
モータボートのセルモータ修理を頼またので、やってみます。ボート用と言ってもアメ車の部品を流用しています。

2ヶ届きましたが、1ヶ直ればいいとの事です。状態を確認します。

黒い方はモータは回りますが、ソレノイドが作動しません。

シルバーの方はモータが回りませんが、ソレノイドは作動します。
黒いモータのソレノイドをシルバーのソレノイドと交換して、ニコイチで行こうと思います。

両方のソレノイドを外します。
比べてみます。

若干、シルバーソレノイドの先端が薄いですが、問題ないです。取付けネジピッチも同じでした。
黒いモータがまだ使えるか確認します。

ブラシは十分残ってます。

コンミテータも大丈夫です。

ペーパで磨きます。

遊星ギアユニットもパーツクリーナで古いグリスを除去します。
ギア欠け等の問題はありませんでした。
まだまだ使えそうなので組付けて行きます。

ブラシ2本を指で押さえ付けながらコンミテータを斜めに入れ、コンミテータで入れたブラシを押さえ付けながら、残り2本を1本ずつ入れていきます。
軸受け、スプラインも古いグリスを除去して新しいグリスを塗布して組立てます。

シルバーのソレノイドを取付けて完成です。
作動チェックします。

青クリップでソレノイドに通電すると、接点がONになってモータが回ります。
ニコイチ完成です。
直りましたが、何故壊れたか原因が知りたいので黒いモータのソレノイドをバラします。

黒のソレノイドは錆が凄く、先端を指で押すと渋いですが、固着はしていません。
以前、R56ミニと軽トラが水没してセルが回らなくなった時は、接点が導通しなくなっていましたが、分解清掃で復活してるので、直せる可能性はあります。

カシメ部に精密のマイナスドライバーをハンマーで少しずつ慎重に打込んでカシメを開いて行きます。
隙間が出来たら、

マイナスドライバーでクイクイっとカシメを開いて行きます。

ソレノイドコイルの半田を吸い取り器で除去します。

内部は錆が凄いですが、接点の導通はありました。

半田を外したコイルの導通もあります?
もう一度電圧をかけて見ると、

作動しました。
コイルの末端をよく見ると、

このハンダ付け部が元々ハンダがうまく濡れて無い様に見えます。腐食で抵抗が増えたと思われます。
シルバーのモータの方は、

リングギアが破損しています。
破損片からリングギアの強度不足っぽいです。
Posted at 2023/07/09 22:30:43 | |
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