助手席エアバッグ外し

サーキットでは，クラッシュした時だけでなく，ちょっとコースアウトしたり縁石にハードに乗ったりしただけでもエアバッグが誤爆して開いてしまうことがあるのはみなさまご存知の通り。YouTubeなんかでもそういう動画ありますよね。

たいていみなステアリングは換えてますから開くのは助手席のエアバッグぐらいですが，それでもエアバッグって結構な勢いで展開しますから，ダッシュボードはぶっ壊れますしフロントガラスが割れたりすることもあるらしい。

いきなりそんな事態になったらびっくりするし，かえって危ないよね。だからイベントによってはレギュレーションでエアバッグのヒューズを抜くように指示されているぐらい。

実際ヒューズを抜けば済むことなんですが，ウチの場合，助手席に人を乗せることはほとんどありませんし，エアバッグも外せば軽量化にはなりますので取っ払ってしまうことにしました。

というかこれまでずっとやろうと思ってたんですが，面倒くさくってそのままになってたという．．．

今回は作業中の写真なし（汗）。

いやあ，助手席のグローブボックスを外してマトリックスというかイナバウアー状態で作業してたら写真なんか撮ってられんかった。

バッテリーのマイナス端子を確実に外して10分以上経ってから作業することと，ハンマーでぶっ叩いたり強い衝撃を与えないことに気を着ければ，作業は単純なボルト外し作業です。

しかし！

グローブボックス内の作業スペースが狭いのと，とんでもない姿勢での作業を強いられますので決して難易度の低い作業ではありません。助手席ドアを大きく開放できる広い場所で，時間の余裕のある時にやりましょう。

エアバッグの黄色いコネクターはラジペンでひねっているうちに外れます。あ，壊さないように優しくね。

外れたコネクターは放置しといても構いませんが，そのままだとエアバッグの警告灯が点灯したままになります。

2.2Ωの抵抗をコネクター（2極）に差し込んでおくと，クルマはエアバッグがつながっているものと誤解してくれて警告灯は点きません。いわゆるエアバッグキャンセラーですな。

しかしこの時，W数の少ない小さい抵抗を使うと，もし実際にクラッシュしたり事故に遭ったりしてエアバッグ作動信号が流れた時に熱をもって，最悪グローブボックス内で発火．．．なんていうのも怖い。W数の大きいセメント抵抗などを使うか，せめてヒューズをかましておきましょう。

今回は3Wの酸化金属皮膜抵抗に，念のため3Aのヒューズもかまして自作のエアバッグキャンセラーを作って差し込んでおきました。

外れたエアバッグモジュールは1.5kgの重さ。ちょっとだけですが軽量化になりました。警告灯もちゃんと消えてます。

周囲のステーなども外してしまうともう少し軽くなりますが，グローブボックスの開閉に支障が出ますので，今回はおとなしく戻しておきました。

エアバッグモジュールは静電気などでも作動するらしいので保存場所には十分気を付けておきましょう。

また，自動車保険のエアバッグ特約がある人は保険会社に必ず連絡しておきましょう。