東京エクスプレスウェイPP600 12周。
グランツーリスモ7の中で一番賞金が稼げるレースであり最高難易度となっています。
首都高1周を12周する感じでおよそ1レース27分程度かかります。
ここよりもル・マンPP700で30分完走の方が楽です。シビアさが全然違う。まあ、こちらは天候を予測してタイヤを選択する難しさがありますが、東京よりも全然楽でした。
SALTmsc さんの東京を走るレースを見て、ちょっとやってみようかと。
そこで当時、東京最速の1台のマシンがランボルギーニ・ウラカンGr4でした。

このウラカンで東京エクスプレスウェイPP600、26分30秒台を目指して走り込んだのが10か月ほど前です。
その後、東京を走る上でウラカンGr4が基準となりました。ノンピット26分30秒台が基準です。
エンジンスワップが解禁され、このウラカンを上回るタイムの車は多数あります。
ただ、ノンピットで完走できる車は少ないです。
パワーも最高速があってもタイヤや燃料が持たない車が多く、ピットストップを余儀なくされます。結果的に、ピットロスで26分30秒をオーバーして27分近くになります。
2ピットしても25分台の魔改造カプチやビートは別次元なので除きます。
このノンピットで東京を走り切れる車探しをしていました。
RRはポルシェ930ターボ。

Total26’35.309、FL2’10.618。
FL1全開で走れる車です。
他の駆動はないかと倉庫を漁っていたら、以前エンジン換装した初代NSXがありました。
PP調整と再セッティングで、東京エクスプレスウェイPP600をノンピットで走り切れることが判明。
なら、もう1台リバリーを作ろう。
同じホンダでMRのビートとお揃いにしよう。
【リッジレーサーR4 チームPRC仕様】


PRCは日本車メーカーのテラジをメインに使用しているので、ホンダが似合います。

この時代のホンダの車、大好きですね。
ポルシェ930ターボのカシオ仕様。

夜間だと、湾岸ミッドナイトのブラックバードに見えます。
ということなら、湾岸ミッドナイトから作るか。
R33GT-Rにエンジンスワップで東京エクスプレスウェイPP600をノンピットで走れる情報を得ました。そのセッティングは気に入らなかったので自分流に再セッティング。
見事、ノンピットで走り切れました。
で、R33です。湾岸ミッドナイトの黒木隆之編は大好きな一幕です。完調のブラックバードを破った黒木のR33。カッコいいです。チューナーとしてのストイックさには痺れます。
この黒木のR33を作りたくて、古本屋に立ち寄り資料を購入。
湾岸ミッドナイトと頭文字Dのマンガです。
私としては初トライの製作方法です。
それは、「マンガ風塗装」。
プラモデルで、ガンプラではイラスト風塗装や車でのマンガ風塗装がちょっとしたブームなんです。これをグランツーリスモ7でやってみたかった。
2Dをリアルに3D表示したグランツーリスモの車を、あえて2Dに戻します。
【R33 マンガ風塗装】

作っていく上で、まさかデカールの上限に行きそうになるとは思いませんでした。
作成途中の画像。
ボディ本体に使えるデカール総数は400。この時点で390です。作成方法は、すべてのラインを黒で埋めます。-の線などを使ってです。デカールはscratchで検索して3種類使用しています。あとは、ボディ下方に透過率25%でグレーを当てました。
効果線は頭文字Dから、ボディラインの細さは湾岸ミッドナイトから。初回ですが、意外に上手くいきました。
ちょっとした違和感を感じれば良いかなと。
東京エクスプレスウェイPP600のセッティングです。
初代NSX、エアロはリア以外は全部載せ。ワイドボディ化、ボディ補強あり、ロールケージあり。タイヤはインチアップ/ワイド/ワイド。
ノンピットでFL1全開で燃料があまり、タイヤも半分残ります。多分20周はノンピットで走れます。
【NSXセッティングシート】

ギアの設定。
この仕様で東京を走ると。
Total26’25.140、FL2’09.556でした。最高速は320km/h中盤まで伸びます。
黒木のR33です。
エアロはウイングだけでタイプB(Cも可)。タイヤは17インチまたは18インチのワイド/ワイド、ボディ補強なし、ロールケージ無し。
【セッティングシート】

この仕様で東京を走りました。
Total26’17.216、FL2’09.262。最高速は310km/h程度ですが、コーナーの立ち上がりが4WDのため、すごく速い。FL1全開で燃料は半分程度、タイヤは左フロントがギリギリ持ちます。
黒木さん、首都高ランナーだけあって速いな~。
というか、エアロ組まなくてもそんなに挙動が乱れない。もしかして、組む必要がないのかもしれません。今後検証してみます。
この2台のセッティング。あれ?っと感じるかもしれません。
フルカスタマイズ・サスペンションを使っていません。
GT7、アップデートを重ねるごとにタイヤの性能(グリップ)や車の挙動が良くなっています。ノーマルやストリートサスもかなり良くなっています。というか、セッティングしなくても良いじゃんレベル。
フルカスタマイズ・サスは確かに好みの運動性能が得られますが、代償としてPPが上昇します。当然、PPを戻すためにパワーを抑えれば加速と最高速が落ち、ウェイトを積むのであれば加速が落ち、燃費やタイヤの摩耗なども進みます。ウエイトは重量配分に使いたいので過度に積みたくはないです。
フルカスタマイズ・サスは東京を走るにはデメリットが多いと感じます。
どんなにフルカスタマイズ・サスにしてコーナリングが良くても、結局同じ車でならパワーと車重が軽い方が東京では速い、というのが今のところ私の運転技術での結論です。
低性能な車ならもともとPPが低くパワーを上げるにも限界があるのでフルカスタマイズ・サスが生きてきますが。
ノーマルやストリートサスで500PS程度なら十分対応できます。ただし、素が高性能の車に限ります。
SALTmsc さんからザガード(PP680)でノーマルサスにRSタイヤを履いてレースしても問題なかったという話を聞いて確信しました。
サスをフルカスタマイズ・サス以外で組むときは、コーナー中の加速時のアンダー、減速時のアンダーはすべてフルカスタマイズ・LSDで調整する方法を採っています。この調整と重量配分で東京なら十分イケます。
まあ、暴れ馬の魔改造カプチーノやサラブレットの魔改造ビートで東京を走り込んで手懐けることができると、挙動の乱れはノーマルやストリートサスでも十分抑えられるようになります。
この2台を乗りこなせると、Gr1やフォーミュラカー以外は大丈夫な気がします。