FSWはコーナー数16で国内屈指の高速サーキット故、タイム出すにはそれぞれのコーナーを完璧に纏め上げて立ち上がり加速を損なわないことが肝。
人生車歴の1/3ほどは300ps級FR代表とも言える日産Z乗ってた自分からすれば、最近の新型フナッシー顔正面から見た衝撃よりも、ついにお手頃Zが700万円する車になって400psへ昇進して庶民に届かなくなったというニュースが個人的には最近一番の驚きではあるが。。庶民も乗れる300ps級の街乗り快適仕様で、ラジアル2分切りというのはFSW走る皆が目指すところだと思うので、せっかく良い車乗ってて開放してあげないのも生き殺し故、性能開放してみたい人の参考になればというのと、最近FSWも敷居が低いせいか危なっかしい若い輩が多いのでね。
第一コーナーブレーキ。日本の他のサーキットでこれだけ減速幅の大きなサーキットは無いので、良くも悪くもFSWの一番の名物と言って良いね。毎年数回大きな事故がある。ほとんどがブレーキトラブル車両。車両のブレーキに不安のある車両やそれを自己管理出来ない人や200km/hオーバーからブレーキべダルを親の仇如く思いっきり踏めない技量の人はまずこのサーキット来るべきではない。もう少し小さいサーキットで技量を磨いてから来るべし。
200km超えると人間の感覚も一気に世界が変わるというのも事実。それ以下の速度で車コントロールできない人は200km超で出来る筈が無い。
Megae 4RSの様な車速が230km超える車だと、この200m看板手前からブレーキ踏む準備。
左にエスケープ用の舗装があるのでこれが目印になる。
150m看板を確認したらもう一拍アクセル緩めず我慢して
150m看板視界から消えたらフルブレーキ開始
300PS級で2分切れない人は大体200mで踏んでる人だね。
自分のM4RSのRE71RSでは熱ダレする前は130mくらいまで突っ込むけど、熱ダレすると左右バランスも狂うから150mまで突っ込むためにはそれなりの腕も必要になるし、ABSも介入しやすくなるので要注意だね。なのでここは一般的に走行時間の後半に事故する人が圧倒的に多いね。
この辺から徐々ににブレーキを抜きながら、フロントタイヤと対話しながらインへ、ソロリソロリと切り込むイメージ。
右手のポール目掛けて縁石舐める様にボトム車速70km/h超でクリアできればGood。すぐに下りなのでクリップ奥になっちゃうと特にFRはスピンしやすい。
タイムアタックの際にここが決まるとその後のモチベーションも激上がり。
3コーナー(私の様な古い人間は、通称Aコーナー)のブレーキは丁度100m看板真横から。
M4RSだと180km丁度から。起伏があるので、ほぼブラインド状態のコーナーへ切り込む。
多分このAコーナーがFSWで一番スピンやクラッシュ(イン巻き)が多いコーナー。ここでボトムを落とし過ぎるとタイムに影響もあるが、それよりもリズムが狂って続く高速コーナーの100Rの身のこなしに影響が出る。このA~100R出口までは富士の高速セクションの要で、本気で走る場合は、度胸と腕と神経が揃っていないと事故に繋がる。
Aコーナークリップ。ここに付けないと外に飛ばされる。このクリップにはイン側が窪んでいて(カント)、クリップ超えた途端にフラット(感覚的には逆バンク)になるので、インに巻いたと思った瞬間にケツが外に飛ばされるのでイン巻き事故が多く、左のウォールに突っ込む車をこれまで何台も見ている。殆どの場合は進入角度のミスと言えるが、必ず車両が不安定になるコーナーなので、クリップ確認したら極力目線を遠くにして、曲がらなかったら下手に切り増しせずにアウト側へ逃げることが必至。切り増しした途端ケツが流れてカウンター当てられずイン巻が良くあるパターン。
特に冬のFF車両は右回りサーキットで右後タイヤが一番温まりにくい。最初の左回りの高速コーナーで右タイヤが要であることを忘れずに。我々の様に頻繁に走ってる人達でも、気を抜くとアウトラップや1st Lapでスピンや事故しやすいコーナー。
ボトムはこの画の様に125km/h前後で通過できないと2分切りは難しいかな。自分の様な街乗り快適仕様の車だと115km位で安全マージン残して立ち上がり重視で100Rまでの加速を重視する方法もある。
ちなみに、M4RSの4WSで一番気に食わないリアの挙動があるのがこのコーナー(たぶんマイチェン後のRace modeでは介入がマイルドになって改善されていると思う)。4WSの介入で一瞬強制的にリア同位相でフロントが外に流れる感触があってから切り込ませる必要があるのでテンポがズレてクリップ取るのにコツが必要。この4WS特有の挙動に慣れるまでは若い頃の様に飛び込んで行けなかったが最近はようやく慣れてきたかな。
100RはAコーナーから3速→4速ベタ踏みで強烈な横Gを感じながらイン側をトレースしながらココまで我慢。セッティングが決まってれば前後自然に車両全体が外に流れ始める頃合い。M4RSの場合160km/hまで。スロットル抜くタイミングはちょうど赤丸付けた100Rクリップのコーナーポストが目印。天気が良いとその奥の山と重なる。そしてここから車両が外へ飛ばされる。前後バランスが決まってると綺麗に外に飛ばされるので同時にアクセルを抜いてノーズをクリップへ。理想はコースの中央付近までに留まる事。タイヤが温まってなかったりオーバースピードだと抜いたりチョンブレした途端にイン巻で右ガードレールへ一直線。ここもFR、FFとも事故が多い。後半タイヤがタレて来ると同じ乗り方だと糞アンダー出るのでタイヤと対話しながらスロットルを上手くコントロールして車両バランスを保ち後述のクリップを目指すこと。
人と車によってはここでチョンブレ入れる人もいるが、自分はブレーキ踏まない派だね。後半Frタイヤが垂れて超アンダー傾向になってくるとブレーキ入れることもあるが、前半にチョンブレやって急激な姿勢変化でのリスクは避けたいのでエンブレだけで丁寧かつ敏速にノーズを入れる。ただ自分は350ps以上の車でココ走ったこと無いのであしからず。
100Rはこのコンクリート縁石のクリップに乗れるかどうかが肝。ここに至るストーリーが出来てるかどうかで、ドライバーの腕も測れるね。なのでこのコンクリートの先の芝は年中剥げてる。
さて、FSWで意外ににも難しいのがこのヘアピン(自分だけ?)。やりがちなのは、100R出口からの勢いそのままオーバースピードでクリップ取れず糞アンダーでアクセル緩めるパターンかな。ここ下りのブレーキなのでカントが緩いのでほぼ逆バンク。簡単に外に飛ばされるし、ヘアピン立ち上がりで上手く上りの加速が出来ないとタイムに影響が出やすい。なので、ブレーキ上手く抜きながらこのクリップを取りこのクリップちょい手前くらいからフル加速できるような姿勢を作ることが肝。ちなみにここも朝一タイヤ温まってないとクルリン箇所で有名なので要注意。
ここは裏のストレートともいえる箇所。300ps級だと完全ベタ踏み区間。雨だとチョイ戻しかな。ちなみに自分はこの手前のLEONゲート(今年はね)の真下でロガーのタイムをチラ見して、Lap何秒出せるかを判別してる。後半セクションは良いのか悪いのか、タイヤ垂れても、殆どタイムが何故か一定なので。。。
このあたりでダンロップのフルブレーキに向けて心の準備を。
自分はダンロップブリッジのちょうど真下通過がブレーキ開始ポイント。開始速度は200km/h。ここで200km/h到達してない時には、ヘアピンでミスしてることになる。
ここは下りブレーキ故に垂直抗力かかりやすく多少タイヤ垂れてても安定するがダンロップコーナーの進入速度の調整が難しい。
10コーナー(ダンロップコーナー)は車速55km/hくらいかな。60km/hで通過できれば最高。そこから12コーナーまでは一連のシケイン。で上手くインの縁石使いながらリズム良くコーナーごとに徐々に車速を伸ばす。
この13コーナーはクリップ取らないと簡単に外に飛ばされる。進入時にチョンブレを上手く使って車速をなるべく落とさずフロントを上手く回頭させれば出口で全開可能。1メーター外にズレると別世界になりタイム全く出せないので要注意。ここは進入まで右のクリップのポールが見えないブラインドコーナーなので、経験値が物を言うかな。
14&15は一連の複合コーナー。13から外に飛ばされた勢いで14のイン側縁石を舐める様に横Gを感じながらフル加速し、15コーナーの大外刈を目指す。
15コーナーはコーナーリングしながらの上りブレーキ故、タイヤが垂れてくると真直ぐ行ってしまうので、ブレーキを優しく踏むことがポイント。タイヤが垂れる前であれば、一旦直線的に突っ込んでV字に回頭する技もアリ。自分は使い分けている。ここも出口が逆バンクなので外に飛ばされやすいので、出口でどれだけ緩めずに行けるかがポイントかな。
最終16コーナーは続くストレート立ち上がり加速を意識し、クリップ手前からフル加速できるようなライン取りが理想かな。クリップ越えるまではストレートラインの外の縁石は見えないので、ここも経験値で加速ポイントを見定める。
漸く休憩時間。脇見運転せずに、1コーナーまで暫く休息&計器類のチェックタイム。コントロールタワーや前方のフラッグ見落とさぬように。ほぼ全車200km/hオーバーなので、1コーナーに向けて前走車や後続車の車種(性能)を鑑みて、特に自分より性能の良い車が接近してる時は注意怠らないことが重要。
Posted at 2022/01/18 00:14:12 | |
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