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2009年05月01日 イイね!

VWゴルフ(ゴルフⅥ)乗ってみました

VWゴルフ(ゴルフⅥ)乗ってみました 日本デビューしたフォルクスワーゲンゴルフⅥに乗ってきました。
 グレードはTSIコンフォートライン、ボディカラーはディープブラックパールエフェクトです。
(ちなみに写真は展示車のTSIハイライン(ボディカラー:シャークブルーメタリック)です。試乗待ちの人が結構いたので、試乗車の写真を撮る時間ありませんでした。)


○だった点
・日本車から乗り換えても違和感の少ない扱いやすさ

 VWは日本国内における輸入車販売台数トップの常連ですが、その中でも最多量販車種のゴルフだけに、日本車から乗り換えても違和感の少ない使い勝手はさすがです。
 ゴルフⅢの頃までは、走行フィールがいかにもドイツ車らしくしっかりしていた反面、街乗りではステアリングなどの操作系が重かったり、装備が日本車の水準からはかなり劣っていたりと、良くも悪くも日本車とは違うことを感じさせられました。
 しかし、代を重ねるごとに操作系は扱いやすく装備は豪華にと、日本車から乗り換えても違和感が少なくなってきて、新型は日本車の扱いやすさと欧州車のしっかりした走りのいいとこ取りができていますね。
  
・TSIとDSGによる低燃費と運動性能の両立
 先代ゴルフⅤ最大の話題といえばモデルライフ途中で発表されたTSIエンジンだと思うのですが、ゴルフⅥは最初からTSIエンジンがラインナップ、というか現状日本国内においてはTSIエンジンのみのラインナップです。
 TSIエンジンは小排気量エンジンに過給器(ターボ+スーパーチャージャー、もしくはターボのみ)を加えることで、燃費性能と動力性能を両立させているのが謳い文句です。
 実際に乗ってみると、122PSのコンフォートラインであっても動力性能は十分で、アクセルを踏み込むとかなり活発な走りを披露してくれます。
 燃費性能についてはカタログ数値からで判断せざるを得ないのですが、122PSのコンフォートラインで16.8km/L、160PSのハイラインでも16.2km/Lと、車重約1.3tの車としては優秀な数値です。
 
 この動力性能や燃費性能についてはデュアルクラッチ式トランスミッションの「DSG」が貢献していることも確かです。DSGは7速でオートマチック的なスムーズさと、ギアリングの差を少なくしたことによりパワーバンドを外さずスポーティなドライビングが楽しむことができました。
 
・質感の高い内外装
 VWの車すべてに共通していますが、内外装ともに非常に質感が高いです。ダッシュボード上面はかなり厚手で柔らかいソフトパッドで覆われていますが、日本車でこのレベルはおそらくEセグメントの車でないと味わえないでしょう。また、ハード樹脂部品の質感も十分満足できるものだと思います。
 各試乗レビューやみんカラのゴルフⅤユーザーの方の感想を見ると、Ⅴから質感が落ちたという意見も見られるのですが、日本車のCセグメントと比べると依然としてゴルフに大きなアドバンテージがあるなと思います。


もう少し頑張ってほしい点
・モデルチェンジ早過ぎ!!!!!!!!!!
 最近の欧州車は以前に比べ全体的にモデルチェンジのスパンが短くなってきていますが、ゴルフも例外ではなく、ゴルフⅤはなんと5年でフルチェンジしてしまい、Ⅵに切り替わりました。。(Ⅰ:9年、Ⅱ:8年、Ⅲ・Ⅳ:6年)
 さらにこの車はGTIなどグレード追加や、ヴァリアント、トゥーラン、プラス、ジェッタ、イオスなど派生車種も多いのですが、ジェッタやヴァリアントなんかはつい最近発売になったばかりのような気がするのに、もうモデルチェンジというのはちょっと納得いかないですね。
 こんなに早くモデルチェンジするなら、最初からフルラインナップで発売すればいいのに…

・一貫しないブランドアイディンティティ
 つい先ごろまで、VWの車といえばフロントグリルを通称「ワッペングリル」で統一しようとしていましたが、シロッコ、ゴルフⅥとワッペングリルを捨ててしまいました。ゴルフⅤにしても標準車は最初から最後までワッペングリルではありませんでした。
 メルセデス、BMWなどはいくらモデルチェンジしても、ひと目でそれとわかる一貫したブランドアイディンティティがありますが、VWは一貫性がなく印象がぼやけます。

・広すぎる全幅
 ゴルフⅥは全幅がなんと1,790mmという幅広さです。30mmはドアハンドルが突起した分とのことなので、車体の分は実質1,760mmだそうですが、それでもCセグメントの車としては幅が広いです。実際に運転すると幅の広さはあまり感じず取り回し性はいいのですが、Cセグメントの車なんですから、ボディサイズにはある程度節度が必要だと思うのですが…

・ウインカーレバーが左側
 私の輸入車の試乗記でよく書くのですが、
右ハンドル車ならばウインカーレバーはステアリングコラム右側にすべきです!
 マニュアルミッションでなければ左手が忙しくないからいいということなのでしょうが、DSGならば手動でギアチェンジする機会が多いのではないかともいます。左から右に直すことにそれほどコストがかかるとも思えないのですが…
 ちなみにE90 BMW3シリーズの自動車教習所仕様はウインカーレバーが右側に直されています。

・ボディカラーの設定が少ない
 輸入車といえばボディカラーが豊富に設定されていて選ぶ楽しさがありますが、ゴルフⅥはなんと5色しか設定されていないという寂しさです。「売れ筋の白・銀・黒を揃えときゃいいだろう」ということなのかもしれませんが、欧州仕様は11色もあるのですから、オプションでも構わないのでいろんな色を設定してほしいものです。
 (ちなみに、メタリックカラーとソリッドカラーの価格が同一という点は長所ですね。)

・あまり広くない室内空間
 ゴルフⅡの頃までは、コンパクトなボディサイズからは信じられないほど広い室内空間を持っているということがゴルフの特色でした。しかし代を重ねてボディサイズは拡大の一途ですが、室内がさほど広くなっているとは思えません。後席レッグルームなど室内の前後長についてはごく標準的ですし、室内幅も全幅が1.8m近くある車としてはあまり褒められたものではありません。さらに後席頭上空間、特に側頭部はやや圧迫感があります。

・坂道発進時に注意が必要
 DSGなどデュアルクラッチ式トランスミッション車にありがちなことですが、上り坂の途中でブレーキをあまり強く踏まずに停車したあと再発進しようとするとヒルホールド機能が働かず、少し後に下がって焦ることがありました。停止した時はブレーキを床まで踏み込む習慣をつけたほうがよさそうです。

・DSGの操作が煩雑なことがある
 下り坂で少し飛ばしている時、Dレンジからマニュアルモードにすると、7速に入っていてエンジンブレーキを利かせるのに何度もガチャガチャとマイナス方向にシフトレバーを動かさなければならず、ちょっと焦りました。変速に要する時間が少なくても、操作が煩雑では結局時間ロスが大きいように思うのですが… 

・クオリティコントロールは大丈夫?
 ゴルフⅥの個別の問題というわけではないのですが、私の勤め先にはVW車オーナーが3人いるのですが(ニュービートル、ポロ、ルポGTI)、彼らの車は三者三様にいろんなところ、それも日本車では考えられないようなところが壊れています。ゴルフⅥは実質先代のビッグマイナーチェンジ版なので、技術的に熟成されており、初期不良も含めて故障は多くないでしょうが、不安があることは事実です。(ディーラーの営業担当者によると、新車登録後1000kmほどでDSGを載せ換えた例もあるらしい)
 せっかく買った車が散々壊れるのは困りものですし、ましてVWは大衆車とはいえ日本車よりも高い値付けをしているのですから、壊れなくて当たり前というぐらいのクオリティコントロールをしていただきたいものです。


総評 
 世界中の小型車の手本となる車だけに、相変わらずそつなくまとまっています。ゴルフⅥのラインナップの中でもっともベーシックなコンフォートラインでも、突出した部分はありませんが、作りのよい内外装、TSI+DSGによるスポーティで質の高い走りなど、実際に触れて乗ってみると「ああ、いい車だな」と感じます。
 ただ、昔は日本車など他の小型車を圧倒していたゴルフも、代を重ねるごとに普通の車になってきたなと感じます。上にも書きましたが、ボディサイズがブクブク肥大化していることや、その割りに大して広くない室内、頻繁なモデルチェンジなど、世界中の車のお手本となり、尊敬を集めてきたゴルフとしては「?」と思う点も見られます。
 特にモデルチェンジのサイクルは明らかに短過ぎます。標準ゴルフが登場してそれでおしまいというならともかく、今後GTIやジェッタ、ヴァリアントなどのバリエーションが登場してくるのならば、モデルチェンジのサイクルは長くすべきだと思うのですが…
 昔の日本車のようなあこぎなことをせず、車そのものや売り方に至るまで、ゴルフは世界中の自動車の良心的存在であってほしいものです。


※関連試乗記
 VWティグアン乗ってきました
Posted at 2009/05/01 00:01:34 | コメント(11) | トラックバック(0) | 新車試乗記 輸入車編 | 日記
2008年10月06日 イイね!

VWティグアン乗ってきました

VWティグアン乗ってきました フォルクスワーゲンのコンパクトSUV・ティグアンに乗ってきました。
 グレードはTrack&Field(6速AT・右ハンドル・4WD、日本国内では今のところこのグレードのみの単一グレード構成です)、ボディカラーはキャンディホワイトで、メーカーオプションのHDDナビ(\273,000)が装着されている仕様です。
(カメラを持ってなかったので写真は家に帰ってカタログを撮影しました。)


○だった点
・車幅を感じさせない取り回し性
 全幅1,810㎜と車格のわりに幅が広いのですが、街中での取り回しに全く不便はありません。運転席からボンネットがよく見えて前端の感覚がつかみやすいですし、サイド・リヤウインドゥの下端が低いことにより、見切りも非常に良いです。基本的にこの車はオンロード主体の車だと思うのですが、視界の良く車の直近の死角が少ないことにより、ちょっとしたオフロードでも安心して走れるのではないでしょうか。

・車重を感じさせない走り
 このクラスの車としてはやや重い1,640kgの車重ですが、それを感じさせない走りです。速い車ではありませんが、街中や流れの速い幹線道路程度であれば十分以上の余裕があります。この車には2Lターボ・170PSのTSIエンジンが搭載されていますが、2Lの排気量でありながら、これだけ余裕のある走りを実現することにTSIの威力を感じます

・乗り降りがしやすい
 比較的地上高の高いSUVでありながら、乗り降りが非常にしやすいです。ドアがサイドシル下部まで大きく開くため、実質的な開口位置が低く、足を大きく上げなくても乗降が容易です。最近のSUVはかなり乗用車的ですが、それでも「よっこらしょ」という感じで運転席に座らなければいけない車が多い中、ティグアンは女性が日常的に使うのにも抵抗が少ないでしょう。
(この車に乗った直後に日産ムラーノに乗ってみたのですが、乗降性は圧倒的にティグアンが優れています。)
 
・室内空間のアレンジが幅広い
 ゴルフ譲りの荷室の広さで、5名乗車の状態でも荷室の容量は十分なのですが、リヤシートを倒すとシートバックがほぼフラットになり広大な空間が得られます。
 さらに助手席シートバックをほぼ直角に前倒しすることができ、長尺物も積むことができます。ティグアンのようなSUVはアウトドアなどで人も荷物もたくさん積む状況も多いと思いますが、こういった車がどのような使われ方をするのか、どうすれば使いやすくなるのかが徹底的に研究されているなという印象です。
 また、シートアレンジの豊富さにもかかわらず、シートそのものの座り心地が良く、乗員の体全体をガッチリサポートしてくれる印象です。一部の日本車のようにシートアレンジを優先してシートのサイズが小さかったり、座り心地が悪いものから比べると一日の長があります。

・後席の着座姿勢にゆとりがある
 VWの車の後席はややシートバックが立ち過ぎていて窮屈という意見があるそうですが(個人的にはシートバックを立ててきちんと座ったほうが疲れが少なく、また安全性も高いと思う)、ティグアンはリクライニングができ、着座姿勢に余裕があります。背もたれを少し倒した状態でも座面の角度が適切で、お尻が前にずれてしまうということはありません。


もう少し頑張ってほしい点
・燃費が今一歩
 試乗中は市街地と流れのいいバイパスを走行したのですが、燃費計表示値で8km/Lに届きませんでした。試乗車がまだ走行200㎞も走っておらず当たりが付いていないことや、1,640kgの車重を考えれば妥当かもしれませんが、他車のユーザーレビューを見ると最近の2Lクラスの日本車は10 km/L以上の燃費であることが多いようなので、それに比べるとちょっと厳しいですね。
 (DSGなら燃費が有利になると思われますが、オフロード走行時の発熱の問題でDSG搭載が見送られたそうですね)
 2LのTSIではなく、ゴルフGT TSIの1.4Lターボ+スーパーチャージャーのTSIエンジンを搭載したり、ドイツ本国仕様に存在する140~170馬力のディーゼル仕様を発売してみると面白かったのではないかと思います。
 またこのガソリン高のご時世、ハイオク仕様なのは痛いです。輸入車だから当たり前と言ってしまえばそれまでですが、極端に高性能なエンジンが搭載されているわけでもなく、プレミアムカーとは言えないこの車が、輸入車だからハイオクで当たり前ですというのはちょっと違う気がするのですが・・・

・回転半径の大きさ
 ボディサイズのわりに最小回転半径が5.7mとやや大きいです。これは全長が40cm近く長い日産ムラーノと同じ数値です。街中での取り回しが良かったため、そのままの気持ちで駐車場に入れようとすると、小回りが利かず戸惑うことになります。

・ナビにミュージックサーバー機能がない
 メーカーオプションのナビは\273,000と高価なのにミュージックサーバー機能がありませんが、これは個人的には是非欲しかった・・・
 
・ETC・B-CASカードスロットにフタが欲しい
 エアコン操作部の真下にETCカードと地デジTV用のB-CASカードスロットがありますが、本体がモロ見えで見栄えがあまり良くありません。フタがあればよかったように思います。
 場所についても、ETCはともかくB-CASカードは一度挿し込んだらめったに抜くことがないと思うので、もっと目立たないところにスロットがあってもいいのではないかと思います。

・キーレススタートを設定して欲しい 
 最近は欧州車でも採用が増えているプッシュスタート(キーレススタート)ですが、ティグアンは昔ながらのキーを挿し込んでエンジンをスタートするタイプです。車の本質とは関係ない装備ですが、360万円の車としてはちょっと・・・という点です。
 
・プライバシーガラスがない
 個人的にはなくても全く構わないのですが、現在の日本市場においては後席プライバシーガラスの設定がないのもマイナスかもしれません。(ドイツ本国仕様にはプライバシーガラスの設定があるようです。)

・シフトショックが少し気になる
 中間加速でキックダウンをした際など、6速ATとしては少しシフトショックが気になります。
 

総評
 少し前までの欧州製SUVと言えば、メルセデスベンツML、BMW X5、ポルシェカイエン、VWトゥアレグなどボディサイズの大きなものが主流でしたが、ここ最近の環境意識の高まりや原油高、それに加えて最近はアメリカの景気減速もあり、各メーカーの小型SUVのラインナップが急速に拡大しています。
 そんな中登場したティグアンですが、国際的には小型SUV市場はRAV4やエクストレイル、CR-Vなどの日本車や、さらにはヒュンダイやサンヨンなどの韓国車が強いため、販売面では苦戦を強いられるのではないでしょうか。同じような小型SUVでも、アウディQ5、メルセデスGLK、ポルシェロクスターなどプレミアムブランドの車なら世界中でブランド力を生かした販売ができるのでしょうが、VWだと欧州ではそれなりの地位にあるが、世界的には影が薄いということになりそうな気もします。
 ティグアンの車そのものはVWらしく優等生的で非常にまじめに作られていると思いますが、SUVという趣味の車らしい毒というか、この車でなければならない特徴がやや希薄な気もします。
Posted at 2008/10/06 00:10:26 | コメント(4) | トラックバック(0) | 新車試乗記 輸入車編 | 日記
2008年07月03日 イイね!

ダッジ キャリバー乗ってみました

ダッジ キャリバー乗ってみました 「乗ってみました」といってもかなり前のことなのですが、最近あまりネタがないのでストックしてたネタを・・・
 というわけで、クライスラーの小型車「ダッジ キャリバー」のレポートを。


 この車が日本未発売の頃、ハワイでレンタカーとして乗りました。帰ってきてから間もなくして日本でも発売となりました。
 クライスラーネオンクラスの小型車と指定していてこの車が出てきたのですが、レンタカー会社の駐車場で対面したときには、この車の存在を全く知らず「なんじゃこの車?どこのメーカー?」と思いました。

 結論から言えば、残念ながら現在の日本市場でこの車を売る意味を見つけられません。ハード面は決して悪い車ではないのですが、積極的にこの車を選ぶ理由がありません。アメリカ車らしい押し出しの強さを求めるなら300Cやエスカレードのような車が好まれるでしょうし、出来のいいコンパクトな実用車なら日本車・ヨーロッパ車にいくらでもあります。
 またコンパクトカーなのかSUVなのかクロスオーバーなのかいまひとつはっきりしない点も、この車のキャラクターをあいまいにしているような気がします。

 かつて日本市場にデビューしたアメリカ製の小型車は、クライスラーネオン、キャバリエ、サターンなどことごとく失敗していますが、それにもかかわらずなぜこの種の車を日本で売ろうとしているのか理解に苦しみます。率直に言って日本市場でのこの車の前途はあまり明るくないでしょう。


○だった点
・トルクフルなエンジン
 排気量が2Lですがトルクフルで、回転を上げなくてもスピードに乗せて楽に走ることができます。ピークパワーはそれほどでもなく、回転フィールも繊細さはありませんが、豊かなトルクでゆったり走ることができます。

・操作がシンプル
 アメリカ車らしく各種操作系が非常にシンプルでわかりやすいです。日本車から乗り換えてもすぐに馴染めると思います。

・アメリカ車としては操安性がよい
 時速40~60マイル程度で流れている山間部の道でもあまり不安なく走ることができました。
 また大径のオールシーズンタイヤを装着している割には、舗装の荒れたフリーウェイでも強い突き上げ感はなく、比較的乗り心地も良好でした。

・前方視界がよい
 角ばったボディと高い全高、アップライトな着座姿勢で前方の視界が良く、運転がしやすいです。また全幅が1.8mもある割には余り幅を感じません。日本の道でもさほど違和感なく運転できるでしょう。

・シートがしっかりしている
 アメリカ製の大衆車としてはシートは堅めでサポート性も良く、一日中乗っていても疲れは少なかったです。


今一歩だった点
・キャラクターが不明確
 それほどスタイルがかっこいいわけではなく、ハッチゲートはあるが荷室が広いわけではなく、多人数乗車できるわけでもなく、価格が安いわけでもない(本国で約$15,500~)と、非常に中途半端に感じます。
 アメリカ本国でもあまり人気はないようで、旅行中にも日本車の同クラスの車(RAV4、マツダ3、ヴォルツなど)はゴロゴロしていましたが、キャリバーはレンタカーらしき車以外全く見かけませんでした。

・室内があまり広くない
 全幅の割には室内の横幅はそれほど余裕がありません。また後席は頭上・ヒザ周りとも余裕がなく、小さなサイドウインドウともあいまって圧迫感が強いです。

・荷室が狭い
 荷室は横幅がなく、フロアも高いためあまりスペースは大きくありません。ハッチゲートがあることによるユーティリティを期待すると裏切られるのではないでしょうか。

・後方視界が悪い
 小さなリヤウインドウや高いウエストラインの影響か、後方視界が非常に悪いです。日本で乗るにはバックモニターが必須ではないでしょうか。
Posted at 2008/07/03 22:28:25 | コメント(2) | トラックバック(0) | 新車試乗記 輸入車編 | 日記
2007年11月17日 イイね!

プジョー207乗ってきました。

プジョー207乗ってきました。 ミニと同じ日にプジョー207も乗ってきました。

 プジョーは後日別のお店(自宅から近くにもう1軒ある)に行こうと思っていたのですが、ミニのお店とプジョーのお店が隣接していて同じ会社が経営しており、私がミニのお店に行ったときに、プジョーの営業担当者が試乗に付き合ってくれました。
(お陰でミニのことあんまり詳しく聞けなかったのですが、この営業担当者はものすごく面白い人で、お店のHPを見たら優秀な人らしいです。)
 で、その人から「是非うちの方にも来てください。」と言われたので、ミニの後すぐにプジョーへ向かいました。

 購入を検討しているのは207GTiなのですが、試乗車がなく207GT(MT)を試乗しました。



○だった点
・安全装備の充実
 安全装備の充実は非常に評価できます。サイド&カーテンエアバッグ、ESPなどBセグメントの車としては極めて充実していますし、それらの装備が最上級グレードだけでなくベースグレードまで全車標準装備というのが素晴らしいです。

・日本車的感覚で言う扱いやすさ
 操作系に特殊な部分はなく、すぐに馴染めます。
 また雨滴感知式ワイパー、オートライト、バックソナー、マルチファンクションディスプレイなど装備も充実しています。

・オーディオの割り切り
 1DINサイズの、アフターマーケットみたいなオーディオが装着されています。確かに後付け感があるのですが、純正オーディオが壊れたときに、気軽に社外品に付け替えられるので、これはこれでよいのではないかと思います。



もう一つだった点
・2速走行時のもたつき
 渋滞中に2速でダラダラ走っている際、前が少し空いたのでアクセルを踏み込んで加速しようとすると、プラグがかぶっているようなかなり強いもたつきがあり非常に気になります。市街地で頻繁に使う速度域で起こるので、街中での運転にはかなり気を遣います。

・ブレーキタッチの悪さ
 これはあちこちで言われていることですが、ブレーキのタッチは悪いです。効き自体は悪くないのですが、タッチがグニャッとした感じです。マスターシリンダーを運転席側に移設できないのでしょうか。プジョーはイギリスでも売れているはずですから、もう少し右ハンドル車を真剣に作っていただきたいものです。

・ペダル同士の間隔が狭い
 これもよく言われることですが、ABCペダルの間隔が狭く、運転には慣れが必要です。ゴツいスニーカーでは運転しない方がよさそうです。

・クラッチペダルのストロークが長過ぎる
 調整で解消できるかもしれませんが、試乗車はクラッチペダルのストロークが長く、かつミートポイントが手前で、クラッチをつなぐ際ややギクシャクしてしまいました。踏力は重くはないのですが、タッチに節度感がなくスポーティとは言えません。

・シフトフィールの悪さ
 シフトのストロークが長く、またシフトのゲートが不明確でグニャグニャしたフィール、かつシフトレバーまでの距離がやや遠く(手足の長いヨーロッパ人に合わせてある?)上体を少し前にかがめるようにしてシフトしなければなりません。

・ウインカーが左
 輸入車には未だにウインカーレバーがステアリングコラム左側にある車が大半ですが、日本仕様は右側にして欲しいものです。MT車の場合特に、左手が忙しいです。

・フランス車的な味が薄い
 外観は個性的なのですが、乗り味は日本車、内装はドイツ車に近いイメージで、いわゆる「フランス車らしさ」は希薄です。
 昔シトロエン2CVやDS、CX、ルノー4を運転したことがあるのですが、それぞれに強烈な個性(個性というよりも思想とか哲学に近いもの)があり、「ああ、これがフランス車なんだ!」と非常に衝撃を受けたものです。
 フランス車も昔のようにフランス国内(と旧フランス領各国)だけで売れればよいというのではなく、世界中に売って行きたいがゆえに無国籍的になってきているのでしょうが、一抹の寂しさを感じます。
 もっとも、「おしゃれな車に乗りたい」ということで日本車から買い換えられる方などにとっては、敷居が低くなって歓迎すべきことなのかもしれません。


総評
 独特の個性と、向上したと言われる信頼性のおかげで世界的大ヒットとなったプジョー206の後継車ですが、206よりは一回り大きいサイズとなり、また内外装なども上級志向を強めています。
 率直に言ってこの車は良くも悪くも日本車の乗り味に近く、かつドイツ車の影響も強く感じる車です。それゆえ206までは感じられたプジョーらしさ、フランス車らしさはやや希薄で、なにか大事なものを見失ってきているように感じます。
 先のフランス大統領選挙に象徴されるように、独自の文化を持っていたフランスが世界のグローバル化の波の中で揺れ動いていることが、フランスの大衆車であるプジョーにも表れてしまっているのかなあという印象です。
 
 もうちょっと個性があったらなあ…
 営業担当者はすごく面白かったんだけど…



欲しい度:☆★★★★★★★★★
楽しい度:☆☆★★★★★★★★
買える度:☆☆☆☆★★★★★★
維持費 :☆☆☆★★★★★★★ 
Posted at 2007/11/17 23:01:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 新車試乗記 輸入車編 | 日記
2007年11月15日 イイね!

ミニ クーパーSに乗ってきました。

ミニ クーパーSに乗ってきました。 ミニを見に行ってきました。



 …まあダジャレはこのぐらいにして、ミニのクーパーSを試乗してきました。

 試乗したのは購入を検討しているクーパーSのMT車そのもの。クーパーでも十分かなと思ったのですが、サーキットを走ったりする可能性も考えると、やはりハイパワーなSで決まりです。
 昔クラシックミニには何度か乗ったことがあるのですが、BMWミニになってから乗るのは初めてです。
 思った以上にドイツ車的、というよりよくできたドイツ車そのものという印象です。この車をBMWがクラシックミニを現代的にアップデートした車と考えると「ミニらしい」と感じますし、イギリス車としてのクラシックミニを基準に考えると全く「ミニらしくない」とも言えます。
 

○だった点
・動力性能
 クーパーSの最高出力は175PSですが、動力性能は申し分ありません。高速道路でも試乗させていただいたのですが、5速や6速で走行している際もアクセルを踏み込めば十分な加速が得られますし、3速までシフトダウンすれば、排気量1.6Lの車とは思えない強烈な加速です。また、街中でもフレキシブルで扱いやすく、ターボチャージャーのラグも感じられません。
 クラッチペダルの重さも動力性能から考えると、十分納得できるものです。
 また、ボディサイズやホイールベースのわりに直進性には優れており、BMWの車らしい高速性能を感じられます。
 
・シートポジションの調整幅の大きさ
 シート座面の高さ調整の幅が大きく、上下に動かしていくと全く異なる運転感覚が得られます。最も低くするとスポーツカー的な体を沈めるスポーティーなポジションになり、最も高くするとボンネットがよく見え車両感覚が掴みやすくなります。
 ちなみに、最も高いポジションにして、ボンネットや盛り上がった左右フェンダーを見下ろし、ハンドルを上から持つようにすると、クラシックミニの運転感覚を思い出しました。

・オプションや色の選択肢が豊富
 エアロパーツやホイールから、シート生地、内装トリム、果ては屋根の色まで、オプションやカラーの選択肢が非常に多様で、選ぶのが楽しくかつ大いに悩みます。
 商談の時、営業担当者がA4サイズの白紙を持ってきたので、なんだろうと思っていると、その紙に私の希望のオプションをメモし始めました。通常のメモ用紙ではなく、A4でないとオプションが書ききれないようです(笑)。
 新車を購入することはそうしょっちゅうあることではありませんから、自分の納得できる物を選びたいものですが、ミニはユーザーにたくさんの選択肢を与えてくれているのがありがたいです。
(ついでに言うと、アフターパーツの豊富さもミニの魅力ですね。)

・高速での乗り心地の良さ
 街中ではやや硬さを感じたクーパーSの乗り心地ですが、高速道路ではかなりフラットな乗り心地です。ただし、試乗車は標準の195/55R16サイズのタイヤが装着されていたので、オプションの17インチだと硬さのほうが強調されすぎるのではないかという気がします。
 

もう一歩だった点
・3ドア
 これは車そのものの欠点ではなく、私の生活スタイルに照らしてということですが、子供(チャイルドシート)を乗せることを考えると、やはり3ドアは不利な点が否めません。まあ基本は通勤&自分の遊び用なのでほぼ問題なしなのですが…
 今度日本導入になるカントリーマンは5ドアだったらよかったのにとちょっと思ってしまいます。

・シートがいまひとつ
 クーパーSには「スポーツシート」と称して、クーパーやワンよりも多少サポート性を意識したシートが装着されていますが、サポート性は不足していて、コーナーでは体を支えるのが大変です。
 また体圧の分布が適切でないようで、やや疲れやすく感じます。BMWのシートの良い点をもっと受け継いでくれればよかったのですが・・・

・スピードメーターが大き過ぎ(笑)
 作り手の気持ちはわかりますが、いくらなんでも大き過ぎです(笑)。(もっともこの中にオーディオ操作部やディスプレイも入っているので、純粋に速度計だけではありませんが)せめて多少ドライバーの方に向けて視認性を向上させていただきたいです。

・内装の建てつけが悪い?
 これは個体差だと思うのですが、試乗車は300㎞程度しか走行していないバリバリの新車だったのですが、中間加速時にダッシュボード付近からプラスチック部分が共振しているような音がしていました。
 ミニはただのコンパクトカーではなくプレミアム性が売り物なのですから、細かい作りにはもう少し気を配って欲しいものです。

・ウインカーレバーが左側
 輸入車では大半がそうなので、ミニだけというわけではありませんが、ウインカーレバーは日本仕様は右側にしていただきたいものです。(特にミニはMTの設定があるのですから余計に。左手が忙しいです。)
 イギリス人はこれについて何も文句を言わないのでしょうか?

・「イギリスらしさ」の演出をもっとして欲しい
 ニューミニも第二世代となり、次第にドイツ車の色合いが強まってきたように思います。がっしりした走り味はドイツ車そのものですし、内装の質感や操作性もドイツ車的です。
 ただ、ドイツ車志向になったがゆえに、ハードの性能が向上していることは歓迎すべきなのですが、私個人としては、やはりミニはイギリスのものであると考えます。イギリスの小型車に現代の味付けをするとすれば、現行ミニのような高性能志向よりも、かつてのヴァンデンプラ プリンセスのような、サイズは小さいけれども高級という方向を目指した方がイギリス的であり、私個人としてはそういった方向を目指して欲しいと思います。
(ちなみに現行ミニのオプションには、クラシックミニのようなユニオンジャック模様のルーフ全面デカールやドア&ルームミラーカバーがあり、「イギリスのミニである」と感じさせる演出がなされています。)

総評
欲しい度:☆☆☆☆☆★★★★★
楽しい度:☆☆☆☆☆★★★★★
買える度:☆☆☆☆★★★★★★
維持費 :☆☆☆★★★★★★★ 
Posted at 2007/11/15 20:25:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 新車試乗記 輸入車編 | 日記

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