そんな訳で
クラッチフルード交換中にエア噛ませちゃった事件に端を発し、
クラッチ用のリザーバータンクを新設しようと思って色々な方法を検討してましたが、
一応の結論を得ましたのでご報告しちゃいますよ。
当初に設定したプランは、
プランA:GRB/GVBのリザーバータンクを移植
プランB:バイク用のリザーバータンクを流用
プランC:特になにもせず現状維持
この3パターンでしたが、
プランAのGRB/GVBのリザーバータンク流用に関しては、
マスターシリンダーの形状が全く違うので不可能。
情報を収集してる過程でBRZのリザーバータンクが使えそうな気もしましたが、
更に調べてみると着くか着かないかは微妙。
現物を手に入れて実際に着けてみないとなんとも言えない状況ですが、
タンクだけでは部品が出ない為マスターごと買わなきゃいけないのでコスト高、
あまり魅力的なプランじゃありませんでした。
プランBのバイク用のリザーバータンク流用に関しては、
VABのマスターシリンダーのプラグ径とバイク用のリザーバータンクのプラグ径が違うので除外。
プランCの現状維持もなんなんで第4の方法(プランD)を探してたんですが、
色々調べてたらブレーキやクラッチのマスターとタンクが別体になってる車もありそうなので、
っていうか、ブレーキ用も含めれば結構あるので、
(タンク自体が使えればブレーキ用かクラッチ用かは拘ってません)
サイズ的に手頃なZ34のクラッチ用のリザーバータンクを流用してほぼ完成に漕ぎ着けました。
ただ、Z34のタンクとVABのマスターのプラグ径が結局違ってた上に、
その時に使用したホースに問題があったのでプランDも破棄。
どのみちプラグ径が違うなら問題ないホースを使えるプランBに戻る事にしました。
このホースの問題というのも後述します。
実はその時の作業内容を書いたブログも、
完成写真を1枚貼れば出来上がりという状態まで書き上げてたんですがこちらも破棄。
この時は入手困難なパーツ多数、加工も多数でコピーは難しかったので、
今度は逆に可能な限りお手軽に手に入る材料を使用して、
可能な限り加工を減らして誰でも簡単にコピーできるようにしてみました。
って訳で、
ニッシン製のバイク用のリザーバータンクを入手しました。
(デイトナマスタータンクセットNISSIN36205 AMAZON価格1,553円)
で、コレに付いてるホースは使わないので取り外し、
(ホースクリップは使いますんで捨てないでね)
ステーを取り付けるのに邪魔なヘソをカッターで切り落とします。
で、適当に買ってきた汎用ステーを適当な長さに切ります。
そしたらステーを直角に曲げます。
ステーを良い感じに曲げられたらタンクに取り付けます。
で、ステーをココのボルトと共締めして固定します。
で、タンクが固定できたらタンクとマスターをホースで繋ぐ訳ですが、
ホームセンターとかで耐油ホースを探すと、こんな奴しか売ってないと思います。
実はこの手のホースを以前レーシングなバイクに使ってた事があるんですが、
この手のホースにブレーキフルードを通すと汗かくんですよ。
耐油とは書いてあってもホースの分子の間を通り抜けて、
フルードがホースの表面に染み出しちゃうみたいです。
染み出すとは言ってもボタボタと漏れてくる訳じゃありませんし、
当時ホンダやヤマハ、スズキのワークスマシンもこの手のホースを使ってましたので、
特に問題はないのかもしれませんが、あんまり宜しいようにも見えません。
そこで前回はブリジストン製の耐油耐熱耐圧ホースを使ったんですが、
それでもブレーキフルードを通すと染み出しちゃうみたいです。
どうやらブレーキフルード対応を謳ってるホースじゃなきゃ駄目っぽいですよ。
で、コレがほぼ完成してたプランDを放棄した理由でもあります。
そんな訳で、
デイトナリザーバータンクホース 330mm38114 AMAZON価格1,564円を調達しました。
デイトナというのは4輪だけしか乗ってない方にはお馴染みじゃないかもしれませんが、
2輪にも乗ってる方にはお馴染みの、HKSやクスコ的なド定番の総合パーツメーカーです。
このホースでタンクとホースを繋ぐ訳ですが、
先程タンクから取り外したホースクリップを使用して固定します。
で、ホースが固定できたらクラッチ用に買ってきたフルードをタンクに注ぎます。
ちなみに私はクラッチ用のフルードとしてトヨタ純正DOT3を買ってきました。
トヨタ純正を選んだのはたまたま安かったからで、
別にスバル純正でも日産純正でも良いと思います。
また、純正タンクの方はホースを抜いた後
メクラ蓋をしときます。
JURANシリコンキャップ内径8mm AMAZON価格1,080円
そしたらホースを揉み揉みしてホース内のエアを追い出すんですが、
ただこのままホースを揉み揉みしただけじゃ不十分です。
プラグとホースの境目のこの辺りにエアが残りがちです。
(わざわざこんな写真を用意しちゃうマメさはもっと評価されていいと思います(笑))
一回タンクを取り外してホースが垂直に近くなるまで持ち上げ、
更にホースを揉み揉みしたりトントン弾いたりして徹底的にエアを追い出します。
ホースのエアを抜いたらフルードを全量入れ替える訳ですが、
ホースの中が見えないだけに本当に完全にエアが抜けてるか分からないですよね?
エアが残ってるのにフルードを入れ替えたらマスターにエアを吸わせちゃうかもしれません。
なので暫くこのまま走らせちゃいます。
本当はDOT5.1等のレーシングなフルードとDOT3のフルードを混ぜちゃいけないんでしょうが、
同じグリコール系同士なら早々に問題が発生する事はないでしょう。
エア抜きが非常に面倒なこの車の場合、マスターにエアを吸わせちゃう方が遥かに問題あります。
なので適当に気が済むまでこのまま走らせちゃいます。
私は今度の休みの日にでもフルードを全量入れ替えて完成とします。
DOT5.1等のレーシングなフルードを使ってても、マメにクラッチの方まで交換してれば問題ない。
そもそもレーシングなフルードを使ってなきゃ全く問題ない。
ごくごくスイートスポットの狭い情報ですが、
ごく一部の人にとっては有益な情報だったりなんかもするんじゃないでしょうか。
ここに至るまでに結構な量の情報を収集してますんで、(ついでに無駄に材料買いまくった(笑))
他の方法についてもご質問頂ければ、お答えできる事は多いと思います。
私の場合、ショップでもなけりゃ営利目的でもないんでお気軽にどうぞ。
*追加情報*
私の場合、ふと思い立って作業をおっ始める事が多いので、
それ用に汎用ステーやボルトナット類を割と豊富にストックしてたりなんかする訳ですが、
今回も適当に転がってた汎用ステーをサンダーで適当な長さに切り、
適当に曲げてタンクのステーとして使ってます。
しかし、誰でも簡単に同じ物が作れるというコンセプト上、
いきなりサンダーを使うのは難易度が高くなっちゃったりなんかもするかなと引っ掛かってました。
で、たまたまホームセンターに行ってみたら、
良い感じに最初から曲げてある汎用ステーも売ってるじゃないですか。
で、良さげな奴を買ってきて、自前加工ステーと置き換えてみました。
これなら普通に売ってる物を普通に使うだけで、
長すぎるホースを適当な長さに切る以外は完全に無加工でイケますね。
私はこの汎用ステーを島忠で買ってきましたので、
恐らく他の島忠でも同じ物を扱ってるんじゃないかと思いますが、
もし近くに島忠がない場合でもタグに書かれた寸法図を載せときますので、
似たような物が調達できちゃったりなんかするんじゃないかと思います。
