日中の仕事中、わずかに見つけたランチタイムにスマホを見たら、
ロシアが始めていました。
これまでにこのブログでは
「常識的にあり得ない」と書き続けたウクライナへの侵攻です。
日本時間の昨夜から今朝にかけてドンバス地方の親露派エリアにウクライナ軍が砲撃を加えているとの情報が散見されたのですが、普通に考えてウクライナ軍から挑発するような事態は考えられませんでしたし、前回ご紹介したような低レベルな「偽旗作戦」としか思えませんでした。
またそれが本当にウクライナ軍からの攻撃であったとしても、そこはロシア領ではありません。ロシアが武力行使する大義名分はありません。
ミサイルなどで反撃するなどの戦闘までならともかく、ベラルーシやクリミア半島から陸戦隊を侵攻させたとなれば完全に一線を超えたことになります。
自分が「世界の常識」に無知だったのか、プーチンが非常識だったのかは現時点ではわかりませんが、自分にはプーチンはヒトラー級の極悪人として後世に名を残す未来しか見えません。
国連のグテーレス事務総長が「侵攻はないと信じていたが、私が間違っていたかもしれない。」と話したと伝えられていますが、全く同感です。
ウクライナ情勢 国連安全保障理事会が緊急会合開催
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220224/k10013498661000.html
さて、これがエスカレーションして第三次世界大戦や核戦争に突入してしまう事も現実的な懸念になってしまいました。
戦争は明確な戦争目的を設定し、停戦や和平に向けた「終わらせ方」を明確にしておかないと悲惨な事になります。
プーチンが今回どういう絵を書いているのか定かではありませんが、とりあえずは国連安保理や米国、NATOがどう動くかです。
選択肢としては大雑把に二つ
核戦争覚悟で軍事介入するか、
軍事介入しないでウクライナを見殺しにするかです。
ウクライナはNATO加盟国ではありません。現状ウクライナ軍とNATO軍が共同作戦を取ることはないでしょう。
軍事介入しない場合、経済制裁等の対応をすることになりますが、実効性のある制裁を果たしてできるのか…?ちょっと疑問です。
停戦や和平の仲介ができるのは中国くらいしかありませんが、今のところ中国はロシア寄りのコメントを出しています。
中国、ウクライナ情勢で自制呼び掛け 「侵攻」ではないと主張 | ロイター
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-china-ministry-idJPKBN2KT0SU
こうなるとロシアへの制裁決議でも中国は拒否権を使いかねません。国連軍の結成も困難でしょう。
中国が経済制裁に加わらなければ制裁の効果は限定的になります。
現状フリーハンドで自由に動けるのは習近平だけでしょう。米国の軍事リソースが東欧に割かれれば、台湾や尖閣諸島が危うくなります。
一方西側がここで何も出来ないと、世界における特に米国のプレゼンスが低下してしまいます。
米国主導でNATOが介入すれば軍事的にロシアは不利に追い込まれますが、そうなると核戦争の危機になります。
大袈裟ではなく地球の、世界の運命がかかっていますが、現在の西側諸国の指導者の顔ぶれを見るとなんとも心細いです。
非常にマズい事になりました。
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2022/02/24 21:15:33