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2025年04月02日

カレラGTSのバッテリー管理について

カレラGTSのバッテリー管理について 寒い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?さて、本日はSNS等で一部物議をかもしている992.2カレラGTSのT-Hybridのバッテリー管理がすごく大変そうな件について少々私見を述べたいと思います。これからカレラGTSが納車になる方にとってはあまり耳心地良い内容ではありませんので、予めご了承いただければ、と思います。

さて、問題となっているのはカレラGTSに搭載されるT-Hybridユニットの高電圧バッテリーの管理について、です。SNSではGT3やカレラTに搭載される軽量リチウムイオンバッテリーと混同されている方もいらっしゃるようですが、飽くまでT-Hybridシステムに於ける注意となります。日本国内のホームページでは記載が見られなかったのですが、USAの公式HPで記載されている内容を和訳、抜粋すると以下の通り。

◆高電圧バッテリーの一般的なお手入れ方法(要約)
 ①30°Cを超える温度に長時間さらさない
 ②長期間車両を使用しない場合
  ・バッテリーの充電が 30% を下回らない
  ・下回った場合、緊急始動はポルシェ センターでのみ実行できます。
  ・SPORT PLUS 運転モードで数分間作動させて、高電圧バッテリーを
   80% 以上に充電

◆一般的なお手入れ方法(翻訳)

高電圧バッテリーは、物理的および化学的な劣化と摩耗の影響を受けます。これにより、使用方法や環境条件に応じて、高電圧バッテリーの寿命中にバッテリー容量が減少します。高電圧バッテリーの劣化と摩耗を軽減するには、次の対策を講じることができます。

車両の周囲温度が約 –4°F (–20°C) ~ +86°F (+30°C) の範囲にあることを確認してください。可能であれば、長時間直射日光の当たる場所に駐車するなど、車両を 86°F (30°C) を超える温度に長時間さらさないでください。

長期間車両を使用しない場合の注意事項

2週間以上のアイドル期間の場合:

・高電圧バッテリーが放電した状態で車両を駐車しないでください。
・車両が直射日光に常時さらされないようにしてください。屋根付きのガレージに車両を駐車することをお勧めします。
・車両の周囲温度が約 –4°F (–20°C) ~ +86°F (+30°C) の範囲にあることを確認してください。 32°F (0°C) から 68°F (+20°C)。
・可能であれば、バッテリーの充電が 30% を下回らないように定期的にバッテリーの充電を確認してください。高電圧バッテリーの充電レベルが定義されたしきい値を下回った場合、緊急始動はポルシェ センターでのみ実行できます。

2 か月間のアイドル期間の場合:

車両を駐車する前に、高電圧バッテリーを SPORT PLUS 運転モードで数分間作動させて、高電圧バッテリーを 80% 以上に充電します。


どうでしょうか?かなり面倒だと感じる方が多いのではないでしょうか?少なくとも日本のような高温多湿の環境で夏場は40度を超えるような環境でこのクルマが維持出来るのか?疑問が生じます。簡単に言ってしまえば、「夏場はエアコンの効いたガレージで保管し、直射日光には極力当てず、常にトリクルチャージャーにつないでおく」しか対策は無いように思います。屋外保管、パレット保管は原則NG。使用環境や、保管状況のログが自動的に残るのかどうかは分かりませんが、バッテリーが逝ってしまった場合に、保管環境の悪さを理由に有償交換になっても不思議ではありません。そして、バッテリーというモノは当然劣化しますから、充電を繰り返すうちに容量が減少するのは当たり前です。通常のバッテリーのように数万円で交換出来れば良いですが、高電圧バッテリーの交換にどれほどの費用がかかるのかも未知数です。今年登場する予定のターボSも基本的に同じ仕様だと思いますので、検討中の方は注意が必要かと思います。
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Posted at 2025/04/02 08:34:43

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この記事へのコメント

2025年4月2日 8:46
これは少し不安になりますね。。
992.2はある意味で過渡期の特殊なモデルなのでしょうか。911の内燃機関の完成形は992.1なのかも知れませんね。
コメントへの返答
2025年4月2日 8:55
決して不安を煽りたいワケではないのですが、公式HPに載っている以上、注意は必要かと思います

個人的にはこのT-Hybridシステムには非常に期待していて、今後のポルシェを担う重要な機構だと思っています

一方、ここまで管理が難しいとなかなか手が出しづらいのもまた事実。中古車を買う場合には、どのような保管状況であったか知る由もないので、更に注意が必要です

恐らく同様の理由でフェラーリのSF90や296もおびただしい数の中古車が出回っていますが、本当に今は過渡期なのだと感じますね
2025年4月2日 10:29
私も先日この問題を知ってこれでは車両維持は難しいと思わされました。
T-Hybridはおっしゃる通り面白い技術だと思うのですが、ユーザー負担がここまで多いと二の足を踏んでしまいますね。
2月中にはターボSが発表になるとDの営業さんから聞いていたのですが、
未だ発表されず。このあたりのことが関連しているのでしょうか・・。
GTSもようやく日本でもデリバリーが始まっているという事ですがこの夏がどうなるのか心配ですね。
992-1の内燃機関が最良の選択肢なのではないかと思います。
コメントへの返答
2025年4月2日 13:58
何してる?でも言及されてましたね!

T-Hybrid自体は、内容や諸評を見る限り、かなり面白いシステムだと思っています。如何せん、管理がここまで煩雑だと、自分で買って所有しようとはなかなか思えません

ターボSについては、やはりVARTA社のバッテリー供給問題が尾を引いているのでしょうか?詳細は不明ですが、続報を待つしかありませんね!

992.1の純ICEが私も現時点では水冷911の集大成なのではないか、という気がしています・・
2025年4月2日 10:46
最近の車って
多かれ少なかれ
機構の複雑さ故の
電気系の問題抱えてるよねぇ。
何か何をもってのエコなのか?
考えさせられるよ。
コメントへの返答
2025年4月2日 13:58
そうですね、おっしゃる通りかと

しかし、ここまで複雑な管理が必要なのはちょっと見た事がないですね

何が本当にエコなのか、難しい問題ですね
2025年4月2日 12:38
こんにちは。
比較するレベルが違うのかもしれませんが、20年以上前の初代プリウスのバッテリーのことを考えながら書いています。
目立った性能の低下はなくても、トヨタは黙って2回バッテリーを無償交換してくれました。
次のモデルから保証はなくなりましたが…
ポルシェのオーナーであれば性能の低下したバッテリーを使い続けるなんて嫌でしょうから、言われるままに大枚をはたいて交換されるんですかねぇ。
ブレーキローターの磨耗と同じようには考えたくないですね。
コメントへの返答
2025年4月2日 14:01
師匠、こんにちは!

そうですか、プリウスもそういう時代があったんですね!ハイブリッド技術に関しては正直トヨタが世界のメーカーの中で頭ひとつもふたつも抜けていると思います

バッテリーは言わずもがな消耗品ですが、クルマの動力部分に直接関わる高電圧バッテリーの場合、そう簡単に割り切れない気がします

保証期間内ならいざ知らず、保証が切れたとたんに交換に何十万、何百万と掛かるようでは、長く維持しようという気にはなりませんもんね

その点空冷は旧くても構造がシンプルなので、これだけ生産終了から時間が経っても多くのファンが乗っているんでしょうね
2025年4月2日 17:01
こんにちは。
これはポルシェが最近ずっと採用する手法ですね。
次の世代のための熟成用テストベッドでしょうね。
コメントへの返答
2025年4月2日 18:19
こんばんは♪

そうですね、恐らく今後完全にEVに移行するまではこのシステムを引っ張るモノと思われます

言い方はアレですが、992.2のT-Hybridはいわゆるβ版という感じなんですかね・・
2025年4月2日 20:18
あーややこしくてめんどくさい!
なんて、思ってません😓
コメントへの返答
2025年4月3日 8:43
あはは!

ホントですか~~ww
2025年4月2日 21:28
こんばんは。

システムを完璧に理解していないのですが、高電圧バッテリーへの充電は回生のみなので、管理を慎重にしなさいとの警告であると受けとめました。

リチウムイオンバッテリーの方は役割分担が減って更なる軽量化になった一方、補い切れないシステム向けの超小型のリチウムイオンバッテリーがリアシートの裏にもう一個あるとの記事を見ました。

各々のバッテリーの役割分担が全く理解出来ておりません。

ポルシェセンターのみで緊急始動可能とのことですので、エンジン始動は高電圧バッテリーということで間違いないでしょうが、ドアロックはリチウムイオンバッテリーなのか、自宅車庫からポルシェセンターまで運ぶのにパーキングブレーキとギアポジション選択はどうなるのかと大変心配になります。

カレラTの軽量バッテリーでもドアロック解除が小型キーで大変面倒なので、完璧な屋内駐車場や機械式駐車場ではドアロックをしない方が良いとPCの担当から言われ実践しておりますので、GTSには絶対に乗れません。

ポルシェでも過渡期に大失策の経験があります。
私が勤めていた会社の社長が自ら輸入した964ターボは初のリモコン式のドアロックでしたが、ドアに鍵穴がありませんでした。
バッテリーが上がったらどうするのかと思っておりました。
その後のポルシェでは助手席側だけ鍵穴が設けられましたので、失策に気付いたのだと思いました。
コメントへの返答
2025年4月3日 8:48
おはようございます♪

T-Hybridシステムは、基本的に電気モーターがターボを動かすシステムで、エンジン、トランスミッションと一体になっています。システムそのものは非常にシンプルで、一般的なハイブリッドシステムと比べると軽量コンパクトかつ低重心に出来るのがメリットだと思います

一方、システムの肝となる高電圧バッテリーが死んでしまうと、ジャンプスタートすらできなくなる、というデメリットがあります。極度の高温、低温ではバッテリーが劣化する速度が速くなるため、交換となった際には高額な費用が発生するリスクがあります

エミッションの低減と、パワーの獲得という相反する目的を達成するためには画期的なシステムである一方、管理の面で非常に煩雑で、今後の改良が望まれます

ポルシェは過渡期にはこういうちょっと未完成なシステムを実機搭載することがあり、初物にはリスクがあると感じます。成熟されて、あまり制約のない状況で乗れるようになるのは今しばらくの時間がかかるように思います

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