初代プレマシーの初期型(ハイライトシルバー)です。
家族が増え、コンパクトクラスのセダンやハッチバックでは収容力が足りないだろうと考え、2000年7月の帰国時に選びました。初年度登録から1年半経過した中古車で、ディーラーの試乗車だったようです。家族サービスを重視して、初のAT車。
3列シートでしたが、普段はこれをたたんでおき、2列目シートを広々と使いました。ここにチャイルドシートを2つ固定していましたが、コンパクトセダン同様の全長なのに少し背が高いだけで車内が広々とするのに驚きました。ウォークスルー可能なので、後席の子どもの面倒を見るのに便利でした。背は高くなりましたが、動的特性に問題はなく、首都高速のカーブでも安定していました。
幼児がいる家庭のファミリーカーとして、ベビーカー2台を積んで、近場の公園や遊園地、ショッピングセンター、実家などに出かけました。長距離運転の機会は、2002年になるまでなかったように思います。3列目のシートを使ったのは、ほんの1、2回程度でした。
優れたパッケージングと感じた反面、コンパクトなボディにかかわらず最小回転半径が5.4mもあって、狭い駐車場では小回りが利きませんでした。そのほか、違和感がいくつもありました。
・極端に早開きのアクセルは低負荷時に荒っぽい運転を強いられる印象でしたが、4ATはダイレクト感に乏しく、アクセルを踏み込んだときの反応は緩慢でした。この組合せはMT車に慣れていた身にはたいへん不自然で、おとなしい運転には気を遣う必要がありました。
・コラム式のシフトレバーは長すぎ、操作感はフロア式の方が勝ると思いました。足踏み式駐車ブレーキにも不慣れで、通常のサイドブレーキの方が好みでした。
・高めのシートとアクセルペダルの関係が合わず、ロングドライブでは右足が痛くなりました。シート座面は後ろ側しか調整できないので、適切な運転姿勢を見いだすことができませんでした。
・知り合いの同型プレマシーの2列目シートに乗車したとき、乗心地に違和感がありました。ここに車酔いしやすい幼児を座らせることに、抵抗感を感じるようになりました。
・3列目シートは幼児には十分な広さであったものの、車両後端から近すぎるので、積極的に乗せるべき場所ではないと思いました。
ロングドライブの負担感が気になったころ、たまたま運転したGF型カペラ(1.8Lの4AT)がとても素直で乗りやすく感じられました。そのあと試乗した初代アテンザ(2L)がとても好感触だったため、乗り換えるしかないと判断しました。
次車購入時には、予想よりいい値段で下取りしてもらいました。