
テールランプカバーなど板状パーツのカーボン加工やウェットなカーボンパーツを作っていると、樹脂を塗った側に反り返ってしまうことがあります。その結果、貼り付けたパーツから剥がれたり、カーボンパーツとして使い物にならなかったり。。。😭
反り返る理由は主に『樹脂が硬化する際に縮む』で、対策としては
・そもそも縮まない樹脂を使う
・硬化剤の濃度を薄くしてゆっくり硬化させる
・お祈りが足りないので、もっとお祈りする😅
といった感じなんですが、同時に作った(同じカーボンクロス、硬化剤の濃度、樹脂を塗るタイミングなど)のに反ったり反らなかったりすることもあります。下の写真は、反らずにうまくいったテールランプカバーを横から撮ったもの。上側が表です。
で、ふと思いついたのが『カーボンクロスの表裏や向きの違い』。綾織りの向きを揃えるために表裏を使い分けたり向きを変えたりしているので、これが何らか影響してたりするんじゃないか?と。
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ということで、クロスの『ロールの内側/外側』と『ロールの向きと同じ/直角』の4つの組み合わせでちょっと実験してみました。切り出したカーボンクロスをこんな感じで貼り付けて、いつもどおりの手順で樹脂を塗っていきます。
クロスは右から
です。貼り付ける型がちょっと台形なので公正な感じじゃないですが、まあ何か傾向がわかれば良いなぁ、ということで。あと、微妙に表面が凹んでるのが気になるところ。。。😅
こんな感じに同じサイズにして貼り付けます。それぞれ1箇所ずつ目印を付けていますが、右上に向くよう配置すると『ロールの内側+ロールと同じ向き』になります。
ということで、いつもどおりラミネートプライマーを塗ってクロスを貼り付けて圧着します。硬化剤は1.5%です。
その後、ノンパラ✕2→インパラ✕1→トリミング→ノンパラ✕1→インパラ✕1→800番までペーパー掛け。樹脂の硬化剤は1.5%です。1週間以上放置して乾燥させたあとに離型してそれぞれを切り離しました。
気温が低いと結構反り返るので、屋外に出してしばらくしてみると。。。見事に全部反り返りました😅うーん、簡単に違いが出るわけじゃないか。。。ただ、微妙に反り方がちがうというか。
一番右に貼った『内側+ロール方向と同じ』。黄色い矢印は綾織りの向きです。綾織りの向きに沿って反り返りました。位置やサイズの関係もあるかもませんが一番反りがひどいです。
『外側+ロール方向と同じ』。これは綾織りの向きと直角に反り返りました。
『内側+ロール方向と直角』。これも綾織りの向きと直角に反りました。
最後に『外側+ロール方向と直角』。これも綾織りの向きと直角に反り返りました。
んー、『綾織りの向きと直角に反りやすそう』な感じはありますが、これだけだと何とも言えないですかねぇ。。。😅配置を逆にしてやってみるともうちょっと何か見えるかもしれませんが腰が重いなぁ。。。
なかなか難しい。。。
Posted at 2022/03/01 15:10:54 | |
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