
先日ミニ1000に、998クーパー(Mk-I 1000クーパーS)用のヘッドを載せ、軽く燃調を適合した。
体感では中高速域での加速が鋭くなったように思うが、体感は信用できないので、シャシダイでパワーチェックした。
本日、いつものように大阪:堺の柿本レーシングのシャシダイを予約。
いつもの元ミニ1000乗りの〇田さんに計測してもらう。
目標50馬力オーバーだったが、結果は予想以上にパワーアップしてた。
まずは、出力曲線。
57.6馬力/5480rpm(※)
77.7Nm(7.9kgm)/4830rpm
(※)細かい話をすると最初の計測時は57.9馬力だったが、データのセーブミスで再計測になり、2回目の計測が57.6馬力だった。
前回より約15馬力アップしている。
比率で言うと、出力が約35%アップになり、大幅アップだ。
このヘッド、めちゃくちゃ安く入手したので、コストパフォーマンスは激高だ。
続いてトルク曲線。
最大トルクは2.6Nm(0.2kgm)とわずかにアップしただけだが、2600rpm付近から5200rpm付近までほぼフラットトルクになったため、中回転~高回転域でのトルクが大幅にアップした。
低速トルクは落ちずに、高回転域まで継続してトルクが出ているので、体感で感じた中高速域の加速が鋭くなったのはこの影響と思われる。
この時代のイギリス車は、シャシダイで実測するとカタログ値の0.7~0.9掛けくらいの値になるので、今回の計測結果を他のモデルと比較すると、、
■カタログ値
①ミニ1000(998cc) 42 PS/5250rpm 6.8kgm/2600rpm
②64年クーパー998cc 55 PS/5800rpm 7.88kgm/3000rpm
③ミニ1000 John Cooper 65 PS/5900rpm 8.3kgm/3300rpm
④1300(AT) 53 PS/5000rpm 9.3kgm/2600rpm
⑤1300(MT) 62 PS/5700rpm 9.6kgm/3900rpm
⑤の1300(MT)のノーマルはカタログ値62馬力だが、web上に何件か情報があり、シャシダイで実測すると53馬力くらいのようだ。(カタログ値の0.85掛け)
なので、1300のノーマルの馬力を今回の計測で少し上回ったと思う。
②の998クーパーのオリジナルのカタログ値は55馬力なので、これを実測値で上回ったのは、ヘッドを1.5mmほど面研していることと、CDIなどの効果かと思う。
③のミニ1000 John Cooperはカタログ値65馬力だが、実測結果の情報がwebでは見つからなかったので不明。
唯一、Youtubeにミニ1000 John Cooperのパワーチェックの動画がアップされていたが、実測37馬力程度と低すぎるし、ヘッドの色が違うし、プレートも付いてないので、本物ではないと思われる。
https://www.youtube.com/watch?v=kiI2fRWzHZQ&t=159s
仮に1300と同じ0.85掛けだったとすると、65×0.85=55.3馬力になり、少し勝ったかな?
今後は、
・ハイカムを入れる
・排気量を増やす
か、
・ターボ装着 or スーパーチャージャー装着
の、
どの方向に行くかまだ決めていない。
とりあえず、次のステップは今までよりも大掛かりになるので、少し考えたい。
Posted at 2023/06/24 21:07:40 | |
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