受験者が試験車を降り、いよいよ私の番です。
◎発進するまでの順番(手順)
①車の前後左右の安全確認
(左サイド→後→右サイドに出る前に前後の安全確認→右サイド→前→左サイド→車の下の順番)
②前後の安全確認をしてドアを開ける
岡山県の大特試験車は左側から乗り込みます。左ハンドルではなく、写真の通り中央にハンドルがあり、試験官は右側の席に座っています。
③車外のはしごを登って運転席に着座
運転席のフロアは地上約1.5mぐらいの位置にあるため。
ちなみのドアは後ヒンジで、運転席へ上がってから振り返ってドアを閉めます。
④座席の位置(前後、背もたれ)を合わせる
前後はクラッチペダル(クラッチペダルがない車の場合はブレーキペダル)を床いっぱいまで踏み込んで、膝が少し曲がる程度。背もたれは肘が少し曲がる程度。
注:ここで問題が発生。ハンドルを適切な位置にするとペダルが遠い、ペダルに合わせるとハンドルが近過ぎて、ブレーキを踏む足に当たる・・・ 仕方なく、なんとなく違和感があるポジションのまま。
⑤ルームミラー、サイドミラーを調節
サイドミラーは調整ができないので、一通り見るだけ。
ま、これを見て実際に安全を確認しなければいけない状況はないからいいか・・・
⑥そして運転者が同乗者に聞くこのセリフ
「ドアロックとシートベルトはよろしいですか?」
注:・・・これ、別に聞かないからといってどうこうと言うわけではないのですが、運転者は同乗者の安全にも責任があるということで、一応確認します。
⑦ハンドブレーキがかかっているか、ギアがニュートラルの位置にあるかを確認し、フットブレーキを床いっぱいまで踏み込んでエンジンを始動
⑧前方の作業用具(試験車の場合はバケット)を持ち上げる。
発進時の手順で、他の車と大特の最大の違いがここです。
これは車によって個別に操作方法が違うので、確認しなければいけません。
試験開始前の説明では、試験官から車の操作で分からない点があれば聞くようにとの説明があるので、じゃあと思って試験官に・・・
まさだ:「バケットの上下がこのレバーで、アーム上下がこれですね?」
試験官:
「・・・・・・・・・そうですよ?」
(↑ハア!? 何今更そんなこと聞いてんだよって感じで)
・・・わからなければ聞けって言うたやん・・・(涙 初めて乗る車なんだからさぁ・・・
軽く凹みつつ、3本あるうちの一番右のレバーでまずはバケットを最上部まで上げ、次に一番左のレバーでアームを操作、バケットが地上50cm(ぐらいであろうと思われる位置)まで上げます。
注:ほんとは一旦バケットを少し上げてからアームを正しい位置まで上げ、それから再度バケットを最も上の位置まで上げるという、3アクションで行うのが正しいという説もありますが、私は2アクションでいきました。
⑨発進の手順をする
・発進の合図(右ウインカー)を出す。
ちなみにこの試験車、一般的な車のようにハンドルを戻してもウインカーが戻らないので、交差点を曲がるたびにいちいちウインカーレバーを戻さなきゃいけません。合図を戻し忘れて走るのは減点になります。
↓
・ブレーキを踏み込んだまま、チェンジレバーを1に入れる。
この時はきちんとブレーキを踏んでおかないと、1に入れた途端に車が動くことがあります。試験車はセミATなのでクラッチペダルはありません。
↓
・ハンドブレーキを解除
フットブレーキを踏み込んだままハンドブレーキを解除。
ハンドブレーキは昔の車に多かったステッキ式(ダッシュボード下にレバーがあり、レバーをひねるとブレーキが解除される)です。
↓
・車の周囲の安全確認
左後→左サイドミラー→ルームミラー→右サイドミラー→右後ろの順で車の周囲の安全を確認。
この順番には意味があり、車は路端(道路の端)から発進するので、発進していく側の確認を後にします。
↓
・そして発進
やっと発進します(あ~長かった・・・)
◎走行中
走り出して思ったのは・・・
①練習で使った車より車幅が広く、中央線や左端にどれぐらい寄せたらいいかわからない。
②さらに高さも高いため、地面が遠く感覚がわかりにくい。
③やはりふらつきが大きい。
といったところです。
しかし、戸惑いつつも内心「お、これぐらいならいけるんちゃうか?」という甘い考えが起こってきました。
ところが大問題が発生したのが方向変換です。
当日の試験コース(2コース)は車の左方向へバックしていく「左方向変換」でした。
実は前の受験者が方向変換の際2回切り返しをしていたため、なぜこんなにハンドルの切れがよく、後輪操舵で取り扱いのしやすい車で切り返しするんだよと、内心
「な~にやってんだよ(プ 」
と思ってたんですが、甘かった!!!!!
試験車には一応パワステは付いてるようなのですが、普通の車のような据え切りが全くできないのです。それを知らなかった私は方向変換スペースに車が入った時点でハンドルを左いっぱいに切ったままにしていたのですが、右に戻そうと渾身の力でハンドルを切っても戻らない!!
左に切ったままなので、当然入ってきた方向に出ようとする試験車。短い距離&ゆっくりした速度の中で懸命にハンドルを右に切りますが、ほとんど切れずもとの方向に戻ろうとします。
やっべ~!!!
・・・という表情をするのはまずいので平静を装いつつ(内心泣きそうになりながらwww)、切り返しを試みます。幸い、出て行くスペースの反対側にかなりスペースを開けたので(注:後輪操舵のため、普通の車と逆側にスペースを空ける)、その空間を利用してチマチマ前後させてなんとかハンドルを真っ直ぐにしようとします。
ちなみに切り返しをするときの手順は
①ギアを1速に入れる。
②車の周囲(左後→左サイドミラー→ルームミラー→右サイドミラー→右後ろ)と出て行く道路(左右)を確認する。
③ハンドルを右に切って、方向変換スペースの中の今いる場所と反対側の路端の中間程度のところまで前進する。
④今度は左にハンドルを切り反対側の路端までには車を直角にする。
⑤後退の確認(左後→左サイドミラー→ルームミラー→右サイドミラー→右後ろ)をしてまっすぐバックする。
8/25のブログにも書きましたが、方向変換スペースを取り囲むポールに接触するとアウトです。
切り返しをすることそのもので即試験中止とはなりませんが、減点の対象になり、また回数には上限があります。
切り返しを試みること5回、ようやくタイヤが少し真っ直ぐになってきた頃を見計らって、右への脱出を試みます。
右後輪が左側縁石に当たらないか、左前輪が左側路端の縁石に当たらないか、慎重に確認しながら(実はほぼ当てずっぽう)に出て行きます。
・・・・・・なんとか脱出成功!
しかしその後は、方向変換で動揺してしまい、交差点確認をところどころで忘れ、また交差点での左折前の進路変更が十分ではなかったところも多かったりして、どうにかこうにか発着点に戻ります。
◎車を降りるまでの順番(手順)
発着点に戻ると降車するまでの手順を行います
①発着点のポールに車の先端をあわせて止める。
②フットブレーキを踏んだままハンドブレーキをひく→ギアをニュートラルにする。
③作業機具を元の状態にする
アームを最も下の位置に下げる→バケットを地面に設置させる(あまり勢いよく接地させないほうがいいでしょう)
④エンジンを止める
⑤シートベルトを外し、座席を一番後ろまで下げる
⑥車の中から前後を確認し、ドアを必要最小限開けて降りる。降りる際は体の向きを変えて、車側を向いて降ります(「はしご降り」)。
⑦ドアを閉める
車を降りると車に再度乗り込み(もしくは車のそばで)、試験官の講評を聞きます。
試験官(以下「試」):「はい、まさださんね、最後まで走っていただいたんですけど、残念ながら
点数がなくなりました。安全確認はきちんとされているんですけど、もう少し車の動きをきちんと
捉えてほしいなと思います。」
まさだ(以下「ま」):「方向変換がだめでしたか?」
試:「方向変換はまあ仕方ないです。もうちょっと切り返しの回数が多かったらだめなんですけど。
それよりも全体的なことです。」
ま:「ふらつきが多かったですか?」
試:「まあそうですね。それも含めて車の動きをもう少し正確に捉えていただきたいです。」
自分なりに正確に捉えてたつもりなんですが?
正確な原因知りてぇぇぇ~!!!!!
(でも、恐らくふらつきだな・・・)
◎自分なりの敗因の分析
①ふらつきが多い
②方向変換を失敗したことによる動揺
受付に行き書類を返却してもらい、点数を聞きます。
65点。
ま、初受験としては完走もできたし、いい勉強になりました。次回の方向変換は気をつけよ~っと。
◎本日の費用
試験手数料
交通費(高速代)400円
↓↓続きは下記リンクから↓↓(青文字をクリックしていただければ、それぞれの内容にジャンプできます。)
その6 悪戦苦闘編(2~4回目の受験と不合格)
その7 合格編(合格と合格後の段取りについて)
↓↓「その5」からご覧になっている方は、まずこちらをどうぞ↓↓
その1 一発試験って何じゃ?編(教習所ではなく試験場で受験する「一発試験」「一発免許」とは何かについて
その2 大特って何じゃ?編(大型特殊車両とは何か、岡山県運転免許センターの大特試験車について)
その3 準備編(受験への準備について)
その4 初受験編(1回目の受験・技能試験の開始まで)
↓↓大特二種免許の取得記 こちらもぜひご覧下さい↓↓
大型特殊第二種(大特二種)の一発試験 その1 基本編
大型特殊第二種(大特二種)の一発試験 その2 受験編