窓落ちDIY修理1 〈原因の把握 篇〉
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
4月のとある夜、洗車帰り徐に助手席のドアを開けると…
「バキッメリメリ…」イヤーな音と共に窓が無反応に。
窓落ちです😅
なんということでしょう。
ディーラーに相談すると「約7万円ですね〜」…事前情報通りでした。
内訳は「ウインドウレギュレーター」というワイヤーロープ式滑車装置5万+整備費2万ほど。決してディーラーが高いというわけではなくパーツがワイヤー+滑車装置+モーターの一体型の提供のみで、全取っ替え一択ということでした。
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ヒジョーに困った。
マフラー変えたばかりでお金が無い😂
…とりあえず現状確認のためドアパネルを剥がし中を見ることにしました。
考えられるルートは3つ。
A>ワイヤー断線→ワイヤーのみ交換
B>滑車装置もイカれてる→eBayやセカイモンで安く購入し交換
C>モーターもイカれてる→覚悟を決めてディーラーに行く
自力でなんとかなれば良いのですが果たして。。
2
そもそもパワーウインドウってどんな構造なんだろう?と思ったのでLesicsを観ました。
↓
https://youtu.be/TxGuFt8zQJ4
このサイトはエンジンやトランスミッションなどのメカの構造を紹介するYouTubeチャンネル。翻訳感あるナレーションが教材っぽくアカデミックなことを学んでいる気になります。わかりやすくてオススメです。
ワイヤーを滑車装置で上げ下げしているというエレベーターのような構造です。
ワイヤーに負荷がかかってはいますが、断線するリスクはそこまでないように思えました。
3
ドアパネルを開けていきます。
取手のパーツを取り外していきます。
ネジを外してクリップを外していくのですが、クリップクランプツールを使用すると作業しやすいし再利用できます。
Youtubeに詳しい解説ありました。
↓
https://youtu.be/xyHHJNrD3MA
他、みんカラの先人様の手帳などを参考に、外していきましたが各所のプラスチックパーツのツメが割れやすいです。
僕も数カ所割ってしまいましたが、取り付けられなくなるということはありません。
無理やり引っ張ると全部割れてしまうので気を付けましょう。
4
ドアパネル剥がすと緩衝材がくっついてるのでこれも外します。
ブチルゴムでくっついているのでヘラで地道に剥がします。
剥がすと、サービスホールが出現します。
5
ご開帳〜。
ワイヤーがもつれています。。
モーター生きてるかな?とスイッチを入れたらメリメリメリ!!!
事態はさらに悪化…😂
このモーターかなりパワー強いみたいです。とりあえずモーター生きててよかった。
配線を外して、サービスホールよりウインドウレギュレーターを取り出します。
※窓は養生テープでしっかり上に止めて置きましょう。
6
本体をサービスホールから取り出しました。
装置からモーターを取り外すと、滑車装置のコアである巻き取り部分が表れます。
グリスは枯れておりガサガサでした。
ワイヤーのテンションが緩んだために巻きつきがうまく機能せず、絡まったようです。
7
モーターは若干錆びてた。雨などの水の侵入でしょうか?
サビが浸食するとモーターもイカレるんだろうなと予想できます。。
8
ワイヤーがズタボロになっておりこのワイヤーは再利用できそうにありません。。
幸いにも本体は傷があるものの再利用できそうです。
9
ワイヤーの他に破損箇所が。むしろここが根本原因か。
滑車装置の動力を上下に変換する滑車手前のアウターワイヤーストッパーなる
プラスチックパーツが劣化?により破損していました。おそらくかなりの負荷がかかる箇所だと思われます。
手で持っているパーツが正常なモノで、その右が問題の破損したパーツ。
ワイヤーを覆っている皮膜・アウターワイヤーをここで止めています。
中のワイヤーのみ行き来させることで、窓開閉時に負荷をかけすぎないようストッパーとして、またワイヤー保護の役目があると思われます。
10
プラスチックパーツを巻き込んだ滑車部。
ストッパーが機能しなくなったのでワイヤーの張力で突き出てきてしまい、巻き込んだようです。結果ワイヤーが緩んでしまい外れたんだろうと予想できます。
滑車はガタガタなのですが、
ペンチで形を整えかろうじて滑車として機能は回復できました。
11
本体部部の構造は単純です。
モーターの回転で上下に巻いているだけです。
このモーターがかなり強力に動くので
違和感があってもお構いなく動きます。
そのため状況を悪化させてしまったのかもしれません。。
「異音や違和感が生じたらそれ以上動かすな」
というよく聞くアドバイスですが、
全くその通りだということを見事に証明してしまいました😅
12
外したものを並べてみました。
状況を整理すると原因は2点。
●プラスチックのストッパーの破損
●ワイヤーのもつれ
それ以外の箇所については傷や歪みがあったものの、機能するので流用できそうです。破損も最小限で一安心。
窓落ちはワイヤーが切れて起こると思っていましたがこの構造でワイヤー切れることなんて稀だと思いました。
どちらかといえば最も負荷のかかるパーツがプラスチック製なことが問題な気がする…。
「窓を目一杯開けたり締めたりするな」と友人からアドバイス聞いていましたが、
納得です。
〜次回に続きます〜
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