ウォーターポンプのクーラント漏れ修理
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
ガレージに停めている車の下に、何やら液体の漏れた跡を発見した。
液体は「緑色」だったので、クーラントに間違いない。
何処から漏れているか?なのだけれど、エンジンがかかっている時は漏れない。
仕方がないので、良く観察すると、タイベルのカバーにクーラントか飛んで乾いた痕が有るのに気が付く。
さらに良く観察すると、ウォーターポンプ本体では無く、アッパーのパッキンからの漏れが確認できた(マジか⤵️)
丁度、IPDに部品を頼んでいて、在庫無し部品の入荷待ちだったので、急遽ガスケットセットを発注した。
到着までの応急措置として、漏れの有るパッキン周辺に液体ガスケットを塗りたくり(画像↑の所)漏れを最小限に留め、部品の到着を待ちました。
液体ガスケットでは、当然完璧には漏れは止められない。
ほぼ毎日確認をして、減った量を足して、何とかしのいだ。
オイル漏れは多少なら、大丈夫だけれど、クーラント漏れは気を付けないと「オーバーヒート」に直結してしまうので、クーラント漏れが慣れっこな私みたいな人以外は速攻で修理に持ち込む事をお勧めします。
1950年代のアメリカ車とか国産旧車に乗ってた人なんかは、オイル漏れ、クーラント漏れ、オーバーヒートなんかは「当たり前」のように経験してきたし、対処の仕方もわかってるので、これくらいなら「取りあえず一月は大丈夫」レベルって事になりそうですが、940が初めてのネオクラって人は直ぐに乗るのを止めた方が良いと思います。
2
先ずは、クーラントを抜き、ラヂエターホース、タイベルカバーの上側を外します。
ウォーターポンプのプーリーのボルトを緩めておきますが、緩めるだけで外しません。
パワステポンプを緩めて、ファンベルトを外したら、緩めておいたプーリーボルトを外し、ウォーターポンプからプーリーを外します。
ウォーターポンプは二ヶ所ナット、三ヵ所ボルトの計五ヶ所でエンジンブロックに付いています。
一番向かって左にヒーターホースに向かうパイプを取り付けるボルトナットが有りますが、それも外すので、計六ヶ所のボルト類を外します。
ボルトナットが外れたら、ウォーターポンプを外します。
3
外したポンプです。
ポンプ自体は漏れが無いので(社外品とはいえまだ3年目です)再使用するので、応急措置の液体ガスケットやガスケット類をキレイに剥がします。
液体ガスケットは真鍮ブラシで簡単に剥がれます。
エンジンブロック側もキレイにしておきます。
この作業が地味で一番時間がかかるかも?
4
キレイにしたウォーターポンプです。
このぐらいで、大丈夫かと思います。
5
エンジンブロック側もキレイにしました。
タイベルカバーを外したので、タイベルとオイル漏れを確認しましたが、タイベルはまだ大丈夫そうですが、オイル漏れはカムとフロントカバーから確認出来たので、恐らくはクランクのオイルシールとカムのオイルシール、インタミのオイルシールもダメでしょう。
この辺りの部品は購入済みなので、タイベル交換時に「ついでに」交換予定です。
6
今回使用したプロパーツのガスケットセットです。
made in SE(スウェーデン)です。
ワッシャーは銅ワッシャーが付いてきました。
このセットで、$2.89です。
安かったので、2セット購入しました。
最近値上がりして、1セットが$5.49位します。
三年でダメになってしまったパッキンはGMBのポンプに付いてきた物です。
今回のプロパーツは何年持つかが、楽しみでは有ります。
DIYで交換出来ない方は、純正品をディーラーで交換する事をお勧めします。
交換の工賃を考えると結果、何倍も高い純正品が安くなるかもしれません。
私みたいな、板金や修理を「こんな楽しい事を金を払って人にやらせるなんてアホらしい」と思ってる、
ヲタク向けの部品が社外品です(笑)
7
ウォーターポンプとブロックをキレイにしたら、ガスケットをブロックにセットして、ウォーターパイプにパッキンを付けて、ウォーターポンプを取り付けます。
この際、ガスケットやパッキンに「液体ガスケット」は塗布しません。
(特別に漏れ対応としての対策として確立されているベンツの「コの字シール」等は別として、ガスケットやパッキンに液体ガスケットを塗布する施工は普通しません。)
ウォーターポンプは五ヶ所のボルトナットのうち、二ヶ所のナットが取り付く所が上下方向の「長穴」になっています。
何となくわかると思いますが、ウォーターポンプ上部のパッキンをエンジンヘッドに押し付ける為の長穴加工で、ちゃんと押し付けないと他の3本のボルトが入りません。
全てのボルトナットを取り付けたら、出来ればトルクレンチで均等に絞めましょう。
M5なので、8~9で大丈夫でしょう。
ヒーターパイプのボルトナットも忘れずに締めます。
後はプーリーやベルトを取り付け、クーラントを入れたら取り付けは終了です。
ジャキアップでエンジンよりラヂエターを高くした状態でゆっくりクーラントを入れてそのままエンジンをかけてエア抜きします。
漏れが無いことを確認して終了です
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