さて、昨晩は箱根方面から伊豆方面に掛けて雨と霧で凄い事になってるという情報を、
とある情報筋から得ましたので、ちょっくら遊びに行ってきちゃいましたよ。
まぁ、こんな風にあんまり前は見えないのでセンターラインを頼りに走る感じなんですが、
(写真で見ると意外と見えてそうですが、実際に走りながらだとなんも見えません。)
ふと何かが迫ってる気配がする!
私は直感が物凄く鋭いので、こんな時は必ず何かがやってきます。
なにが来るんだろう?と思ってた矢先、一瞬目の前に大きな狸が見えた直後にドカンと衝撃が走りました。
まぁ、状況が状況ですのでチャリンコ程度の速度しか出てないので、
狸も死んじゃったりせず、全力疾走して霧の中に逃げていったんですが、
最近の対歩行者衝突を意識した車って、こんなんでも結構壊れちゃったりするんですよね…
って訳で、どんくらい壊れたか見てみましょうか?
やっぱりバンパーが外れちゃってます。
ついでに反対側も見てみましょうか?
こっちもバンパーが浮いちゃってます。
バンパーを手で揺すってみると、プランプランになっちゃってますよ。
泥だらけの狸とぶつかったせいで擦り傷も付いてますが、
こっちは私がどうこうする範疇じゃないので、後日磨き屋さんに頑張って貰いましょう。
フォグランプの周りのダクトみたいなカバーも外れてましたが、こっちは現地で直しました。
作業の前にバンパーを洗うと、周りが濡れてて作業しづらいので、
現地からの帰りにコイン洗車場に寄ってバンパーだけ洗ってきたんですが、
それでも細かい所に泥が残ってますね。
最初はぶつかった所全体が泥だらけでした。
そんな訳で、私のできる範囲内で修復を試みましょう。
突然ですが、ついでにバンパー外し講座も開講です。
まずはエンジンルーム内のクリップを4つ外します。
但し、完全に取り去ってしまうのではなく、1つか2つはまだ差し込んだままです。
他を外した時にいきなり脱落しないように、外しやすいクリップを敢えて最後まで残しとく訳です。
そしてフェンダー内のクリップ4つも外します。
そしてバンパー下側のクリップを6個外します。
バンパーの前の方に2つと、横の方に2つづつなんですが、
STIのリップスポイラーが付いてる車には更に2つ付いてます。
これは特に外す必要はないんですが、外しちゃっても問題ないので、
よく分からなければ全部外しちゃっても大丈夫です。
って、やっぱりここがキてた…
そして、この辺りを持ってバンパーをひっぺがします。
バキバキと嫌な感じの音がしますが、そういうもんですのであんまり気にする必要はないです。
って訳で、最初に残しておいたエンジンルームのクリップを外してバンパーを外します。
フォグランプやデイタイプランプが付いてる人は、この直前に配線を外しておかなきゃ駄目ですよ。
さっきキてたと言ったのはこの部分で、バンパーのステーが千切れちゃってます。
先程からの説明を見て、バンパーが外れただけなら、そこをまた嵌め込めばいいじゃん。
なんでわざわざバンパーを外すの?と思った人も居るかもしれませんが、
見た目上問題がある所だけを直すのであれば簡単ですが、
こんな風にぱっと見では分からない所にダメージが及んでるかもしれないので、
一回全部外してみてチェックして完璧に治さなきゃ意味がないんですね。
適当にバンパーを嵌め直しただけだと、こういう所に気付かずに、
自分ではちゃんと直したつもりでも、いきなり最高速領域でバンパーが外れたりして肝を冷やす事になりますよ。
って訳で外れたステーを再び取り付ける訳ですが、
まずは作業の邪魔になるリップスポイラーを外します。
そしてステーをバンパーにステンワイヤーで縫い付けます。
こんな所はタイラップでも良さそうですが、
私は外力の掛かる部位の恒久的な取り付けではタイラップを信用してません。
タイラップは対候性が低いので2、3年すると切れる可能性があるんですね。
こういう場合はステンの針金が一番信用できます。
そんな訳で出来上がりですよ。
しかし、そうは甘くない…
バンパーがズレる程の衝突エネルギーを受けたなら、
他にもダメージが及んでるという前提で、他の部分にも問題がないかチェックします。
ほら、こんな所にもダメージが及んでましたよ。
アンダーカバーが千切れて脱落してます。
こっちはアンダーカバーの穴が千切れて解放しちゃってますから、
適当に差しこんでネジを締めただけじゃ再び脱落する可能性があります。
ここはワッシャーをステンワイヤーで縫い付けて、ちゃんとタッピングビスを通せるようにしますよ。
って訳で、これでようやく完成です。
後は元通りに組み付けるだけです。
この程度のダメージでも、適当にバンパーを嵌め込んで直したつもりになってるのと、
キッチリ追求して直すのでは大違いですね。
自分で直す場合はもちろん、修理工場に依頼するんでも、
それなりに拘り度の高い所でやって貰わないと心配ですね。
アンダーカバーの方なんか、プロに頼んでも見落とされがちな部分ですので…