ポルシェ911(964)フォグランプメンテナンス①
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
964のフォグランプ、バルブがH3で長らくLEDバルブは存在しなかったものの、最近時はコンパクトなものがラインナップされるようになり、交換を検討。
まずは外さないとということで、、、
最初にランプの両側のカバーをタッピングビス1本づつ弛め取り外します。
次にフォグランプ自体のビス2本(青矢印)を外します。赤矢印は光軸調整なのでいじらないように。
2
しかし、簡単に取れるかと思いきや全く取れません。締結点に内装剥がしを突っ込んでひねりたくなると思いますが、絶対にやってはだめで、経年で弱った樹脂があっけなく割れます。
なんといっても新品は片側$647@ペリカンパーツ もする高価な部品であることと、剥がれない理由が勘合部にブチルゴムのような粘着質かつ32年も経過しても硬化しないもので接着状態になっているからです(赤線でくくったところのヒダヒダになっているものがそう)
なので、合わせ部にシリコンスプレーを吹きつつ、32年間のコリをほぐすように右に左に上に下にひたすら揉み込んで、くっついている面に潤滑剤が徐々に浸透していくのをひたすら続けます(しばらくやってから、1晩置いたりすると効果的)
そうこうしていると気が遠くなる果てに外れます(笑)
※他に良いやり方が思いつかないです。いい方法があれば是非これからやる人のためにコメント願います。
3
左右を数日かけて接合部を剥がし、取り外しました。
しっかし、反射鏡を支える軸部の華奢なこと、、、
バルブを外すときの留め針金を外すときにも最外部の樹脂部を持つのは危険で、金属の反射鏡を持って慎重にやるのが良いかと。
とりあえず調整位置をメモってから弛めてバラシ、レンズの内側を清掃実施。
4
残された後ろ側は頭8mmのナット2か所を弛めると簡単に取外せます。
5
ボディの後ろにカプラーが刺さっているのみで、無理せずカプラー配線をバンパーから引き出せば問題なく外せます。
6
裏側の溝の部分にもブチルゴム状のシール材が残っているので、ゆっくり剥がしました。
7
レンズの右にシール材の一部が積もってますが、かなりの量です。
1974年からのフォグにはスポンジゴム風のガスケットだったのに、なぜ964でこうもばらしにくい仕様にするのか、、、
しかも、受け側と刺さる側の寸法を細かく測ると溝にできる空間の寸法が一定ではなく、物の寸法精度が高いとは言えないレベル。だからブチル系シール材をぐるっと一周回して接合したのかと(国産のフォグなら、成型Oリングがはまっていそう)
そしてブチルで固定は2度と御免なので、クロロプレンスポンジゴムで調整しながら埋めようと思います(何も入れないと防水だけでなく、支持部が締結点だけになり上下の振れの押さえがなくなるのもあり)
8
肝心のバルブですが、検討した結果、信頼のフィリップスのハロゲンバルブ・ビジョンプラスに。明るさ+60%だとか。
理由としては、LEDの配光に難がある場合がある。良さげなのでも評価5段階中1が7~8%あり、量産車で考えると1万台中不具合700~800台も出るとしたら大規模リコール確定です。ヒートシンクや冷却ファンを装備できない省スペースH3は黎明期で品質に難があると判断しやめました。
今時点、溝を埋めるものの到着待ちなので、届いたら引き続き記述します。
9
【追記】
改めてフォグケースの画像検索をすると、どうもスポンジ系ガスケットが入ったものが散見されます。
とはいえ、取外しで壊すという事例もまた散見されます。
多分ですが、新車で装着されたものの大半はブチル系のゴムでくっ付けられていますが、部品で販売されたか年式によってはそういう仕様もあるのかもしれません。謎です。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク