注)私は販売店の回し者ではありません
しばらくV12 Vantageの市場ウォッチから遠ざかっていましたが、何気なくカーセンサーを眺めていたところ、ちょうど気になる2台を見つけたので、今回は好き勝手に語ってみます。
まずは、私が現在所有しているのと同じ V12 Vantage 6MT。
内装は、かつて私が所有していた981 Boxster Spyderのクラシックインテリアを彷彿とさせる、レッド×グレーのレザー×アルカンターラ仕上げ。この組み合わせには独特の魅力があります。

この個体は、以前から中古車市場で何度か見かけており、私の記憶が正しければ、一年以上はどこかのオーナーの手元にあったと思います。
バケットシート装着車ですが、私自身のV12 Vantageもバケット仕様で、乗り心地については心配不要です。購入直後は腰痛に悩まされましたが、それはバケットシートのせいではなく、劣化したタイヤによる突き上げや、独特のクラッチミートポイント、シフトノブの位置に慣れていなかったことが原因だと思っています。緊張しすぎて体がガチガチになっていたのも一因ですね。
今では、バケットシートの程よいホールド感と、アルカンターラの滑り止め効果のおかげで、力まずに3ペダル操作ができています。
唯一の難点を挙げるとすれば、坂道発進。ヒルアシストなどという親切な機能はありません。そこはサイドブレーキと己の技術、そして度胸で乗り切るしかありません。ただ、V12 Vantageはボディサイズがコンパクトなので、都心の狭い道でもさほどストレスを感じません(極端な坂でなければ、ですが)。
購入後、乗り心地に難を感じたらタイヤをFalkenかMichelinに履き替えれば問題解決するはず。
それでも「やっぱりマニュアルはちょっと……」という方には、こちら。

V12 Vantage S(7速セミオートマ/Sportshift III)。
外装色はチャイナグレー。「チャイナ」は中国という意味ではなく、陶磁器のような質感や上品さを表す伝統的な言葉だそうです。少し前にPorscheで流行したクレヨンカラーを思わせる色味で、個人的にはとても好みです。
経営は相変わらず危なっかしいAston Martinですが、2015年当時にこのカラーを世に出したセンスには脱帽。クレヨン流行前夜にこの発想、やはり侮れません。
いずれのモデルも、6.0Lの自然吸気V12エンジンを、比較的手頃な価格で楽しめる素晴らしい一台です。
2025年6月8日現在、中古車市場に6MTは1台、スポーツシフトIIIは8台
そして、新世代のターボ化されたV12Vantageが1台

誰か行っちゃってください。
そして296が来たとき、私はどんな顔をしてこのV12 Vantageを見つめるのか──それは、まだ自分でもわかりません。
注)私は本当に販売店の回し者ではありません。
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V12 Vantage
Posted at
2025/06/08 09:25:16