
純正右ハンドルスイッチに、補助灯用スイッチを埋め込むために加工をする。
当初は、純正左ハンドルスイッチから「プッシュキャンセル機能付きウインカースイッチ」を移植する予定で、左側ハンドルスイッチを入手。
分解して移植可能かどうか検証したが、ウインカースイッチの可動範囲が大きいのに加え右スイッチのケース内部にはスロットルワイヤー収納部があり、ウインカースイッチを移植するにはケースの切り貼り改造&スイッチの取り付けベースの新規製作が必要と判断して断念。
ハザードスイッチでは「ON-OFF」の2ポジションしかないので、旧車のライト用スイッチで使えそうな物を探す。

スズキの「ウルフ」用の右ハンドルスイッチから取り出したライト用スイッチ。
昔の単車は"キーONでライト点灯"ではなく、「点灯-スモール-OFF」というライト点灯用スイッチがあった。
現在の単車には「スモールランプ」は付いていない。
青線→ヘッドライト・茶線→スモールランプ・黒&黒黄線→ライト用リレーへ、という3ポジションのマイナスコントロールスイッチのようだ。

スイッチの接点部分。
画像上側の部品が左右にスライドして、画像下側の接点に接続する。
無加工の状態で補助灯を接続すると「ヘッドライト+スモールランプ-スモールランプ-OFF」→「白色+黄色点灯-黄色点灯-OFF」という通電になる。
※実際は、補助灯の内部基盤制御で、「白色+黄色」の両方に通電しても「白色」のみが点灯するようにしてあるが、無用な電流で基盤に負担をかけたくない。
で、

画像の赤で囲った部分の接点を削って掘り込み、レジンで埋めて絶縁したので"スイッチが白色点灯のポジション"で白・黄の両方に同時通電することはない(検証済み)。
万一、レジンが剥がれたり摩耗して"白色点灯のポジション"で両方に通電しても、基盤制御で「白色」しか点灯しないので常用に問題は無いが....。
後々の接点のメンテナンスで、レジン状態の確認をすれば良かろう。

このスイッチにつながる配線はST250純正の配線より短かったので、白線→白色灯用リレーへ・黄線→黄色灯用リレーへ・橙線→キーONで+12Vの電源へと純正よりやや長めの配線に変更。
(配線を長めにしたのは、純正のビニールチューブを通してライトカウル内で接続するため。)
ハンドルスイッチに収めるには配線は少ない方が良いので、キーON用配線を1本で済ませるように半田付けした。

ハンドルスイッチのケースのメクラ蓋を取り外し、ここに補助灯用スイッチを埋め込む。

メクラ蓋は、ケースを分割すれば外せる。

ウルフのハンドルスイッチのアッパーケースはST250と同形状だが、アンダーケースの形状がやや異なるので、ケースに干渉する補助灯用スイッチのベース部分を削り、セルスタータースイッチの上に背負う形で補助灯用スイッチを乗せて組み込む。
画像のハンドルスイッチは研究用に購入した中古品で、実際には現車のケース&ハーネス(→現車の方が綺麗で状態が良い)を使用する予定。
下準備はすませたものの、実車への組み込みは何時になるだろうか....??
Posted at 2023/06/05 16:23:00 | |
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スズキ ST250 | 日記