
クリスタルキーを注文してから11日後、セールスの方からキーが届いたと連絡がありました。COVID-19の影響でもっと遅くなるかと思ったら予想以上に早い到着です。
さて新しいキーを受け取りに行くべく、キー(正確にはEmotional Control Unit、略してECU)を車に差し込むとエンジンがかからず「Battery Power .......」と初めて見るメッセージが!なに!!このタイミングでまさかの故障?...しかし落ち着いてメッセージを見ると「Battery Beauty Soul」(Power Beauty Soulを老眼の為に見間違えていました)。てっきりBattery Power Lowのような故障を知らせるメッセージかと思ったら違うようです。エンジンをかける時にクラッチとブレーキをしっかり踏んでいなかったためエンジンがかからなかっただけで、改めてECUを差し込み直すといつもの通りエンジンが元気に吠えてくれました。それにしてもアストンマーティンの見慣れないメッセージは心臓に悪い。それにBattery Beauty Soulというメッセージ、native speakerではない私には何を伝えたいのかよくわかりません。
ディーラーに無事到着しECUを車に認識させる作業を待っている間、セールスの方と雑談。V12、NA、MTという希少な組み合わせのV12 Vantageは中古相場が徐々に持ち直して上昇しつつあるという話、セミオートマのスポーツシフトは部品のホースが弱点で壊れやすいがMTはその点心配がなく壊れにくいと言う話、一方でエアコンのガス漏れはよくあり今年の夏はこれが原因でよく工場に持ち込みがあったと言う話。DBXの話などなど。話題が尽きるとその雰囲気を察して「作業の状況を確認して参ります」とセールスの方は席を離れました。話題選びのセンスや客との距離感が絶妙です。
作業が終了し、新しいECUを受け取とるときに一つ衝撃の事実が判明。
セールスの方曰く「以前はクリスタル製で45万ほどしたのですが、あまりにも割れやすいため途中からガラス製に変更されているんですよ」
この一言でクリスタルキーに関する値段の謎が解明しました。クリスタルキーの40〜50万という値段、過去の情報だけが一人歩きしてネットや人の噂として残り、実はひっそりとガラス製に変わり値段が下がっていたわけです。思い返せばキーを注文する時にセールスの方は一度もクリスタルとは言わずガラスと言っていました。この変更を私は好意的に捉えています。ECUに宝石としての価値は求めていませんでしたし、丈夫になり値段が下がるということは現実的な対応ではないでしょうか。新旧のECUを見比べてみましたがどちらがクリスタルでどちらがガラスか私にはわかりません。そもそも今までクリスタルと思っていた私のECUも、すでにガラスに変更されていたものであった可能性もあります。
ECU対応のレザーケースを車のボディーカラーに合わせて購入し、ディーラーを出発。帰りの首都高は渋滞していました。クラッチのミートポイントがかなり手前にある独特のV12 Vantage、以前は渋滞時に常に緊張を強いられていましたが今ではだいぶ慣れて渋滞も苦痛ではありません。V12 Vantageに少し認められたような気がします。
Posted at 2020/12/03 23:53:57 | |
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V12 Vantage | 日記