純正エアクリーナーユニット撤去
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
エアグルーヴを装着したため純正のエアクリユニットが不要になりました。
不要なものはちょっとでも撤去して軽量化するのが競技車両の鉄則。こんなものでもそれなりの重量がありますし,エンジンルームの高い位置にありますので運動性能の面からも取っ払った方がベター。
ただ,エアクリを自分で交換したことのある方はご存知だと思いますが,デミオの純正エアクリユニットはECUと一体になっていて,これを潔く取っ払ってしまうとエンジンがピクリとも動かなくなります。
じゃあ,ECUの入った部分だけ切り取って残せばいいんじゃね?ってことになるわけですが...
2
ところが。
このエアクリユニットは上下2分割構造になっており,ECUが収納されているのはそのうち上部の方。しかし車体に固定されているのはこの写真にあるようにユニットの下部で,上部はこの下部にクリップで留まってる構造になっているため,上部だけでは車体に固定できないんですね。
街乗りだけならECU収納部分を切り取ってバッテリーあたりにタイラップ固定してもいいでしょうが(車検が通るかどうかは?だけど),ジムカーナやサーキットを走る車両でそれは絶対にまずい。
ということで,今回ECU収納部分だけを切り取った上,純正位置近辺にしっかりステー固定することにしました。
同じ目的の「ECUボックス」なども既に市販されてますが,結構なお値段しますし,純正のユニットにはホース類の固定クリップがついてたりしますし,ちょっとでも軽い方がイイし(ECU込みで800g)。
ただこれはあくまで暫定的なものですし,安全や法規面をクリアできている保証はありません。やるなら絶対に自己責任でお願いします。
3
と言いつつもう切ってる(笑)。
もちろん自車のものではなく某オークションで落とした中古品ですよ。いつでも元に戻せるように,必ず自車のエアクリユニットは残しておきましょう。
いや,オトコな人は自分のクルマにいきなりノコギリ入れちゃっていいですけどね。
4
さらにギコギコ切って行きます。プラスチックなので手動のノコギリで簡単に切れます。
カモメマークの部分はステー固定するためにあえて残してあります。
エアクリ下部とこうやって切り落とした部分の重量は計1.5kg。わずかながら軽量化になりました。
ECU収納部の裏側がむき出しになりますのでアルミ製の遮熱テープを貼り付けておきます。ついでにお好みでオカルトなお札を貼り付けてもいいよ。
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さて固定。
ECUユニットはクルマの頭脳にあたる大事なパーツですし,コネクターやカプラー,ハーネスへかかる負担を考えると,軽いパーツとはいえしっかり固定する必要があります。さあどこに固定しよう。
まず最初の1カ所目は簡単。エンジンのヘッドカバー奥に元々ある,純正エアクリユニットを留めてたボルト穴を利用してここにステーを留めましょう。
次に2ヶ所目の固定ポイントを探します。
純正のエアクリユニットを留めてたインマニ部分にあるボルト穴はちょっと遠い。ここを利用するとなるとかなり長いステーを自作することになりますし,しかもそれではテコの原理で固定強度に不安が残る。
ということで2ヶ所目はフュエルデリバリーユニットを留めてるボルトにステーを共締めすることにしました。ここのボルトを使うことにも不安はありますが,薄いステンのステーを使っているのでちょくちょく緩みに気を付けていれば大丈夫,と判断しました。
ステーを曲げたりネジ穴を合わせたり加工して装着します。ソケットの入らないところなので,4番のインジェクターカプラーを外し,メガネでトルクをかけてボルトを締めます。
6
薄いステーを使っている分,3点固定ではグラグラします。どう考えても4カ所固定が必須です。
しかしこの場所は下に何もない宙に浮いた状態。あと2ヶ所,どこに固定しろっていうのよ。
ユニット自体をもっとエンジンの真上に移動させれば固定場所は確保できそうですが,ハーネスが届きませんし,せっかくですからユニット裏にある純正のホース類固定クリップを使いたい。また,ECUユニットをまんまエンジンの上に持って行くと,遮熱してるとはいえ熱の影響も気になります。
ということで,なるべく純正と変わらない位置に固定するため,写真のようにミッションについてるステーの空いた穴から寸切ボルト(頭のない長ネジ)を立ててそれで1カ所を固定することにします。
30cmの寸切の一端にワッシャー,ボルトを2セットつけてステーにしっかり留めます。ネジ山が周囲のハーネスと接触して傷んでしまわないように配線チューブをかぶせておきます。
7
寸切の上部には高さ調整のため長ナットと固定用通常ナットをかまし,さらに位置調整のためにステーを使います。そのへんにあったテキトーなステーを使ってますので長さが合ってませんがキニシナイ(笑)。
最後にもう1点固定する場所は,この写真の奥に写ってるアースポイント。ここのボルトにステーを共締めすることにします。
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ECUユニットの方にもボルト穴をドリルで開けてステーに固定していきます。
向かって右手,手前の固定箇所(ミッションから寸切を立てたところ)は,ECUのコネクター部分をカバーするフタを留めるクリップの穴を利用します。
ユニットには補強や固定のためにリブが入ってたり出っ張りがあったりするので,ボルト穴を開けたりボルトを締めたりする際に邪魔になります。したがってこれらをサンダーやヤスリ,ノコギリ,ニッパーなどいろいろな工具を駆使して削り落とします。
奥側の2つのステーはECUユニットの方に先に留めておいた方が作業がしやすいでしょう。それでもアースポイントに固定する箇所は,手が届きませんのでソケットとエクステンションが必要です。
できあがりはこんな感じでエンジンルーム内が非常にスッキリします。しかもプラグ周りの作業性が大きく向上します。エンジン本体の放熱にも良さそうですね。
固定はステーを介してますので「ビクともしない」というレベルではありませんが,ECUユニットが軽いので実用上はまず問題なさそうです。ステー類は暫定ですので,いずれもうちょっときちんとサイズの合ったものを自作しようと思います。
ECUのコネクター保護カバーは,穴あきボンネットを使ってる都合上,雨避けのため残してあります。これを留めてる+ネジの純正クリップは外れにくくいつも作業の邪魔に感じていたので,今回片一方がボルト留めになったついでにもう一方もボルト留めにしちゃいました。
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