2013年02月14日
先日、とある方のブログにコメントした時に、
ふと思い出した事を書いてみようと思います。
その昔、まだバイクに乗ってた時に、
某○走御用達マフラーメーカー直属のチームでレースをしてたんですが、
ある日チームで揃いのTシャツを作ろうという事になって、
プリントゴッコのTシャツ版を買いました。
で、その機械が私の家に届いたんですが、
皆に見せる時に試し刷りしたTシャツも見せた方が良いだろうと思い、
試しに何か印刷してみる事にしました。
が、凝ったデザインをするのは面倒くさいし、
かといって簡単にできてそれらしい図柄も全然思い浮かばない…
なにか気の効いた事をプリントしてやろうと考えれば考える程思い浮かばない…
結局なんとなく思い付いた「第23回食い逃げ王座決定戦 WINNER」とプリントしてみました。
こんな感じにプリントできますよと用意したTシャツなので皆に見せた後は用済みとなります。
しかし捨てるのも勿体無いのでコレを着て飯食いに行っちゃったりなんかしますよ。
コレを着てラーメン屋とか定食屋とかに行くと、店員の反応は概ね3つに分かれます。
1.素知らぬフリして逃走防止シフトに移行する店
2.とにかく質問攻めにして、こちらの手の内を探ろうとする店
3.逃げても絶対に捕まえるぞとアピールする店
まぁ、私の場合、そもそも食い逃げ王でもなんでもないので、
普通にお金を払って店を出る訳ですが、
私が店に入ってから会計を終えるまで店内は緊張状態になります。
店内に入り、着席して注文を済ませた後、「トイレはどこですか?」などと訊いてみます。
トイレの場所を訊いておきながら敢えてトイレに行かなかったりすると、
逃走経路を確認してるような雰囲気が出るらしく否が応にも緊張感は高まりますよ。
1.の場合、明らかに私のTシャツに書いてある文言を確認していながら、
終始気付いていないフリを徹底します。
しかし、気付いてないフリをしながらもホール係の人が常に私から着かず離れずの位置に居て、
私が逃げ出そうものなら即取り押さえる準備をしています。
2.の場合、私に質問を浴びせ続け、常に監視してますよとアピールしつつ私の動向を探ります。
店員「いつも食い逃げしてるの?」
私「まぁ、競技でやってる事ですから… 普段はあんまりしませんよ…」
店員「どんな感じで逃げるの?」
私「緻密な作戦を立てる人も居るんですけど、
私の場合は基本的に走り、場合によっては打撃系ですね。」
店員「打撃系?」
私「そう、文字通り打撃ですね。」
店員「捕まっちゃう事はないの?」
私「まずないですね。 なにがなんでも絶対に倒しますから…」
絶対に倒します宣言で空気が変わります。
かなり殺伐とした雰囲気ですね(笑)
3.の場合、どれだけハッタリをかますかが勝負になります。
店員「昔、陸上やってたんで走りには自信があるんだよね。」(たぶんハッタリ)
と、誰も聞いてないのに唐突にけん制してきます。
私「マジっすか! 私も1000と3000で国体まで行ったんですよ!」(もちろんハッタリ)
店員「そ… そうなの? 俺も国体まであと一歩ってところまで行ったんだけど…」
既にハッタリ負けしちゃってます。
私「私もいいところまで行ったんだけど、オリンピック選考には残れなかったんですよね…」
完全にハッタリ勝ちって感じでしょうか(笑)
と、時効をとっくに過ぎちゃってるんで書いてみましたが、
とっても迷惑極まりない遊びに使ってました。
しかし、もっと簡単に私をやっつける第4の方法もあるんですね。
それは先に会計をさせちゃえばいいんです。
実際、そうする店もありました。
こっちの方が断然効率が良いです。
しかし、第4の方法を執った店で今も残ってる店は1件もありません。
今にして思うと、第4の方法を選択した店はそれ以前から効率を重視する雰囲気がありました。
逆に言うと、とにかく美味いものを食わせてやろうという雰囲気が希薄だったって事ですね。
効率を重視するあまり、小僧相手に言葉遊びをする余裕もなかったんじゃないでしょうか。
これはなにも食べ物業界に限った話じゃないと思うんですよね。
今や日本の家電業界は韓国や台湾、中国のメーカーに押されちゃってますし、
近い将来、自動車メーカーもそうなっちゃうんじゃないかと思います。
目先の数重視、効率重視の路線はそれらのメーカーに任せて、
日本のメーカーの得意路線の品質重視を徹底すれば自ずと道は開けるんじゃないでしょうか。
Posted at 2013/02/14 01:53:00 | |
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