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東京ジョー。のブログ一覧

2015年11月14日 イイね!

誤解と失敗

誤解と失敗たまたま程度の良いミシュラン パイロットスポーツ3(PS3)を入手したんで、
ちょっくら自宅敷地内の裏庭で実験してみたりなんかした訳ですが、
そこで大きな誤解と、その誤解によって失敗してた事に気付いちゃいました。


私はMXX以降に日本で発売されたミシュランの最上級グレードのスポーツタイヤを使い続ける、
自他共に認めるミシュラン党だったりする訳ですが、
最初にミシュランを使い始めたのは実にひねくれた理由からでした。

それ以前は当時お付き合いのあったブリジストンのRE71シリーズを使ってたんですが、
かなりグリップする代わりにかなり減りも早く1年ごとに交換していました。

その当時、自宅敷地内の裏山に集う人達と夜な夜な競争してたんですが、
2分15秒くらいのコースで2位の人に20秒以上の差をつけてました。
コーナーを3つも曲がれば見えなくなっちゃうくらいの圧倒的大差なんですが、
それでも負けた人はタイヤの違いなどを理由に言い訳するんですね。
で、私の場合、実に残念な事に人間が出来てないんで自分が一切言い訳をしない代わりに、
他人の言い訳も一切受け入れられないんです…

頑張って勝ってもタイヤのせいにされちゃうんなら自分のタイヤを駄目な奴にしちゃう?
ブッチギリで勝ってもギリギリで勝っても勝ちは勝ちだよね?
ついでにタイヤ交換のサイクルが伸びれば経済的だよね?

当時はブリジストンを始めとする国産タイヤに勢いがあって、
ポルシェに純正採用されたエクスペディアなどは、
筑波2000でミシュランから換えると1秒半、
ピレリからなら3秒速くなると言われてたくらい徹底的なグリップ志向だったんで、
ミシュランやピレリなどのヨーロッパ製のタイヤは、
外車を買うと付いてくる全然駄目なタイヤという認識だったので、
周りの人からナメられる為に買うタイヤとしては丁度良い。
そんな訳でミシュランのMXXを買ってみました。

で、使ってみると確かにグリップしない。
しかし荷重を適切にコントロールしてやれば全くグリップしないという訳でもない。
(換えた当初は5秒近く遅くなったけど20秒差が15秒差になっただけで大勢に影響ない)
そして雨の日の排水性は当時の国産ハイグリップより桁違いに良い。
(ウェットでのタイムは逆に3秒以上速くなった)
グリップそのものは落ちるけど、コントロール性は笑っちゃうくらい良い。
当時の国産ハイグリップと比べて圧倒的に乗り心地が良くて静か。
ついでに国産ハイグリップの倍持つのでお財布にやさしい。

なんといっても、
競争相手「いや~、なんかセッティングが今一つ決まってなくて…」
私「そうなの? でもこっちはウ○コタイヤのミシュランだよ?」
競争相手「…」
このやり取りが最高に気持ちいい(笑)
ミシュランには競争相手を一発で黙らせる破壊力がありました。

これって物凄く良くね?

って訳で一発で気に入り、MXX2、MXX3、パイロットスポーツと、
ミシュランのタイヤを買い換え続けました。

中でも初代パイロットスポーツ(PS)の出来が良くて、
海外タイヤ好きな人達からはミシュランの最高傑作などと言われてたんですが、
そんな噂を聞きつけた敏感な人達がミシュランを使い始めました。

折しもバブルが弾けて10年以上経ち、
グリップ良ければ全て良しという時代じゃなくなってたので、
評判が評判を呼びミシュランを使い始める人が増加しました。

そんな折に発売されたパイロットスポーツ2(PS2)が、
それまでのミシュランの方向性とは違うグリップ志向で、
ひょっとしてRE050が作りたかったの?と訊きたくなっちゃうような物でした。

しかしこれが当たった。
それなりにグリップするので国産プレミアムグレードから履き替えても全然違和感がない。
それまでのミシュランユーザーからするとグリップ志向でアンバランスに感じられる物も、
国産からの買い換えユーザーにとっては充分バランス志向に感じられる。
なんといってもおフランスのエスプリがブランド心をくすぐる。
このPS2がミシュランを一気にメインストリームに押し上げました。

それまでのミシュランユーザーにとって違和感のある内容でも、
大量の新規ユーザーを掴み、普通にRE050とPS2を比べられる時代がやってきたのです。

で、そんな折に発売されたパイロットスポーツ3(PS3)が物議を呼びました。
曰くグリップが悪い、コンフォート志向が強すぎてスポーツ性が感じられない。

しかしそこに追加投入されたパイロットスーパースポーツ(PSS)は違いました。
まさしくPS2の後継と言える内容で、PS2から入ってきたユーザーを納得させる物でした。


で、そんな時にたまたま私もタイヤを買い換えた訳ですが、
なんとなく評判の悪いPS3を避けてPSSを買ってみたんですが、
なんか違うと思ったPS2と同じく違和感のある物でした。

なんかやたらとグリップ志向でバランス悪いし、
RE050と同じくらいしか持たないんだったら敢えてミシュラン選ぶ意味なくね?

かといってPS3はコンフォート志向が強すぎて駄目らしいし、
PSSにしろPS3にしろ私が求めてる方向性とは違っちゃってるのかな…



そんな風に思ってるところに、たまたま入手したPS3を使ってみてハッキリ判りました。

PS3は紛う事なく初代PSの方向性の発展形でした。
コンフォート志向が強すぎて駄目という意見はPS2以降に入ってきた人の意見で、
初代PS以前から使ってる私が聞くべき意見ではなかったという事です。

PS3はコンフォート志向が強すぎるんじゃなく本来のミシュランの味付けであって、
むしろグリップ志向が強いPS2とPSSだけが元々のミシュランの方向性とは違ってるだけでした。


私にとって必要のない意見に惑わされてPSSなんて寄り道をしちゃいましたが、
丁度良い感じにPS3がナメられてる昨今、元通りの方向性に戻る事ができちゃいましたね。

競争相手「いや~、PSSの内圧の設定を失敗しちゃって…」
私「そうなの? でもこっちはウ○コタイヤのPS3だよ?」


今後PS4が発売され、PSS2が発売されるんでしょうが、
周囲の意見に惑わされる事なく迷わずPS4を選んでいこうと思います。
Posted at 2015/11/14 02:01:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2015年10月14日 イイね!

私の名前は密林のジョー。

さて、そんな訳で久しぶりのブログですが、
そういやVABに買い替えてから一回もダートを走らせてない事に気づき、
ちょっくら中津川林道まで行ってきましたよ。

東京からお手軽に行ける林道としてはド定番の中津川林道ですが、
林道マニアは林道日本最高地点の大弛峠を通る川上牧丘林道とセットで走るのがお約束でしょう。

が、川上牧丘林道の方はガレてたりなんかするので乗用車ではちと辛い。
諸事情によりSTIダウンサスを組んで1センチとはいえ車高の落ちた私のVABではもっと辛い。
バンパーもいだりするのもアレなんで川上牧丘林道はパスして、
清里方面から回り込んで中津川林道だけ走ってみる事にします。


って訳で中央道を須玉で下りて中津川林道の起点の三国峠を目指しますが、
いつものように最終コンビニで買った水と食料が、
(途中で動けなくなった時用に最終コンビニで水と食料を仕込み、
 万一途中で崖から落ちて死んじゃっても足取りが把握しやすいようにレシートを残します)
コーナーを曲がるたびにガサゴソと動いて煩いので、
ちゃんと固定する為にたまたまあった廃墟の駐車場に入ります。




で、荷物を固定しつつ廃墟を見ると気になる文字が…

「北野印度会社」




これ知ってます?

知ってたらアラフィフ以上確定ですね(笑)


バブルの頃には日本各地の観光地にはタレントショップが林立してましたが、
その最初が軽井沢の北野印度会社というビートたけしのカレー屋だったんです。
後期のタレントショップはタレントの名前を付けただけの適当な店でしたが、
最初期の北野印度会社なんかはかなりちゃんとしてました。
タレントの店だから適当なんだろうと思ったら普通に美味かった記憶があります。

北野印度会社も軽井沢以外にも清里やら山中湖やらに展開してたものの、
バブル崩壊と共に閉店しちゃった訳ですが、
今から5、6年前にたまたまネットを徘徊してたら、
あの当時北野印度会社に在籍してた人からレシピと調理法を受け継ぎ、
北野印度会社のカレーを再現してる店が長野県の上田にあると知り、
わざわざ上田くんだりまで行ってみたりなんかもしましたが、やっぱり普通に美味かったです。




その店も今は閉店しちゃったみたいですが、
その店にレシピと調理法を伝えた本人が軽井沢でラーメン屋をやってて、
サイドメニュー的にあのカレーを出してるという情報もあるので、
あのカレーを食いに軽井沢まで行ってみるのも面白そうですね。



そんな訳で、ちょっと過去に引き戻されつつ中津川林道に行った訳ですが、
VABはGRBよりシャシーが劣化してるとか言ってるのはどこのどいつだよ?
もしGRBに乗った私が仕掛けてきても負ける気しないよ?

意図的にリアのスタビリティを落としてるGRBは時にトリッキーな挙動を示しましたが、
VABは至って普通の挙動しか示しません。

どう動くか分からない物を扱うより、
操作した通りにしか動かない物を扱う方が全然楽ですもんね。

ピークそのものの進化はごく僅かですが、
それ以下の領域での進化が物凄い。

ダートの林道みたいに不確定要素の多い所を走るとそれなりに失敗もする訳で、
失敗した時に本当に駄目になっちゃうか、そこそこイケちゃうかの違いは大きい。

キッチリとピークだけを捉え続けられる人にとってはあまり旨味はないけど、
そうじゃない人にとっては恩恵は大きいんじゃないですかね。

プロのタイムだけを見て一喜一憂してる人は本質を見失うと思いますよ。
なにしろ自分の車を運転するのはプロじゃなくて自分なんですから。








って訳で中津川林道を抜けニッチツ鉱山の廃墟群に寄ったりしつつ、
浦山ダムから広河原逆川林道を通って有間ダムに抜けようと思ったら、
有間峠から先が通行止めになってて引き返したりしてすったもんだしながら帰ってきたんですが、
高速に乗ったら80キロ以上になるとバイブレーションが…

ホイールのバランスウェイトが剥がれちゃった?

うっかりホイール曲げちゃった?

家に帰ってからホイールを外してチェックするも、
ウェイトも外れてないしホイール曲げちゃう程ヒットした形跡もありません。




しかもホイールを組み直したらなぜか症状が収まっちゃったのが気持ち悪いです…




















PS.目視で確認した時は分かりませんでしたが、
バランサーで回してみたら右前のホイールが僅かに曲がってました。
チェックついでに前後のタイヤを入れ替えたので症状が感じ辛くなっただけでした。


BBSのリプレイスサービスを初めて利用してみましたが、
ちゃんとユーザー登録をしておけば壊れたホイールを送り返すのを条件に
新品ホイールを定価の半額で出してくれるのでリーズナブルに原状復帰できちゃいます。

BBSの場合定価がアレなんで半額とはいってもそれなりの値段ですが、
例えホイール修正屋さんに修理に出したとしても、
溶接や塗装を伴うような壊し方をしたら半額以上の修理費が掛りますし、
見た目は綺麗に治っても、そこには新品の信頼性はありませんので、
新品を半額で出してくれるサービスは非常にありがたいです。

これで曲げたい放題、削りたい放題、割りたい放題、
当てる事を気にせず死ぬ気で戦えちゃいますね(笑)
Posted at 2015/10/14 03:15:14 | コメント(3) | トラックバック(0) | 探検 | 日記
2015年07月19日 イイね!

リニューアル

先日ちょっとした作業をしてたんですが、
その時に使った工具がかなりガタがきてました。

ラチェットハンドルという工具なんですが前々から結構キてるなとは思ってたんですが、
最近は電動インパクトドライバでズガガガと作業してたので忘れてたものの、
久しぶりにラチェットハンドルを使ってみたら改めて実感した次第です。

このラチェットハンドルは工具の王様とも言われるスナップオンというメーカーの品なんですが、
実はコレを買ったのは高校生の頃、使い始めてから今年で30年になります。

私ったら、ずいぶん物持ちがいいなとも思いますし、
さすがは工具の王様だけあって手荒く使っても30年使えるのかと感心もしますし、
高校生の分際で工具の王様を使ってたとはイヤなガキだなと思います(笑)

その頃はコンビニやら引っ越し屋やら建設現場やら居酒屋やらのバイトを掛け持ちしてて、
高校生にしては、っていうか普通の高校生とは桁違いに稼いでたんです。

特に居酒屋のバイトではフグとかの高額メニューを売ると歩合が貰えてたんですが、
(高校生のバイトごときに時給以外に歩合も払うとは、いかにもバブルって感じですね)
「お客さん、ショウサイフグでフグ食った気になられちゃうのもアレだなぁ…
 やっぱトラフグは別格ですよ~
 なんだったらショウサイフグとトラフグの食べ比べやってみません?
 彼女さんも食べ比べしてみたいですよね~?」
などと勝手にフグ食べ比べコース的なメニューを作っちゃったりして、
誰がどう見てもメッシー君を「彼女」というキーワードで揺さぶって、
どさくさに紛れてフグ2匹売る商法で結構稼がせて貰いました。
どうやらその頃から人にモノを売るのは向いてたようです(笑)
が、やっぱりイヤなガキですね(爆)

しかも、その頃から既に一番良い奴を買うか、
一番良い奴が買えないんだったら一番安い奴でいいじゃん。
と中間には全く興味を示さないスタンスだったので、
必然的に工具の王様に手を出しちゃった訳です。

で、一番良い奴を買っちゃうと他が全然気にならなくなるので、
後から評判が良いメーカーが現れても脇目も振らず、
本当に駄目になるまで徹底的に使い倒しちゃう訳ですね。


一応スナップオンは永久保証を謳ってるんで、
もしかしたら修理なり交換なりして貰えるのかもしれませんが、
あの時ラチェットハンドルを買ったルートセールスのおっちゃんは、
年齢的に恐らく既にこの世には居ないと思われますし、
そもそも充分に、っていうか十二分どころか三十分くらいには元を取ってるので、
今回は新たに買い直してみる事にします。


前回が30年持ったので次も30年持つと考えると、
工具が駄目になる前に私が駄目になる可能性が極めて高いというか、
今でこそ月に何回もブレーキのエア抜きをしなきゃいけない欠陥車に乗ってるんで、
その流れでブレーキのエア抜き以外の作業も自分でやってますが、
もし次に旦那車でも買ったら一切自分で作業しなくなりそうなので、
適当な奴でよさそうな気がする、っていうか適当な奴でいいんでしょうが、
敢えて今の飛び切りの逸品を選んでみます。

そんな訳で工具屋に行って私的に実績のあるスナップオンを中心に選んでみますが、
どれもこれも30年前のスナップオンより全然良い。

そりゃそうだろって話なんですが、
その中でも特別に良い奴を見付けましたよ。

KTCという日本のメーカーの高級ラインのネプロスという品です。
トヨタに対するレクサス、フォルクスワーゲンに対するアウディみたいな感じでしょうか。

KTCは30年前にもミラーツールという高級ラインを出してたんですが、
その頃の品はスナップオンの後追い感が強いというか、
分かりやすく言うとパチモノ感があったんですが、
ネプロスは堂々とスナップオンに喧嘩売れる仕上がりです。

30年前のスナップオンは1回転360度を20等分するギヤ、
つまり最少の振り幅が18度だったんですが、
最新のスナップオンは80等分、ネプロスは更に上をいく90等分、
つまり最少の振り幅は4度という事になります。

世界最少の振り幅でスペックでは誰にも負けませんよというのが、
いかにも日本のモノ作りという感じがしますが、
ガタつきというか軸のブレが少ない。
反対側に回す時のフリクションが少ない。
その時のカチカチという音が良い。
なんといっても持った時のバランスが良い。

もう完全にスナップオンの上を行ってます。
ついでに値段もスナップオンの上を行ってたりなんかもする訳ですが…(笑)











2本並べてみると一目瞭然ですが、
ピカピカに輝いてる方がネプロスで、ギタギタになってる方がスナップオンですね。
スナップオンの方も買った頃はピカピカに輝いてたんですけどねぇ…

さて、これをギタギタになるまで使い倒す事はあるんだろうか…
Posted at 2015/07/19 11:45:54 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日常 | 日記
2015年05月31日 イイね!

これで正しい? シフト操作

パジェロに乗ってる会社の同僚がなにを血迷ったか突然エボ10最終限定車を注文しまして、
20年ぶりくらいのMTなので上手く乗れるか不安だと言うので、
MTの操作の仕方を教えてたりなんかします。

一応その同僚も昔は毎週末シビックで箱根辺りを走ってて、
上から数えた方が早いくらいの順番の人だったりしたんですが、
20年くらい一回もMTに乗った事がないとなると基本から叩き込まなきゃいけません。

で、反復練習用に操作方法を文章に起こしたんですが、
こんなのが役に立っちゃう人も居るかなと思ってみんカラにも転載してみます。

元々の文章は思いっきりタメ口なので、こちらは翻訳バージョンとなります(笑)



まず最初に、例えば2速から3速にシフトアップする際、どのような操作を行ってますか?
・クラッチを切る
・シフトレバーを2速から抜いて3速に入れる
・回転を合わせてクラッチを繋ぐ
こんな感じでしょうか。

いろんな人の横に乗って運転を見る機会がありますが、
大体というか殆どの人がこんな感じで操作してるんじゃないかと思います。
っていうか、私と同じ操作を行ってる人は今迄に数える程しか見た事ありません。
例えレーシングな運ちゃんでも上の操作を行ってる人は結構います。


で、この操作方法、宜しくないです。


特にこれでサーキットなんかで素早いシフト操作を行ったりするのは非常に宜しくないです。
場合によってはミッションを壊したりする事もあるでしょう。

逆に言うとアノ車はミッションが弱いからよく壊れるなんて話をたまに聞きますが、
大抵は、っていうかほぼ100パーセント運ちゃんが壊してるとも言えます。

中には本当にミッションの弱い車もあるんですが、
それでも適切な操作を行ってればそうそう壊れるもんじゃありません。
例え巷でミッションが弱いと言われてる車であっても、
ミッションが壊れたら、壊れちゃったんじゃなくて壊しちゃったと認識した方がいいと思います。
壊しちゃったんじゃなくて壊れちゃったんだと認識してるうちは、
例えミッションを修理したところで何回でも壊します。



じゃあ、どのような操作が適切な操作なんでしょうか?

それを書く前に混乱があるといけないので用語を統一させて頂きます。

・ミッションの中のシンクロナイザーという部品=シンクロ
・運ちゃんが回転を合わせる操作=同調
・エンジンの回転が上がっていく状態=吹け上がり
・エンジンの回転が下がっていく状態=吹け下がり

本来なら正しくない表現もありますが今回はこのように統一させて頂きます。



・シフトアップ編
じゃあここで2速から3速にシフトアップしてみましょう。
ここでは仮に2速5000回転と3速3000回転で同じ速度とします。

・まず2速5000回転の状態からシフトアップすべくスロットルから足を放しクラッチを切ります。

・シフトレバーを2速から抜いて3速の入口、
 つまり少し抵抗を感じる辺りに軽く押し当てておきます。

・エンジンが吹け下がって3000回転になった時にシフトレバーが勝手に3速に吸い込まれます。

・シフトレバーが3速に入ったのを確認してからクラッチを繋ごうとすると、
 既に3000回転を下回ってますから、そのままクラッチを繋ぐと当然ショックが出ます。
 なのでスロットルを踏んで3000回転まで吹け上がった時にクラッチを繋ぎます。

つまり一口に回転を合わせると言っても、
ギアを入れる時とクラッチを繋ぐ時と2回回転を同調させる必要があります。

また、ギアは運ちゃんが入れるんじゃなくミッション自身が入れるというのが重要です。



・シフトダウン編
じゃあ今度は3速から2速にシフトダウンしてみましょう。
実際にはブレーキを踏みながらシフト操作を行う所謂ヒール&トーを行いますが、
この際ブレーキはどうでもいいです。
ここではあくまでもシフト操作だけを見ていきましょう。

・車速が落ちてエンジンが3000回転になった時にシフトダウンすべくクラッチを切ります。

・シフトレバーを3速から抜いて2速の入口、
 つまり少し抵抗を感じる辺りに軽く押し当てておきます。

・スロットルを踏んでエンジンが吹け上がっていく時、
 5000回転で同調した時、シフトレバーが勝手に2速に吸い込まれます。

・ここで重要なのは5000回転で同調させるからといって、
 5000回転まで空ぶかししたのではギアが2速に入ったのを確認してクラッチを繋ごうとすると、
 既に回転は5000回転を下回ってるという事です。
 
 なので5500回転くらいまで吹かしてやって、
 吹け上がってきて5000回転でギアを入れる為に同調させ、
 5500回転から吹け下がってきて5000回転になった時にクラッチを繋ぐ為に同調させます。

・また、クラッチ切ってるのになんでエンジンが吹け上がると回転が同調できるの?
 という疑問が生じるかもしれませんが、
 クラッチの構造上、つまりフライホイールとクラッチカバーに
 フリクションディスクが挟まれてる構造では、
 例えクラッチペダルを踏んでも駆動を100パーセント切断する事はできず、
 ある程度の引き摺りが発生します。

 つまりクラッチを切った状態というのは、
 車を動かす程の駆動が伝わってない半クラ状態だと思って頂ければ宜しいかと思います。
 なのでクラッチを切っててもスロットルで回転の同調ができる訳です。



・共通編
シフトアップ、シフトダウンに共通してるのは、
・ギアは運ちゃんが入れるんじゃなく、回転が同調すれば勝手に入る
・ギアを入れる為の同調と、クラッチを繋ぐ為の同調と、同調は2回させる
という事です。


今の車はシンクロが付いてるので、わざわざ回転なんか同調させなくても、
シフトレバーを押し込めばギアは入ります。
しかしこれだとシンクロの頑張りに頼ってギアを入れてるだけで、
シフト操作する度にシンクロに負荷を与え続けます。

ミッションが壊れる場合、機械的な原因で壊れる時はギアそのものが壊れる事もありますが、
そんなのは滅多にある事じゃありません。
大抵の場合はシンクロが壊れます。

回転が同調した時にギアを入れてればシンクロの負荷は最小限で済み、
ミッションを壊す可能性はぐっと低くなります。

バイクや古い車、レーシングミッションなどシンクロが付いてない、
所謂ノンシンクロのミッションを操作した事がある人なら分かると思いますが、
回転が同調してないのに無理やりギアを入れようとしても、
ギアがガリガリ鳴って弾かれちゃいます。

シンクロが付いてれば回転など同調させなくてもギアは入りますが、
本当なら入らない筈の物をシンクロの頑張りで無理やり突っ込んでるんですから、
当然シフトする度にシンクロのダメージが蓄積されていきます。

例えシンクロが付いてる車でも、ノンシンクロでも乗れちゃう操作を行ってやれば、
機械的負荷も少なく、なんといっても力を使わずに操作できるので楽です。


また、2回同調を行う為にシフトアップの時は3000回転まで吹け下がらせるんじゃなく、
わざと一回2500回転まで吹け下がらせるイメージで、
吹け下がってきて3000回転まできた時にギアを入れる為の同調、
3000回転を通り過ぎて2500回転まで落ちたところからスロットルを踏んで、
3000回転まで吹け上がった時にクラッチを繋ぐ為の同調をさせる。

またシフトダウンの時は2回同調させる為に5000回転まで吹け上がらせるんじゃなく、
わざと一回5500回転まで吹け上がらせるイメージで、
吹け上がってきて5000回転まできた時にギアを入れる為の同調、
5000回転を通り過ぎ5500回転まで上がったところでスロットルを閉じ、
5000回転まで吹け下がった時にクラッチを繋ぐ為の同調をさせる。

で、これを練習していけば、最初は500回転余分に吹け上がらせ、吹け下がらせてたのが、
だんだんと400回転、300回転、200回転、100回転と減らしていけます。
そうする為にはスロットル、シフト、クラッチをオーバーラップさせていく事になりますが、
究極的には全く余分に吹け上がらせ、吹け下がらせなくても出来るようになります。
そしてそれができるようになった頃にはシフト操作が結構速くなってると思います。


シフト操作が速い癖に機械的負荷は最少、ミッション壊しそうな気配すらない。

かなりイカしてると思いませんか?
Posted at 2015/05/31 12:23:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2015年04月23日 イイね!

VABって遅くてつまらないんでしょ?

最近、所謂車好きの人と話してると、
「VABってGRBより遅いんでしょ?」
とか
「VABって運転しててGRBよりつまらないんでしょ?」
と訊かれる事が多いです。

どうやら雑誌のタイムアタック企画で遅かったらしいんで、
GRBやGVBより遅いって事になってるっぽいですが、
私自身5年掛けてセットアップしたGRBと同タイムを暫定仕様のVABで出しちゃってますし、
これからセットアップが進んでいけば確実にGRBを食える手応えも感じてますし、
なにより各ショップも熟成されたGRBやGVBのタイムを、
半年程度しか開発してないVABで軒並み更新しちゃってるので、
VABがGRBやGVBより遅いっていう事は全然ないんじゃないかと思います。

強いて言うなら今時のドライビングスタイルに最適化されてる感じはありますので、
今時じゃないドライビングスタイルな運ちゃんにとっては難しいのかもしれませんが、
そんなのは車の問題じゃなくて運ちゃんの問題なんだから、
運ちゃんが頑張んなさいよというのが率直な感想です。


また、もし仮にVABがつまらないとするなら、
GRBはもっとつまらなかったというのが私の率直な感想です。

前にも書きましたが、GRBやGVBは変則的なセットアップがされた車です。

以前からあるフロントサスに対し大幅に能力の高いリアサスを投入した事で、
バランスが崩れる事を嫌って意図的にリアの限界を下げるようにセットアップされてます。

リアのトーを0にしてコーナリングフォースを立ち上げさせなかったり、
リアタイヤの内圧を190kPaと低い設定にしてわざと砕けさせちゃったり、
敢えて新開発のリアサスがフルに能力を発揮しないようにセットアップされてます。

各ショップでもフロントに対して高すぎるリアの限界を落とすべく、
リアのトーをアウト側に振るなどの対策をしてたようです。

そういったイレギュラーなセットアップをされた車を走らせるにはイレギュラーな技術を要します。

ちょっと速すぎるんで戻したいんだけど、
戻すとリアがブレークしちゃうんで頑張って踏み続けるんだけど、
それはそれで速すぎるからアンダーが出ちゃうんでなんとかしなきゃいけない…みたいな。

それで結果的に速かったりする場面も多々ある訳ですが、あくまでも変則的ではある訳で、
やっぱり正しい技術だけで走れる方がより楽しかったりする訳です。

死ぬ気で頑張っちゃってる俺カッコい~
っていうのはあるのかもしれませんが(笑)、
それって楽しいというのとはちょっと違うような…

そういう意味では正しいセットアップをされたVABの方が、
正しい技術だけを使って走れるのでストレートに楽しいと思える訳です。


前述の質問を投げかけてくる人達と話をしてると、
なんかVABがGRBやGVBより劣ってて欲しいという願望というか…
私にVABよりGRBやGVBの方が良い車だと言わせたいというか…

いずれにしても悪意を感じますし、
全くご期待に沿うような事も言えないというか正反対の事しか言えないので、
GRBやGVBとVABを比較する話はあまりしたくない今日この頃です…
Posted at 2015/04/23 01:41:33 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記

プロフィール

「この前まで2,500円出せば中トロだけの丼が食えた。 
 
これが2,500円だと一見高いように見えるが、例えばスシローで中トロだけで腹一杯にしようとしたらとても2,500円では済まない。 
質はスシローなんかより全然上なのでお気に入りの高コスパメニューだったのに…」
何シテル?   08/20 00:07
放浪癖があるので暇があると関東全域とその周辺を彷徨ってます。 また、以前と比べると頻度が少なくなりましたが、自宅敷地内の裏山を走り回ってます。
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ランボルギーニの恐怖 
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2017/08/17 11:55:59
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