ブレーキパッド交換

ブレーキパッドの交換と、それに合わせてディスク研磨を実施しました。パッドはストッピングパワー重視でDIXCELのZタイプ、ディスクは装着されていた純正ディスクを中山ライニング工業で研磨してもらいました。裏表で0.3mmずつ削ってもらい、限界厚さまで残り1mm前後、という状態です。

ハブあたり面を磨き、その水平を基準に研磨するそうです。予想外に細部まで磨かれ、ぱっと見新品に見えます。

リアから作業します。タイラップ留めされているパッド残量センサーケーブルを外していきます。コネクタはマイナスドライバーか細いものを差し込んでコネクタを揉んでいれば外れます。

これは上から見た図。フルードだったか配線だったか忘れましたが、邪魔になる配管も外します。

上のみボルトを外し、この状態でピストン戻しをします。

ピストンを戻す前にフルードをいくらか抜いておきます。

パッドは後ろのバネと画像の丸棒で固定されているだけなので、抉れば外れます。

パッドセンサーの配線は嵌っているだけですが、ラジペンで挟むよりはマイナスドライバーか先曲がりペンチの背で押してあげた方が割れづらかったです。片方取れればパッドを取り出せるので、やりやすそうな方を抜きます。センサーは破壊してもよかったのですが、万が一新品に不具合があると立ち往生するのでなるべく非破壊で摘出します。

取れました。Textarというメーカーは初めて見ましたが、ドイツ車では定番のようです。型番で検索すると割とお高いもののようですが、ダストたっぷり効きはイマイチ、という印象です。

新旧比較。残量としては交換時期には早かったです。

何してるで書きましたが、自己満足が満たされるまで磨きます。大体こういうのは1個目が1番綺麗に作業されます笑

思う存分磨いたら、組み付けます。パッド裏に付属のグリスを塗り、ハブとディスク接合面にも薄く塗り(ボルト穴はしっかり避ける必要あり)、ディスクを逆手順で取り付けます。

パッドも逆手順で組み込みます。結構バネの反力が強いのとグリスが手につくので、パッド面にグリスが付着しないよう最大限注意します。

キャリパー締結トルクは180Nmです。これは塑性域で留めているので基本再使用不可です。自分はボルトの用意が間に合わず、後で打ち替える前提で強度区分8.8のM14にあたる140Nmで締結しました。一応下記サイトを参考にしています。https://www.rent.co.jp/sanki/sentei-bolt_torque/

ディスク固定用ボルトは15Nmですが、これはテルクで締めました。

センサー線は後から装着できます。Dixcelの互換品を調達しましたが、リアは線長がギリギリです。

フロントも同様に作業します。これもパッドははまっているだけでした。

フロントは半分くらい摩耗しており、センサーのケースも半分溶けていました。熱容量不足だったのかな🤔

同様にグリスアップしてディスク、パッドを装着します。これは4本目で、オモテ面(見える側)の清掃だけでギブアップしています笑

フロント側のセンサー配線。ぐっと差してフックに引っ掛けるだけです。

フロントも完了。キャリパー締結トルクは270Nmです。これも塑性域で留めているので基本再使用不可です。こちらも新品が間に合わず、強度区分8.8のM16にあたる210Nmで締結しました。

まるで新品(2回目)

まるでしんp (ry

ホイールを戻し、エンジン始動でエラーが出ないかチェックします。(ブレーキフルードタンクの締め忘れもチェック。) OKであれば地上に下ろして試走します。ピストンを戻しているので最初はふかふかブレーキですのでご注意。近所を15kmくらい走ったら当たりが出たようで、かっちり止まるようになりました。Zタイプだったのでスパルタンさを覚悟していましたが、コントローラブルです。じんわりブレーキでカックンになるわけでもなく、かつ速い踏み込みではバイト感を持って減衰度が立ち上がります。これはかなり満足度が高いです。