ブローオフバルブ純正戻し

納車して半年後くらいに取り付けたコトスポーツさんの純正加工強化ブローオフバルブです。
ちょっと思うところがあってこれを純正品に戻すことにしました。

交換当時はホースが固着してなかったのであっさりと脱着できましたが、3年後となる今回は予想通り難儀でした。
交換時と同様にウォーターポンププライヤーでスプリングバンドクランプを緩めて取り外しましたが、この時点で取り付けに使用することを諦めて、予め用意していたホースクランプで再装着しました。
ブローオフバルブ本体のガスケットも新品に交換しています。
GSKT-INTER COOLER
品番　21896AA072

外観上での強化品と純正品の違い　その１
純正品では空いている穴を塞いでいます。
この穴は本来ブローオフバルブ上部室とつながる空気流路で、過給時に制御弁下側から圧力をかけています。制御弁とリリーフ弁はつながっているので、自ずとリリーフ弁が開きやすくなります。ブローオフバルブ自体が安全装置ですが、それをさらに安全方向に持っていったということでしょうか。さすが純正です。
強化品はここを塞いでるので圧力の逃げ道がなくなり、良い言い方をするとより高いブースト圧がかけられるということになります。

外観上での強化品と純正品の違い　その２
純正品にはない小さな穴が2箇所空いています。この穴はおそらく先程の空気流路とつながっています。上部室とつながっている空気流路の途中に穴を開けるということは、大気流通しているはずです。つまりブローオフバルブ上部室内が陰圧になればエンジンルーム内の空気を吸い込み、陽圧になれば大気開放されると…。

上記が今回純正品に戻した理由になります。
いくら穴が小さいとはいえ大気開放はちょっとゴニョゴニョですし、エンジンルーム内の空気を吸い込めば上部室内にゴミやホコリが溜まってスプリングと制御弁の動きが悪くなるかもしれない。そしてそれらによるなんらかの二次被害を想定しました。

可能性としては極めて低いと思います。
しかしVABに少しでも長く乗りたい一心で、自分でできる範囲の予防保全という考えの下、デチューンとはなりますが今回の措置を行ったというのが経緯になります。

やはりといいますか、給排気系のチューニングはきちんとした予備知識とリスク・リターン管理できる余力や覚悟が必要だなぁと改めて感じた次第であります。