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2024年04月04日

新型AMG GTクーペは911の牙城を崩せるのか?

新型AMG GTクーペは911の牙城を崩せるのか? 新型AMG GT クーペが発表になりました。モデルはM177型V8ツインターボエンジンを搭載する「63」のワンモデル展開。ベースはすでに発売されているSL63になりますが、今回の目玉はとにかく(身長150㎝までという制限はあるものの)リアに+2という911とまったく同じパッケージングをOP設定してきた事です!

先代モデルまでは純粋な2シーターであったことを考えると+2というパッケージングは多くの911ユーザーにアピールするものと考えます。ディーラー担当氏に社内の商品概要を見せてもらったところ、下記のポイントが挙げられていました:ー

✓一新されたデザイン
・新型Mercedes-AMG GT Coupe専用に開発されたボディシェル
・AMG専用フロントグリル
・DIGITALライト導入
・ワイドボディを採用

✓AMGらしいテクノロジー
・4LV8直噴ツインターボエンジン
・AMGスピードシフトMCT(9速トランスミッション)
・AMG Performance 4Matic +
・AMG Active Ride Controlサスペンション
・AMGアクティブエアロダイナミックシステムちゅう

✓日常使いの向上
・2+2(可倒式リアシートの採用)(オプション)
・最新世代MBUX(第7世代)
・最新世代の安全機能(RSP)


やはりここで注目すべきは、走行性能面日常使いの向上という部分だと思います。まずは走行性能面ですが、AMG GT クーペは4Maticなので、いわゆる四輪駆動ですが、オンデマンド式でかつ設定によりFRに固定することもできます。911のAWDの場合は、通常フロント5%、リア95%という駆動配分で、路面状況やトラクションの状態により変動しますが、AMG GT クーペはフロント0%-リア100%に出来るのが大きなポイントです。また、Audiでは随分昔から採用されていますが、対角線上の4輪を制御するActive Ride Controlが新規採用となったことで、路面追従性と乗り心地が向上していることが予想されます。このシステムの最大の強みはコンベンショナルなスポーツサスだとデフォなアンチロールバーを排することが可能な点かと思います。今後のメルセデスで、選択出来る車種においてはマストな装備と思われます。

次いで日常使いの向上という点ですが、こちらは言わずもがな2+2というレイアウトを採用した、という点に尽きます。やはりこの価格帯のクルマで完全な2シーターというのは、フェラーリやランボルギーニのようなスーパーカーを除き、マーケティング的にはかなり難しいのが現状かと思います。911が60年に渡り、スポーツカー界のベンチマークとして君臨し続けられているのも、この2+2というパッケージングの妙に依るところが大きいのではないか、と個人的には思っています。現在、911はとにかく新車購入のハードルが高く、オーダーすらままならない状況が続いていますので、二匹目の泥鰌と言いますか、こぼれた潜在的顧客の受け皿としてはこのAMG GT Coupeはまさにドンピシャのモデルなのではないか、と思います。資料にも、競合車として911ターボがターゲットと明記されています。

デザインについても触れておきたいと思います。完全に個人的な感想ですし、実車をまだ見ていない中での印象でしかありませんが、近年のメルセデスベンツのモデルの中では最も均整の取れたスタイリングだと思います。先代のC190はSLSからの流れを汲む古典的なロングノーズ&ショートデッキスタイルでしたが、C192は全長もホイールベーも長くなり、代わりに車幅が20mm狭くなっています。こうすることで極めてバランスが良くなり、非常にスタイリッシュかつスポーティな印象を受けます。特にリアクォーターからの眺めは「え?新しい911??」と思えるほど911に似ていると思いませんか?まあここまで寄せてくる、という所にもメルセデスベンツが本気で911の牙城を崩そうとしていることが見て取れます。近年ではモータースポーツの世界でも圧倒的な実績を誇るメルセデスが「本気」となれば、ポルシェもうかうかしていられません。

最後に価格ですが、これだけの内容で2750万円というのは個人的にはバーゲンプライスだと思います。まあ比較対象がバカみたいに高くなってしまったG63なのでややバイアスがかかっているかもしれませんが、あちらでは一々OPの装備がほぼ標準なのはかなりお買い得感があります。+2のリアシートも無償OPのようですし、MBUXも最新世代の第7世代が採用されています(ちなみに新型Gクラスは第6世代)。ネガを上げるとすれば車重とトルコンATでしょうか。車重は何と1970kgもあり、先代比+320kgもあります(どうしてこうなった??)。うーん・・どうもメルセデスはクルマを軽く作るということが昔から苦手なようです^^;。そしてトルコンATはまあ「社風」なので仕方ないですねw。あとはメルセデス特有の「エモーショナルな何かの欠如」さえ克服されていれば、多少は惹かれるのですが。とりあえず、試乗車が出たら試乗だけはしてみようと思います♪
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Posted at 2024/04/04 22:00:23

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この記事へのコメント

2024年4月4日 22:04
AMG GT って
先代もだけど
後ろからの姿
911ソックリね!
そうとうベンツもポルシェ意識してるのかな?
コメントへの返答
2024年4月5日 8:17
先代は、横から見ると明らかにフォルムが違いましたが、新型は後ろ姿だけではなく横から見ても、上から見ても(笑)911にそっくりです。

フロントだけメルセデスのグリルを溶接した911みたいだ、と海外のフォーラムでは言われていますw。
2024年4月5日 11:25
エクステリアがかなりキープコンセプトでしたね。パッとみて新型と旧型の差がよく分からず(⌒-⌒; )
しかし2t近い車重は、GTカーとしてはアリなのかもしれませんが、スポーツカーとしては厳しそうですね。そうなると結局911ターボには敵わない気もしますね。。。
コメントへの返答
2024年4月5日 13:02
おっしゃる通りです!

400kgもの車重の違いはいかんともしがたく、スポーツカーというよりはGTカー、もっと言えばスポーツサルーン的な乗り味を想像します💭

ただ、ポルシェターボが、オプションを色々付けると3000万円を超えるプライスタグになってしまうのに対し、全部付いて2750万円はお値打ちだと思います😀

プロフィール

「@terry997 さん、横から失礼します。クルマの出来がどう、と言うより転売ヤーが転売益目的で購入したけど、思ったほど転売益が出そうにないので損切りしている結果かと。言われていたほど希少では無かったGT3もいずれ市場に溢れ出て来る気がします🙄」
何シテル?   06/20 08:01
趣味車→ 992カレラT(2023年式 左MT) ファミリーカー→ G63AMG(2022年式 W463A) アシ車→ アバルト695 esse esse(...
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