
8日土曜日。
奥さんは仕事。
自分一人なのでどうしようか?
フィールダーは息子が乗って出かけて行った・・・。雪山遊びしようと思ったんだけどなあ。
さて。
じわりとコロナの感染者が増えてきているので、人込みは避けたい。さりとてどこかに出かけたい。
ここ1ヶ月、C5エアクロスは市街地走行のみなのでDPFを作動させたい。燃費も12㎞を切っている状況。
ラリー展も開催しているし、久しぶりにトヨタ博物館に出向きました。
8時に出発し、オープン前の9時半前に到着。
駐車場には3台程度。
人が来る前に気になっていた案件を済ませよう。
以前、購入したこの本。大変楽しくお酒片手に読みました。
50年代のアメリカ車のテールがなぜ肥大化していったのか?が解説されています。
で、読んでいて気になったことが。
それは、「60年代からはどのようになったのか?」です。
「テールフィンが衰退し、新しいデザインになる転換期を見よう。」
これが今回のテーマです。
1953 シボレー コルベット(初代)
やっぱり、カッコイイ。夢が叶うのなら所有したい1台です。
この50年代初めごろよりテールフィンが出てきます。まだ、大人しい。
それが、たった6年でこうなる。
1959 キャデラック エルドラド
アメリカと言えば「キャデラック」です。圧倒的な無駄(誉め言葉)な大きさ。
良い意味で「バッカァじゃね~の!」と、何時みても新鮮なテール。この力強さ、強引さはアメ車のデザインの特権です。
で、気が付く。
トランクリッドは大きいだけで普通の形をしている。
あらためて見ると「テールフィンとは、リアフェンダーが航空機の垂直尾翼のようにせり上がり、リアテールランプがジェットエンジンのエンジンノズルの様な形をしている。」ということです。ですので、トランクリッドは至って普通の形となります。
1950年代、アメリカ戦闘機で言えば第2世代となります。第1世代のレシプロからジェットエンジン初期、第2世代で超音速となります。
50年代、アメリカはいくつもの第2世代戦闘機を開発・運用します。
1953年にF-100スーパーセイバーで世界初の超音速戦闘機の実用化。これが初代コルベットと同時期。
1958年にはF-104スターファイター。アメリカ初のM2を超えた超音速戦闘機。エルドラドと同時期。
わずか6年でM1→M2超えとなるわけです。
まずは戦闘機はとにかく速度が重視された時代。
当時のアメリカがどれだけ力があったのか、工業力が増強したのかが、車にも反映されています。
それが、60年代に入るとガラッと変わる。「どうしたんだ?」と心配になるくらい変わります。
1960 クライスラー(プリムス)ヴァリアント
小型車だけど、派手さは引きずっている。
欧州の小型車が台頭し始めた時期に対抗馬として開発されました。
小型車といっても、現在で言えば現行プリウスくらいです。
クライスラーは、テールフィンの名残が残っています。
1960 フォード ファルコン
普通になった。ちょっとだけ名残があります。
1960 シボレー コルヴェア
このコルヴェアのデザインが後の車のデザインの源流にもなりました。
1960年代。この時代はアメリカの戦闘機は第3世代となります。武装で言えば、それまで機関砲とロケットが主だったのが、第3世代では赤外線追尾ミサイルとそれを運用するレーダーが搭載されます。戦闘機自体も直線番長ではなく、対空・対地もこなせるマルチロールファイターとしての性能が求められました。
これが、1960年運用のF-4ファントムⅡです。
そして、戦闘機も小型化します。最高速を求めるのではなくある程度の速度域で運動性が高く、安く、メンテナンスしやすい戦闘機です。
F-5タイガーⅡとなります。1960年初飛行、運用は1964年から。
1960年代のアメ車も小型化と汎用性が重要視され始めます。欧州車がアメリカに輸入され、その小型で汎用性が高い性能で売れ始めたためです。アルファロメオ ジュリアやBMW1500といった小型実用セダンの台頭です。
偶然なのか必然なのか。アメリカ車のデザインの変貌とアメリカの戦闘機の変貌が非常に似ていると感じます。運用方法の考え方も同じですね。
戦闘機や宇宙探査機の開発技術は車に応用されていますが、技術ではなくデザインという概念がリンクしている時代も珍しいなと思います。
シボレー コルヴェアのデザインが反映されている車。
1964 プリンス グロリア
スクエアなフロントデザインとメッキバンパーでコルヴェアと雰囲気が似ています。
リア周りの形は、トランクリッド~リアフェンダー上部のメッキが無ければコルヴェアと非常に近い形をしています。
60年代の日本車は、特にアメリカの小型大衆車のデザインの影響を強く受けているので、その視点から見ると面白いですね。
来訪者がちらちら見え始めたので、他のいくつか気になる車を写真に収めて退散しました。
滞在時間は1時間。
帰りは敢えてのんびりと帰る。80~90㎞/hで東名を走って往復200㎞ほどで燃費は11.6㎞/L→14.9㎞/Lまで伸びました。
多分、どこかでDPFが作動したはず。C5エアクロスはDPFの作動状況が解りません。
12時に帰宅。
Posted at 2022/01/09 12:58:30 | |
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