
その車にとっての最適なホイールとタイヤサイズは?
これはズバリ、
「メーカーが設定したタイヤのサイズ」が最適解です。
メーカーは車体性能・エンジン性能・使い方・マーケティングなどいろいろな角度から発売する車の適切なホイールとタイヤサイズを選択するわけです。
メーカーは、どんな人間がどのように扱ったとしても問題ないようにタイヤサイズを設定するわけです。
じゃあ、そのメーカーの設定したサイズを超えるとどうなるか?
メリット・デメリットが大きくなります。
車をイジれば必ず「何かを得れば何かを失う」という法則があります。
例えば、エンジンパワーを上げる。馬力とトルクが上がりますが、燃費が悪くなりエンジンやミッションの耐久性は落ちます。
そんな関係です。
インチアップ・インチダウンについても当然この法則が働きます。
図で説明します。
タイヤは同一銘柄とし幅も同一とします。ホイールもサイズ違いとします。
純正サイズと比べてどうか?と点で見ます。
【インチアップ】
・ホイールは重くなる。
→タイヤは薄い分、軽くなる。
→ホイールの方が重いため総重量は純正サイズに較べて重くなる。
→タイヤ・ホイールが重いため加速が悪化し、燃費も悪化する。
・タイヤは薄くなる。
→タイヤが薄くなる=偏平率が低くなるためタイヤの値段が高くなる。
→高速度域での安定性は増す。
→ロードインデックス上、空気圧が純正サイズより高くなる。
→タイヤ内の空気の量が減るためタイヤで吸収できない衝撃がホイールに伝わり、さらにサスに伝わり、ボディに伝わる。つまり「ガン!」いう突き上げる衝撃が来る。
→ギャップで跳ねやすくなる。タイヤがギャップの衝撃を吸収できない場合は、バーストする。
→乗り心地は悪くなる。
→タイヤ内の空気の量が減るためタイヤがたわみにくくなりダイレクトなハンドリングになる。ただし、限界を超えると一気にブレークする。
→タイヤ内の空気の量が少ないためロードノイズがタイヤ内の空気で遮断できず、うるさくなる。
→タイヤ内の空気量が少ないため、標準サイズよりも頻回な空気圧チェックと補充が必要となる。
【インチダウン】
・ホイールは軽くなる。
→タイヤは厚い分、重くなる。
→ホイールの方が軽いため総重量は純正サイズに較べて軽くなる。
→タイヤ・ホイールが軽いため加速良くなり、燃費も良くなる。
・タイヤは厚くなる。
→タイヤが厚くなる=偏平率が高くなるためタイヤの値段が安くなる。
→高速度域での安定性は悪くなる。
→タイヤ内の空気の量が増えるため衝撃はタイヤで吸収する。
→ロードインデックス上、純正サイズよりも空気圧が低くなる。
→ギャップはタイヤで吸収する。
→乗り心地は良くなる。
→タイヤの空気の量が増えるためタイヤがたわみグリップは純正サイズよりも落ちる。ハンドリングは緩慢になる。限界を超え始めても、挙動は穏やかにブレークしていく。
→タイヤ内の空気の量が多くなるためロードノイズがタイヤ内の空気で遮断され、静かになる。
→空気圧のチェック時期は標準サイズと較べても変わらない。
純正サイズと比較して、このような差が出ます。
だだ、あくまでも同一タイヤで同一幅・同一ホイールのインチアップ・インチダウンで比較した場合です。
インセットを変更したりタイヤ幅を広げたりした場合は、さらにメリット・デメリットが増加します。
純正サイズで問題ないのならインチアップ・インチダウンは必要ありません。
純正サイズのタイヤが気に入らなくてもタイヤのグレードを上げることで解決できる場合がほとんどです。
純正サイズ±1のインチアップ・インチダウンなら大きな影響は出ませんが、±2以上になると一気にメリット・デメリットが増大します。
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インチアップ インチダウン | 日記
Posted at
2022/02/21 00:16:39