欧州車を日本で乗る、試乗してみて「意外に乗り心地が悪いな。」と感じることがあるかもしれません。
それは日本仕様のせいです。
多くの欧州車の日本仕様はインチアップされていることが多いです。
代車で乗ったプジョーe208 GT Line。豪華装備仕様です。
日本仕様のタイヤサイズは、205/45R17。
フランス本国仕様は、標準が195/55R16で、オプションで205/45R17になっています。
欧州は基本、道路の路面状態は日本に較べると悪いです。フランスなどは市街地に石畳があるくらいです。
ですので、欧州車の偏平率は基本60か65、頑張って55となっています。
このe208、17インチで45の薄いタイヤなのでちょっとした段差でリアがガンッ!っと突き上げを食らいました。インチアップで偏平率を下げた影響です。
なんで、日本仕様はインチアップしているのか?これは日本での流行りです。大きなホイール薄いタイヤはカッコイイという風潮。2005年辺りからの流れです。
軽自動車でも2000年前は13インチの偏平率60・65タイヤが主流でしたが、今では14・15インチ偏平率55タイヤが主流になりつつあります。
ですので、欧州車を日本で売るときにはインチアップしてカッコよく見せて売る方法が多く採用されています。
欧州の大衆車で日本仕様はほぼほぼインチアップされています。
メルセデスベンツA180(2021) 日本仕様205/55/R17 本国標準205/60R16
VW GOlF 2.0TSI(2021) 日本仕様225/45R17 本国標準195/65R15
シトロエンC3(2021) 日本仕様205/55R16 本国標準195/65R15
「Wheel-size.com」で調べてみると本国標準が分かります。日本代理店のHPから主要諸元を見れば日本仕様が分かります。あとは比較というわけです。
フィアットやBMW、アウディはモデルによっては本国標準のままで輸入されている車もあります。
欧州車の日本仕様に乗っていて乗り心地に不満がある場合、本国標準仕様にインチダウンすると本来の仕様となりますので、快適さが増します。
自分の車のシトロエンC5エアクロス 2.0 BlueHDiも調べてみます。
なお、シトロエンジャポンはよく細かな仕様変更をします。
C5エアクロスは当初235/55R18でしたが、途中から225/55R18に日本仕様は変更されています。
C5エアクロス2.0 BlueHDi 日本仕様235(225)/55R18 本国標準215/65R17
欧州の路面状況を鑑みるに、乗り心地が良い偏平率は60・65とも言えますね。
欧州車の場合は、インチアップされている場合はインチダウンして本国標準仕様にすれば元来のコンセプト通りになります。
欧州車日本仕様は本来のコンセプトから外れてインチアップしていることがあります。
欧州車の日本仕様に乗ってみて「乗り心地が悪い」と感じるのはこの日本仕様のインチアップのためです。
Posted at 2022/03/07 23:51:59 | |
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