
本日、夫婦共々休み。
こんな時期ですが、人込み避けてドライブに出かけました。
2年前に訪れた安部川上流にある梅ヶ島温泉に行こう。
梅ヶ島温泉、鬼平犯科帳の舞台になっています。
『鬼平犯科帳〜雨乞い庄右衛門』より
庄右衛門が、約三年の間、湯治につとめていた場所は、駿府すんぷ(現静岡市)から安倍川沿いに北へ十五里ほどのところにある梅ヶ島の温泉だ。
切り立った山肌と深い渓流にかこまれた岩の間から、こんこんとわき出る温泉は万病に効くといわれている。しかし、なんといっても山深いところゆえ、山小屋のような旅籠が一つあるだけで、そのようなところへ、大盗・雨乞いの庄右衛門ともあろうものが、よくも三年の間、凝じっと息をこらし、辛抱していたものだ・・・。
2年前、この旅籠「梅楼閣」に宿泊しました。ナトリウム温泉のヌルヌルしたとても良いお湯でした。
今回は、その梅楼閣の手前にある「オクシズ温泉 梅ヶ島新田温泉 黄金の湯」へ向かうことに。
ここ、近いけど遠い。自宅からは110㎞ほどで片道1時間半ほど。東名高速が80㎞(45分)、第二東名新静岡ICを降りて一般道を34㎞(45分)北上します。途中、すれ違い不可の1車線になったりします。
そして、本命は梅ヶ島温泉の途中にある「大谷崩」を見に行くこと。
~Wikiより~
大谷崩(おおやくずれ)は、静岡市葵区の大谷嶺(おおやれい)の南斜面にある、1707年(宝永4年)の宝永地震によってできた山体崩壊である。
1858年に富山県で起きた鳶山崩れ、1911年に長野県で起きた稗田山崩れとともに、日本三大崩れのひとつとされる。
現在も崩落中で、国土交通省の地盤整備が続いています。安倍川の川原の大きな石はこの大谷崩の影響です。
前回は遠目で見ただけでしたので、今回は大谷崩駐車場があることが分かったので行ってみよう。
赤木滝を過ぎてその先の安部大井川を越えた先を左折し工事用道路に入ります。ここに大谷崩駐車場まで20分の小さな看板が出ています。
前方の雪が降っている山の手前を左側に巻いて5㎞ほど進んだ先に「大谷崩駐車場」があります。
ん?
おお!
河川起点標識だ!
川はどこから始まるだろう?って誰もが考えます。源流に行ってみたいとか。
それとは別に「管理する行政が定めた川の起点」というのがあります。
これが、この静岡県が定めた「安倍大井川の起点」です。地図上ではまだ川はありますが、行政上での起点ですね。
この河川起点標識、静岡県の河川で名前が付いている川には必ずあります。
そして、この河川起点標識。なんか、静岡県にしかないみたい。
昔、よく自転車で地図を見ながら自宅近くの川を遡ってこの標識を探していました。どこにあるのか地図上では分からない宝さがし感があります。
「そうか、ここが安倍大井川の起点なんだ。」と、ちょっと感動。
さらに遡ること4㎞。
道には握りこぶし大の石がいくつも落ちています。
工事用道路ですが登山道でもあるので車幅は3mは確保されています。
そして、第9砂防ダム手前で車両進入禁止となります。
着いた!
大谷崩 標高1247m。
すごいな・・・。
砂防ダムが岩で埋まっている・・・。
現在も崩落してるのか・・・。
案内板を読む奥さん。その後、奥さんは一人でさらに上流に行っていました。熊出没注意なんですが・・・。
周囲は風の音がかすかに聞こえるだけでほぼ無音。
そして眼前には荒々しい山体崩壊。
現在も続く崩壊を少しでも抑えるための人の努力。
秋には紅葉の美しさと山体崩壊の荒々しさが神秘的で見物人が多く訪れるそうですが、冬の時期は大谷崩の凄さが良く分かります。
私たち夫婦以外、誰もいないこの風景を堪能して後にしました。
「オクシズ温泉 梅ヶ島新田温泉 黄金の湯」に到着。
黄金の湯。この近くに甲斐の国の金山があったためです。梅ヶ島は今では静岡県(駿府)ですが、戦国時代は甲斐の国でした。
冷え切った体を温泉で温めて。ヌルヌルした湯が気持ちいい。静岡市内からも40㎞あるので駐車場には車は5~6台程度でした。
帰りは行きと同じく第二東名に乗って、途中ネオパーサ森町で夕食を食べて帰宅。
走行距離220kmほど。
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Posted at
2022/01/28 21:17:59