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2021年05月18日

コペンセロSのインチダウンについて

奥さんのコペンセロSは14インチにインチダウンしています。



なぜ、インチダウンしたのか?Sなのにインチダウン?

私たち夫婦は20代の若かりし頃、軽自動車でレースやジムカーナをしていました。私はビートで、奥さんはトゥデイRSを使っていました。両車とも足回り強化、フルバケ、フルロールゲージまで組んでいました。
夫婦共々、乗り心地が悪い車は平気な体質です。

セロSに初めて(試乗なしで購入しています)乗って感じたのが、「タイヤが薄すぎる。」ということでした。
50タイヤのこの薄さゆえの路面からの衝撃で運転がしにくい。グリップは申し分なし。しかし、タイヤがコーナリング中にギャップを拾うと車体が跳ねるため、大きなギャップではほんのわずかですがタイヤのグリップが抜けてしまい操作不可能になってしまいます。空気圧も標準で240Kpaもあるため、跳ねやすいです。
加えて路面衝撃が下から運転席を突き上げ、ステアリング操作に影響がでます。
屋根も揺れ、軋み音も出ます。

「ビルシュタインサスは昔を思い出す程よい固さだけど、タイヤがね。」
と奥さん。私も同じ感想でした。

50タイヤでは路面からの衝撃を受け流す余裕が少ないため、段差などではナーバスな動きが一瞬顔を出すためです。

もう少しだけタイヤに余裕を持たせて、快適な乗り心地と操縦性にしたい。

となると、サスペンションを変えるか、タイヤの銘柄を替えるか、インチダウンするかとなります。

サスペンションはビルシュタインの新品を交換するのはもったいない。

タイヤ銘柄を替えても扁平率が50だとそれほど改善しない。
タイヤのゴムの質のみです。銘柄変更だけでは、タイヤ内の空気量は同じなので劇的な変化はありません。

タイヤの扁平率を上げればタイヤ内の空気が多い方が空気がクッションとなり乗り心地がよくなります。そのかわりタイヤの空気が多いためタイヤはたわみやすくコーナーリング中にグリップ自体は低下します。
ただ、グリップ自体が低下してもタイヤがたわむ分、限界を超えた後は比較的マイルドに変化していきます。

私たちがレースしていたころは13インチが主流で60・65タイヤがメインでした。タイヤのたわみがある方が限界領域でコントロールしやすいんです。
グリップ性能が良くても限界領域でナーバスなタイヤよりも、グリップ性能が多少落ちても限界領域でのコントロールしやすいタイヤの方が好みなんです。

インチダウンしましょう。

問題はどこまでインチダウンするのか?となります。15インチ?14インチ?

そこでタイヤでまず考えなければいけないのは2点。

「タイヤ外周長」「ロードインデックス LI値」です。

インチアップ・インチダウンの基本はタイヤ外周長を極力純正サイズと同等にすることが原則です。

「タイヤ外周長」はタイヤをインチアップ・ダウンするとタイヤサイズが変わるため変化します。
これによりスピードメーターに誤差が生じてきます。法令ではスピードメーターの誤差は「+6.% -22.5%」の範囲に抑えなければいけません。これ以外の範囲になると車検が通りません。これは、「タイヤ外周長計算」で検索して計算して指定の範囲内ならOKです。

意外に忘れているのは「ロードインデックス LI値」です。重要項目です。
車は金属の塊で重いです。それを4本のタイヤで支えるわけですから、当然タイヤ1本あたりに掛かる車の重さがあります。これをロードインデックス「LI値」といいます。
タイヤ交換しロードインデックスが規定よりも下回ると、偏摩耗やバーストする可能性が高くなります。

コペン純正は165/50R16 75Vです。「75」がロードインデックスになります。
75は空気圧240Kpaで最大荷重385kgとなります。最大荷重は空気圧で決まります。コペンの指定空気圧も240kPaなので、最大荷重385kgです。
タイヤをインチアップ・ダウンした場合に、この最大荷重を385kg以上にする必要があります。

これはタイヤのカタログのLI値から調べれば、空気圧が導き出せます。

ちなみに「75V」の「V」は速度記号で「V=240km/h」まで耐えれることを示しています。軽自動車は240㎞/h出ないのですが・・・。

以上を踏まえて、どこまでインチダウンするかを考えます。

コペンセロSは乗り心地を重視する、かつ適度なグリップとしました。
タイヤ幅は現行か+方向、扁平率は55・60・65で15・14インチとする。タイヤ外周の誤差は極力少なくする。

ネットで「タイヤ外周計算」で計算すると「165/50/16」に一番近いのが「165/65/14」となりました。165/50/16のタイヤ外周は571mm、165/65/14は570mmとなり、誤差は1%もありません。
15インチだと175/55/15になります。576mmなので誤差+1%です。しかし、この175/55/15は特殊サイズでして量販店にはほとんど置いていないという問題がありました。

そうなると、どこでも入手可能な標準タイヤの165/65/14となります。

あとは「165/65/14」のタイヤ銘柄を選びます。
各社このサイズはありますが、以前カプチーノに履いていた「ブリジストン プレイズ」にしました。適度なグリップと限界付近でのマイルドな特性、コントロール性、静粛性、雨天走行時の安定性などバランス良いタイヤでした。摩耗も少なかったです。

「ブリジストン Playz PXⅡ」は「165/65/14 79S」です。
ロードインデックス換算表から「79」で385kg以上になる空気圧を調べると、「200kPA」で「395kg」となりました。速度記号の「S」は「180km/h」となりますが、軽自動車は140km/h以上は出ませんのでOKです。

これでタイヤは「BRIGESTONE Playz PXⅡ 165/65/14 79S 空気圧200kPA」で全く問題ないとなりました。

タイヤの性能について。
普通の車が履くタイヤであるコンフォートタイヤにもグレードがあり「プレミアムグレード」「ハイグレード」「ミドルグレード」「スタンダードグレード」となっています。グレードが上がれば「グリップ」「快適性」「騒音」「ウエット性能」が重視されます。グレードが下がれば「燃費性」「耐久性」が重視されます。
BRIGESTONE Playz PXⅡはハイグレードになります。
BRIGESTONEでのグレードはNEXTRY < ECOPIA(EP20) < ECOPIA(EP25) < Playz PX < REGNOとなります。

次はホイールになります。ホイールサイズは簡単です。「BRIGESTONE Playz PXⅡ 165/65/14 79S」で推奨するリム幅は5.0Jです。+-0.5Jなら装着できます。実際、純正16インチのリム幅は4.5J、オフセットは+45です。あとはホイールナットの間隔がPCD100 4穴+45を探せばよいとなります。

16→14インチだとブレーキキャリパーにホイールが干渉する恐れがありましたが、みんカラのコペンオーナーさんたちはスタッドレスタイヤ用に14インチを履いている方が多いので、問題なしと判断しました。

コペンセロはクラシカルデザインな車なので、ホイールもクラシカル風レトロ調を選びました。サイズが決まってここからが楽しい時間ですね。

参考にしたのはMG-Bです。
コペンセロをサイドからみるとフロントからリアエンドまでやや尻上がりのストレートなデザインです。MG-Bは完全水平なストレートです。コペンセロとMG-BはAピラーからリアタイアまでの距離のバランスが似ているなと感じていました。

MG-Bはワイヤーホイールか8本スポークホイールが多いです。今時、ワイヤーホイールで14インチで新品なんてありません。ですので、8本スポークホイールで探しました。

8本スポークなら、昔ながらの定番「ワタナベ」、ダイハツといえば「MiniLite」です。これでも良いんだけど、ちょっとした変化球も欲しい。
いろいろ調べて「ホットスタッフコーポレーション LaLa Palm CUP」という8本スポークにしました。実はこのホイール、BRIGESTONEで作っています。委託製造です。ですので、BRIGESTONEのカタログにも載っています。14インチ4.5J+45です。

タイヤもホイールもBRIGESTONEなのでタイヤ館で購入しました。10万円以内でした。



ホイールは14インチ・プラチナシルバー&リムポリッシュ。ブリティッシュグリーンマイカには似合っていました。
インチダウンすると車が大きく見えます。間延びしたともいいます。コペンは軽自動車で小さいので14インチでちょうどバランスが取れたように思えます。リア周りが長くなった感じです。

タイヤ・ホイールを14インチ化しての感想です。
16インチ空気圧240Kpaではゴッゴッと段差からの衝撃があり、さらにポンポン跳ねる感じがあります。そのため屋根が揺れて軋むのが分かります。これが不快でもあります。
14インチ200Kpaなら、段差では角の取れた衝撃でコッコッという感じ、跳ねる感じはありません。タイヤが厚いので衝撃も少なく屋根の軋みも少なくなっています。
14インチにしたのでタイヤ・ホイール4本で10kgほど軽くなっているためサスが良く動いていますし、加速もわずかに上がっています。重い靴よりも軽い靴です。

スポーツタイヤから比べれば当然グリップは落ちます。ビルシュタインダンパーに「POTENZA RE050A」だと路面追従性は高いのですが、空気圧の関係で段差で跳ねるので気が抜けません。サーキットなら問題ないのですが。サーキットやジムカーナでタイムアタックするのであれば、間違いなくこれを選択します。

でも、今はレースからは足を洗ったので通常での使用のみです。
「BRIGESTONE Playz PXⅡ」のモットーは「運転が楽になる」です。グリップはポテンザから当然落ちますが、段差などでの安定が増しています。車が跳ねないのでグリップが抜けません。

グリップが抜ける恐怖は雨の日にレースやジムカーナをすると解ります・・・。

14インチ化で、路面状況をポテンザよりも気にすることなく走ることができます。
路面の衝撃に構える必要がないというのは大きいです。

14インチ化は、レースをしていた昔を思い出します。
ブレーキングをしフロントに荷重をかけロール。サスが縮みタイヤがたわみグリップが抜けるギリギリでコーナリングし、アクセルを開けていく。操作している!という楽しみはこちらに分があります。

高速域での直進安定性も高くなっているので、高速道路での運転が楽になりました。一般道では良い感じです。

乗り心地が良くなれば当然疲労度も軽減されます。コペンでのドライブはさらに楽しくなります。助手席にも負担が少ないので「乗り心地が悪い。」ということで敬遠されることはないかと思います。まあ、奥さんの車ですが・・・。

私たち夫婦はすでにアラフィフ。ガンガン来る衝撃に耐えられなくなってきたんだと思います。昔を懐かしむという意味でも14インチ65タイヤで良かったと感じます。
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Posted at 2021/05/18 23:02:10

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