フランスのパトカーのリバリーです。
フランスの警察は2つあって国家警察と国家憲兵隊になります。人口が2万人以下なら国家憲兵隊、それ以上なら国家警察となります。1996年に改定されました。
今回は、国家警察(National Police of France)のパトカーです。
イギリスのジャムサンドイッチと違って、フランスのパトカーについての情報はかなり少ないです。特にデザインの遍歴は日本語サイトでは皆無でした。
フランスの国家警察パトカーのデザインも数回変更しているのは分かりましたが、いつチェンジしたのかが分かりませんでした。
ネット画像を見ていると、パトカーに使われているフランス車の発売日を辿ればおおよその年代が分かることに気が付く。
フランスのパトカー(国家警察と国家憲兵隊)はすべてフランス大衆車です。プジョー・シトロエン・ルノーが使われています。
国家憲兵隊は青ベースのフロント黄色。
国家警察が何度かデザインチェンジしています。
国家警察の初期は黒白のみです。
DS19は黒白でした。ルノー5が1972~1985年まで販売していましたが、白黒とトリコロールの2つのパトカーがありました。シトロエンBXは1985年発売で、パトカーはトリコロールでした。ここから80年代中盤までのフランスのパトカーは黒白カラーとなると推測できます。
ルノーR8 ゴルディーニ ’66で作成。
シンプルですね。
シンプルに見えますが、リバリーの製作ですが実際は面倒です。車は直線に見えてもわずかにアールがあったりします。R8のようにパネルだけを塗るというのは簡単に見えますが、実際にやってみるとズレまくります。パネル間の段差もありますし。黒をはみ出さないようにではなく、はみ出たら白でカバーするという方法の方が綺麗に見えます。
1990年前後。これも使用されている車から判別しました。ルノー14は1980年まで発売されましたが、これも黒白。シトロエンAXは86年に発売されましたが、当初はパトカーのカラーはまだ黒白。その後、トリコロールカラーに変わっています。ということは87~88年辺りでパトカーのデザイン・チェンジがあったと推測されます。
ルノー5は黒白と旧トリコロールの2つのパトカーがありました。
ルノー5ターボⅡ’80を旧トリコロールカラーで作成。
ルノー5ですが、バンパーは無塗装風にしました。当時の写真を見るとコスト削減なのか無塗装バンパーのパトカーが結構ありました。見た目が獰猛なサンク・ターボⅡがバンパーが無塗装だと大人しく見えます。
でも、なぜフランス国旗のトリコロールになったんですかね?
イギリスはこの赤のラインの中に黄色が入ります。
2007年前後でまたデザインチェンジです。これはプジョー307が旧・新トリコロールカラーでした。シトロエン・ピカソが2007年発売ですが、このパトカーは新デザインです。
このデザインは現在も走っています。
GT by シトロエン ロード・カー ’08で作成。
シンプルで嫌味がない素敵なデザイン。
このデザイン、カッコいいですね。リアフェンダーの上で跳ね上がるのが特徴です。
ところが、フランス在住の日本人の方が言うにはフランス人はこのデザインが「ダサい」と思っているそうです。
尚、フランス人。日本のパトカーがカッコいいと思うらしい・・・。
感性の違いってヤツですね・・・。
さらに2017年辺りからもう一度新しいデザインになります。2代目5008が新しいデザインのパトカーでした。フロントフェンダーが赤・リアが青、もしくは逆のデザインです。
現在はこの2つが混在している状況です。
調べていて面白かったのはフランスのパトカーは、オートルートではあまり追いかけてこないらしいです。オートルートはドイツのアウトバーンと接続されています。
追いかけない理由がとっても簡単でした。
「追いつけないから。」
ああ、うん。そうだよね。
ドイツ車に追いつけるフランス大衆車のパトカーは無いよなあ・・・。
リバリーを作る時間よりも調べている方が長かったフランスのパトカーでした。
楽しい時間でした。
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グランツーリスモ7 | 日記
Posted at
2023/02/19 06:56:47