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2016年04月30日 イイね!

クラッチのリザーバータンク新設作戦(施工編)

そんな訳でクラッチフルード交換中にエア噛ませちゃった事件に端を発し、
クラッチ用のリザーバータンクを新設しようと思って色々な方法を検討してましたが、
一応の結論を得ましたのでご報告しちゃいますよ。


当初に設定したプランは、

プランA:GRB/GVBのリザーバータンクを移植

プランB:バイク用のリザーバータンクを流用

プランC:特になにもせず現状維持

この3パターンでしたが、
プランAのGRB/GVBのリザーバータンク流用に関しては、
マスターシリンダーの形状が全く違うので不可能。
情報を収集してる過程でBRZのリザーバータンクが使えそうな気もしましたが、
更に調べてみると着くか着かないかは微妙。
現物を手に入れて実際に着けてみないとなんとも言えない状況ですが、
タンクだけでは部品が出ない為マスターごと買わなきゃいけないのでコスト高、
あまり魅力的なプランじゃありませんでした。

プランBのバイク用のリザーバータンク流用に関しては、
VABのマスターシリンダーのプラグ径とバイク用のリザーバータンクのプラグ径が違うので除外。

プランCの現状維持もなんなんで第4の方法(プランD)を探してたんですが、
色々調べてたらブレーキやクラッチのマスターとタンクが別体になってる車もありそうなので、
っていうか、ブレーキ用も含めれば結構あるので、
(タンク自体が使えればブレーキ用かクラッチ用かは拘ってません)
サイズ的に手頃なZ34のクラッチ用のリザーバータンクを流用してほぼ完成に漕ぎ着けました。




ただ、Z34のタンクとVABのマスターのプラグ径が結局違ってた上に、
その時に使用したホースに問題があったのでプランDも破棄。
どのみちプラグ径が違うなら問題ないホースを使えるプランBに戻る事にしました。
このホースの問題というのも後述します。

実はその時の作業内容を書いたブログも、
完成写真を1枚貼れば出来上がりという状態まで書き上げてたんですがこちらも破棄。
この時は入手困難なパーツ多数、加工も多数でコピーは難しかったので、
今度は逆に可能な限りお手軽に手に入る材料を使用して、
可能な限り加工を減らして誰でも簡単にコピーできるようにしてみました。


って訳で、ニッシン製のバイク用のリザーバータンクを入手しました。



(デイトナマスタータンクセットNISSIN36205 AMAZON価格1,553円)


で、コレに付いてるホースは使わないので取り外し、
(ホースクリップは使いますんで捨てないでね)
ステーを取り付けるのに邪魔なヘソをカッターで切り落とします。




で、適当に買ってきた汎用ステーを適当な長さに切ります。




そしたらステーを直角に曲げます。




ステーを良い感じに曲げられたらタンクに取り付けます。




で、ステーをココのボルトと共締めして固定します。




で、タンクが固定できたらタンクとマスターをホースで繋ぐ訳ですが、
ホームセンターとかで耐油ホースを探すと、こんな奴しか売ってないと思います。




実はこの手のホースを以前レーシングなバイクに使ってた事があるんですが、
この手のホースにブレーキフルードを通すと汗かくんですよ。

耐油とは書いてあってもホースの分子の間を通り抜けて、
フルードがホースの表面に染み出しちゃうみたいです。

染み出すとは言ってもボタボタと漏れてくる訳じゃありませんし、
当時ホンダやヤマハ、スズキのワークスマシンもこの手のホースを使ってましたので、
特に問題はないのかもしれませんが、あんまり宜しいようにも見えません。

そこで前回はブリジストン製の耐油耐熱耐圧ホースを使ったんですが、
それでもブレーキフルードを通すと染み出しちゃうみたいです。
どうやらブレーキフルード対応を謳ってるホースじゃなきゃ駄目っぽいですよ。

で、コレがほぼ完成してたプランDを放棄した理由でもあります。


そんな訳で、デイトナリザーバータンクホース 330mm38114 AMAZON価格1,564円を調達しました。

デイトナというのは4輪だけしか乗ってない方にはお馴染みじゃないかもしれませんが、
2輪にも乗ってる方にはお馴染みの、HKSやクスコ的なド定番の総合パーツメーカーです。


このホースでタンクとホースを繋ぐ訳ですが、
先程タンクから取り外したホースクリップを使用して固定します。
で、ホースが固定できたらクラッチ用に買ってきたフルードをタンクに注ぎます。

ちなみに私はクラッチ用のフルードとしてトヨタ純正DOT3を買ってきました。
トヨタ純正を選んだのはたまたま安かったからで、
別にスバル純正でも日産純正でも良いと思います。

また、純正タンクの方はホースを抜いた後メクラ蓋をしときます。
JURANシリコンキャップ内径8mm AMAZON価格1,080円




そしたらホースを揉み揉みしてホース内のエアを追い出すんですが、
ただこのままホースを揉み揉みしただけじゃ不十分です。

プラグとホースの境目のこの辺りにエアが残りがちです。



(わざわざこんな写真を用意しちゃうマメさはもっと評価されていいと思います(笑))


一回タンクを取り外してホースが垂直に近くなるまで持ち上げ、
更にホースを揉み揉みしたりトントン弾いたりして徹底的にエアを追い出します。

ホースのエアを抜いたらフルードを全量入れ替える訳ですが、
ホースの中が見えないだけに本当に完全にエアが抜けてるか分からないですよね?
エアが残ってるのにフルードを入れ替えたらマスターにエアを吸わせちゃうかもしれません。

なので暫くこのまま走らせちゃいます。

本当はDOT5.1等のレーシングなフルードとDOT3のフルードを混ぜちゃいけないんでしょうが、
同じグリコール系同士なら早々に問題が発生する事はないでしょう。
エア抜きが非常に面倒なこの車の場合、マスターにエアを吸わせちゃう方が遥かに問題あります。

なので適当に気が済むまでこのまま走らせちゃいます。

私は今度の休みの日にでもフルードを全量入れ替えて完成とします。









DOT5.1等のレーシングなフルードを使ってても、マメにクラッチの方まで交換してれば問題ない。
そもそもレーシングなフルードを使ってなきゃ全く問題ない。
ごくごくスイートスポットの狭い情報ですが、
ごく一部の人にとっては有益な情報だったりなんかもするんじゃないでしょうか。

ここに至るまでに結構な量の情報を収集してますんで、(ついでに無駄に材料買いまくった(笑))
他の方法についてもご質問頂ければ、お答えできる事は多いと思います。
私の場合、ショップでもなけりゃ営利目的でもないんでお気軽にどうぞ。










*追加情報*

私の場合、ふと思い立って作業をおっ始める事が多いので、
それ用に汎用ステーやボルトナット類を割と豊富にストックしてたりなんかする訳ですが、
今回も適当に転がってた汎用ステーをサンダーで適当な長さに切り、
適当に曲げてタンクのステーとして使ってます。

しかし、誰でも簡単に同じ物が作れるというコンセプト上、
いきなりサンダーを使うのは難易度が高くなっちゃったりなんかもするかなと引っ掛かってました。

で、たまたまホームセンターに行ってみたら、
良い感じに最初から曲げてある汎用ステーも売ってるじゃないですか。

で、良さげな奴を買ってきて、自前加工ステーと置き換えてみました。




これなら普通に売ってる物を普通に使うだけで、
長すぎるホースを適当な長さに切る以外は完全に無加工でイケますね。

私はこの汎用ステーを島忠で買ってきましたので、
恐らく他の島忠でも同じ物を扱ってるんじゃないかと思いますが、
もし近くに島忠がない場合でもタグに書かれた寸法図を載せときますので、
似たような物が調達できちゃったりなんかするんじゃないかと思います。

Posted at 2016/04/30 02:12:08 | コメント(2) | トラックバック(0) | 工作 | 日記
2016年04月16日 イイね!

ヘッドライトの曇り対策

洗車マニアでもある私がGRBに乗ってた時に常に気になってたのがヘッドライトの曇りなんですが、
他の人のGR系やGV系、GH系を見てみても殆どの車のヘッドライトの上の方が曇ってました。




もっと古くなってくるとヘッドライト全体が曇ってくるんでしょうが、
その初期段階として上の方が曇ってくるみたいです。

曇りは樹脂製ヘッドランプの宿命みたいですが、
これでも一応曇り止めのコーティングが施されてるようで、
磨けば一時的には奇麗になるものの、磨く事によってコーティングが剥がれてしまうので、
磨いてから暫く経つとむしろ今までよりも曇りやすくなってしまうようです。
また磨けば奇麗にはなるんですが、奇麗な状態を維持するにはマメに磨く必要がありそうです。


どうやら太陽光に含まれる紫外線の影響で曇ってしまうみたいですが本当にそれだけでしょうか?


というのも、たまたま見た某プライベーターの駆るR4仕様のラリー車のGRBは、
まぁ、プライベーターですから外観はガタガタのベコベコだったりするんですが、
何気にヘッドライトは全然曇ってませんでした。

また、別の機会に見た有名チームの国内ラリー仕様車や、
ジムカーナ仕様車なんかもヘッドライトは奇麗なもんでした。

どれも大切に車庫内に保管してるから紫外線の影響がないという訳ではなく、
ショップの敷地の片隅で野ざらしにされてたりなんかするので、
紫外線の影響という点では私のGRBと然程変わらないように見受けられます。


じゃあ何が違うのか?

決定的な違いは競技車か一般車か、もっと言えば街乗りに使われてるか使われてないか。

ヘッドライトの上の方から曇ってくるのは、
ボンネットとヘッドライトの隙間から流れ出てくるエンジンルームの熱風にやられてるんじゃね?
と思っちゃったりなんかした訳です。

競技車の場合、エンジンを掛けてる時は走ってるかボンネットが開いてるかで、
ヘッドライト上部が局所的に熱風に曝される機会は少ないですが、
街乗りに使ってる車だと当然信号待ちや渋滞など停車してる状態で、
ボンネットとヘッドライトの隙間から流れ出る熱風に曝される機会は圧倒的に多いです。

アクリルやポリカーボネートは紫外線の影響で曇るのは事実で、
その影響をなるべく受けないようにヘッドライトにはコーティングが施されてる訳ですが、
このコーティングが実は熱にあんまり強くないんじゃね?と思った訳です。



そこでVABが納車されたその日のうちに、ヘッドライトの上とボンネットの裏に
日東電工のエプトシーラーという対候性の隙間テープを貼って、
ボンネットとヘッドライトの隙間を塞いでみました。







これでボンネットとヘッドライトの隙間からエンジンルームの熱風が流れ出る事はない訳ですが、
まぁ、今すぐに結果が出るようなもんでもないですから、
数年後に周りのVA系やレヴォーグのヘッドライトの上の方が曇ってきた時に、
私のVABのヘッドライトが曇ってなかったら私の考えが実証されるかなと気長に構えてたんですが、
たまたまBRZのボンネットの裏を見て衝撃が走りました。




めっちゃおんなじ事やってるじゃん!

これってビンゴなんじゃね?


BRZはエプトシーラーではないですが最初からヘッドライトと当たる部分がシールされてます。

BRZは1円以下のコストも徹底的に管理するトヨタとの共作ですから、
意味がない物には例え1円以下であっても金は払いません。

それでも敢えて着いてる部品ですから、それなりに意味がある筈です。

製造コストを下げるのもそうですが、クレーム対策のコストも徹底的に管理する会社なので、
クレームでヘッドライトを交換するコストと、この部品代を天秤に掛けた結果、
わざわざこの部品が取り付けられてるのかもしれません。


メーカーに問い合わせた訳じゃないんで、本当に私と同じ事を考えてやってるかは不明ですが、
他に理由が思い当たらないんで恐らく同じ事を考えてるんじゃないかと思います。



さあ、乗るか反るかは貴方次第。

私の真似をして頂いても全然結構ですし、
もし貴方が乗らなかった場合、貴方の車のヘッドライトが曇った時に、
私の車のヘッドライトが曇ってなかったら私の勝ちって事で…(笑)
Posted at 2016/04/16 03:20:52 | コメント(4) | トラックバック(0) | 工作 | 日記
2016年04月15日 イイね!

クラッチのリザーバータンク新設作戦の進捗状況

前々回のブログに書いた通り、クラッチフルード交換作業中にエアを噛ましちゃった事から、
クラッチのリザーバータンクの新設を画策してるのは前回のブログでお伝えしましたが、
情報収集をあらかた終えたので、ここらで一回情報をまとめときますよ。


って訳で、前回設定したプランのおさらいですが、

プランA:GRB/GVB用のリザーバータンクを移植

プランB:バイク用のリザーバータンクを流用

プランC:特になにもせず現状維持

この3パターンを並行して検討してます。
(プランCはなにもしないので実質2パターンか…)

金に糸目をつけずワンオフでリザーバータンクを制作しちゃうとか、
貴族的なパターンは想定してませんので悪しからず…(笑)


まずはプランAに行くところ順序が逆になりますが、
先に情報が集まったプランBに行きます。

バイク用品屋さんやメーカーに問い合わせてみたところ、
ブレンボにしろニッシンにしろ、リザーバータンクから出てるパイプ径が7mmでした。
VABのリザーバータンクから出てるパイプ径は9mmですから途中で変換する必要があります。
ベルリンガー等は調べてませんが、そもそもリザーバータンクだけを供給してないっぽいので、
ここは割愛しちゃってもよさそうな感じです。

パイプ径が違うとなると途中に変換アダプターを噛ませてやる必要がありますが、
変換アダプターを噛ますとなると当然液漏れのリスクは高まりますし、
アダプターの前後にエアを貯めるリスクもあります。
エア抜きが非常に面倒くさい車なんで、出来ればそういうのは避けたいところ…

しかもニッシンはともかくブレンボは結構なお値段だったりします。
率直に言って、あんまり魅力的なプランじゃありませんね…


で、本命のプランAですが、
VABとGRB/GVBのマスターシリンダーが同じ物な気もするけど違うような気もする…
しかしGRB時代に撮った写真を見返してみてもクラッチのマスター付近の写真がありません。

って訳で、身近に居るGH8に乗ってる人を拉致って、
クラッチのマスターシリンダーを見せて貰います。

大変汚い車で皆様にお見せするのもアレなんですが、
ご覧のように、もういきなり全然違います。

GH8



VAB



GRB/GVBのリザーバータンクの移植をするのに、なんでGH8なんだよ?と思われるでしょうが、
これまた身近に居る情報屋にパーツリストの検索をして貰ったところ、
GRB/GVBとGH8のマスターシリンダーの品番が一致してましたので代用しました。

いきなりプランAの線も消えたかと思われたところ件の情報屋から、
「BRZのリザーバータンクの形状が、なかなか良さげな感じですよ。
 しかもリザーバータンクとマスターシリンダーの接続部分のシールの品番が一緒ですし。」
との情報が寄せられました。


そんな訳で、身近に居るBRZに乗ってる人を拉致って、
早速クラッチのマスターシリンダーを見せて貰います。


微妙…

とっても微妙…

イケそうな気もするけどイケなそうな気もする…


BRZ



VAB


マスターシリンダーそのものの形状が違うんですが、
BRZのリザーバータンクは当然BRZのマスターシリンダーに上手く乗るような形になってる訳です。

コレをVABのマスターシリンダーに乗せるとなると、
意外と上手く乗っちゃいそうな気もしますが、
変な所が引っ掛かって乗らなそうな気もする。
どちらかというと乗らなそうな可能性の方が高い。

で、これがまたリザーバータンクだけの部品供給は行われてなくて、
マスターシリンダーASSYで買う必要があります。

当然新品はお高い訳ですが、ヤフオク等で中古品を探すにしても、
普通はリザーバータンクだけじゃなくマスターシリンダーASSYで出品するでしょうから、
リザーバータンクだけをお手頃な値段で入手するのは難しいでしょう…


微妙…

とっても微妙すぎる…


本当ならBRZのリザーバータンクを取り外して試しにVABに着けてみりゃ話は早いんですが、
これをやると両車のマスターシリンダーにエアを噛ませる可能性があります。

レリーズシリンダーが簡単に外せるように改善されてるBRZはともかく、
例によってVABのレリーズシリンダーをチマチマ取り外すのは面倒くさいにも程がある…


そんな訳で、当面はプランCの現状を維持しつつ、
お手頃価格でBRZのマスターシリンダーASSYを入手できたらプランAにトライしてみる事とします。


Posted at 2016/04/15 03:33:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 工作 | 日記
2016年04月12日 イイね!

それでもやっぱりクラッチフルードはDOT3を使いたい

実は先程ブログを上げたんですが、認識に誤りがあった為削除致しました。
お読み頂いた皆様にはお騒がせした事をお詫び申し上げます。
調査の結果得られた情報を整理して仕切り直しさせて頂きます。



前回のブログではVABからブレーキとクラッチのリザーバータンクが共用化されて、
運用上共用化されちゃうと困っちゃいますよという事と、
それによってやらかしちゃいましたよという事を書いたんですが、
やっぱりブレーキフルードはDOT5.1等のガチな奴を使いつつ、
クラッチフルードはメンテナンスの手間を省けるDOT3を使いたい。
って事で対策方法を考えていきたいと思います。

って訳で、改めてブレーキとクラッチのマスターシリンダー、
リザーバータンク付近をよくよく見てみます。



(赤丸で囲った部分がクラッチマスターにフルードを供給するホース)


当初はクラッチのリザーバータンクが撤去されただけじゃなく、
マスターシリンダーも変更されていると思っていた為、
既存のフルード供給ラインを切り離して
バイク用のリザーバータンクを新たに設置すればいいんじゃないかと思ってました。






しかし、よくよく見てみると、フルード供給ラインが変わっただけで、
恐らくマスターシリンダーそのものはGRB/GVBと変わってないような気がします。



(GRBのマスター付近の写真を残してないんで未確定ですが…)


そしてGC8からGRB/GVBまで20年以上ブレーキとクラッチのリザーバータンクを分けてたのを、
なぜ今更共用化させてきたのか、その答が見えてきました。

その答に近付くヒントが、この三角窓にあります。




GRB/GVB以前のインプにはなかった三角窓がVABから追加されてます。

もっと突っ込んで言うと、この部分がポイントでしょうか。





GRB/GVB迄は、この部分を含めてサイドウィンドウの前端、
っていうかミラーの土台とドアの前端が一致してましたが、
VABでは、この部分がドアの前端より前に飛び出してます。
要するにフロントガラスやAピラーの下端が前方に移動してる訳です。

確かにGRBからVABに乗り換えてみると、
運転してても、フロントガラスやダッシュボードを拭いたりなんかしてても、
VABになってフロントガラスが遠くなったなという印象があります。

洗車なんかをしてても、車の前に立ってボンネットを拭いてると、
GRBの頃はボンネット後端を拭くのは大変でしたが、VABでは余裕で手が届きます。

つまりフロントガラスの下端が前に出たので、その分ボンネットが短くなってる訳です。


で、エンジンルームを見てみると、
GRBの時はフロントガラス前の樹脂パーツとバルクヘッドの位置が概ね一致してましたが、
VABでは樹脂パーツが前に張り出してインタークーラーの上まで覆い被さってます。





(GRBの方はエア抜きしてる時の写真ですかね? 
 加圧式ブリーダーが写ってますが気にしないでください…)



この事から分かるのは、GRB/GVBの時もクラッチのリザーバータンクに、
缶から直接フルードを注ぐのは困難でしたが、
VABではもはや不可能と判断したんじゃないでしょうか。

なのでクラッチのリザーバータンクを廃止して、
ブレーキのリザーバータンクと共用化したと考えると合点がいきます。
軽量化とかコストダウンとかの結果ではなさそうな気がします。


しかし、作る側の理論は理解できても、
それを運用する側としては改悪以外の何物でもないので、
何らかの対策を検討していきたいと思います。



プランA

既存のフルード供給ラインを切り離しGRB/GVBのリザーバータンクを増設

但しフルードを缶から直接注ぐのは無理なので、
スポイトなりシリンジ等でフルードを注ぐ必要あり


プランB

既存のフルード供給ラインを切り離しバイク用のリザーバータンクを増設

運用は楽になる可能性はあるが、設置場所の自由度はそれほど高くない


プランC

既存の状態を維持し、クラッチにもガチなフルードを使い続け、マメに交換をし続ける

プランA、Bのコストや手間によってはこの選択肢もあるんじゃないかと…



考えられるプランは3つですが、どれがお得なのか、ちょっと検討してみますよ。

Posted at 2016/04/12 01:08:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 工作 | 日記
2016年04月07日 イイね!

VABの劣化ポイント

一部のネット上では今迄のインプより劣化してると評判のVABですが(笑)、
ここだけは明確に改悪されてるぞという所を今回は特別にお教えしちゃいますよ。
っていうか、VAB乗ってる人は気をつけた方がいいよマジで。


って訳で、ブレーキのリザーバータンクですが、
GC8からGRB/GVBまではずっとブレーキ専用でしたが、VABからクラッチと共用になってます。




つまりブレーキフルードをDOT5.1等のガチな奴に換えたら、
必然的にクラッチフルードもガチな奴を使わざるを得ない訳ですね。

クラッチフルードなど、そうそうベーパーロックするもんでもないですから、
敢えてガチなフルードを使う理由もないですし、
むしろ吸湿性の高いガチなフルードを使う事によって、
無駄にメンテナンスサイクルが短くなるだけでしかありません。

ブレーキにしろ、クラッチにしろ、作動する際にマスターから微妙にフルードを吹き返すので、
だんだんとリザーバータンク内のフルードと混ざって汚れていく訳ですが、
ブレーキよりも圧倒的にストロークの大きいクラッチフルードの方が汚れが早いので、
ブレーキとクラッチでリザーバータンクを共用すると見た目の劣化した感も強くなる訳です。


また、ショップ等でブレーキフルードの交換をして貰う人の場合、
敢えて言わなきゃわざわざクラッチのフルードまで交換してくれないでしょうから、
自分ではガチなブレーキフルードに換えたつもりでも、
クラッチ側から微妙に吹き返した純正フルードと徐々に混ざっていって、
実は残念無念な事になっちゃってるケースもあるかもしれません。

ショップ等でブレーキフルードを交換して貰う場合、
ちゃんとクラッチの方も抜いてくれるよう頼んどかなきゃ駄目ですよ。
しかしクラッチのフルードを抜くにはインタークーラーを外さなきゃいけないので、
工賃が余計に掛って、それはそれで残念無念だったりなんかもする訳ですが…


まぁ、私くらいのエア抜きマニアになると、いちいちインタークーラーを外さなくても、
隙間から手を突っ込んで手探りで作業しちゃったりなんかもする訳ですが、
ここにも落とし穴というか、罠というか、地雷が仕掛けてあったりなんかします。




フルードの交換作業を行う際に、まずはリザーバータンク内の汚れたフルードを抜き取って、
可能な限り劣化したフルードと新しいフルードが混ざらないようにしたい訳ですが、
VABのリザーバータンクは内部のパーテーションの切り方が複雑なので、
スポイトやシリンジでギリギリまで抜く事ができません。

ならばまずはキャリパーやレリーズシリンダー(オペレーティングシリンダー)側から、
可能な限り劣化したフルードを排出させてから新しいフルードを入れたいところです。


丸で囲ってるのがクラッチマスターに繋がるホースですが、
クラッチから先に作業を行う場合、このホースギリギリまで劣化したフルードを抜いてから、
新しいフルードを入れて交換作業を行いたいところです。




リザーバータンクの底に近い所にホースが刺さってるので、
このホースのギリギリまで抜きたくなるじゃないですか。

ところが実はタンク内のパーテーションがブレーキとクラッチで分かれてて、
クラッチ側からいくら抜いても見た目の液面はここまで下がらないんですよ。
ここまで下がらないっていうかMINレベルの線まですら下がりません。

つまり見た目ではまだまだ余裕がありそうなのに、
余裕こいて抜いていくとエアを食わせちゃう訳です。
とりあえず下の線まで抜いちゃおうかな~なんてやると確実にアウトですね。


こうなると面倒くさい、実に面倒くさい。


写真を見て頂ければお分かりのようにクラッチの釜の傾斜してる所に取り付けてあるので、
エア抜き用のニップルがレリーズシリンダーの一番高い場所に付いてる訳じゃないんですよ。
クラッチホースのバンジョーもニップルより上に付いてますし、
シリンダー自体が傾斜してて、その一番低い所にニップルが付いてます。



(赤丸で囲ってあるのがレリーズシリンダー  青丸で囲ってあるのがエア抜き用ニップル)


つまり普通にエアを抜こうと思ってもニップルより高い所にエアが溜まってるので、
何時間やろうが、フルードを何リッターぶち込もうがエアは抜けません。
レリーズシリンダーを外してニップルが一番高い状態にして抜かなきゃいけないんです。

で、このレリーズシリンダーはボルト2本で留まってるだけなんですが、
すぐ隣にセルモーターが鎮座してるのでマトモに工具が入らず、
外すのが結構大変だったりなんかするんですよ。

それでも頑張ってレリーズシリンダーが外れたら、
ニップルが一番高くなるようにしてエアを抜くんですが、
そのままクラッチペダルを踏もうもんならシリンダーからピストンが飛び出しちゃいます。
万力かクランプ的な物でピストンが飛び出さないようにしなきゃいけません。

ちなみに私の場合は手頃なクランプ的な物がなかったんで、
ブレーキパッドを交換する時にピストンを拡げるツールで逆に挟んでやりました。

で、エアが抜けたらレリーズシリンダーをまた取り付けるんですが、
例によってボルトを2本締めるだけなものの、なかなかネジを回せなくてイライラします。
目の前に見えてるネジが思うように回らないというのはなかなかのストレスです…


ほんの軽い気持ちで小一時間でフルードを交換するつもりだったんですが、
余計な仕様変更のせいで5時間掛かっちゃいましたよ…
しかもアクロバティックな体勢での作業を強いられるので全身筋肉痛になっちゃいました。

GC8からGRB/GVBまで20年も続けていたものを敢えてVABから変える意味が分かりませんし、
変えるなら変えるで、もっと扱いやすい仕様の物に変えて欲しいものです…
Posted at 2016/04/07 12:07:38 | コメント(4) | トラックバック(0) | 工作 | 日記

プロフィール

「この店の存在を知ったのは、その当時週3で通ってたまこと家の店内に「佐藤君が店を出す事になったので宜しくお願いします」というポスターが貼ってあったから。 
そんな訳でオープン初日から通ってる。 
オープン当初は伝説の「こけし兄さん」も手伝ってた。 
再来年くらいで20周年かな?」
何シテル?   08/06 02:30
放浪癖があるので暇があると関東全域とその周辺を彷徨ってます。 また、以前と比べると頻度が少なくなりましたが、自宅敷地内の裏山を走り回ってます。
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