燃料タンクセンダーユニットの改造
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
VDOの燃料計とミニの燃料計は、増減特性が逆(※)のため、VDOの燃料計に合わせて燃料タンクセンダーユニットを改造する。
今回も、参考にする人がいるとは思えないが、記録として残すことにする。
(※)
VDO燃料計:満タン=抵抗値大、エンプティ=抵抗値小
ミニのノーマル燃料計:満タン=抵抗値小、エンプティ=抵抗値大
2
走行してガソリンを減らし、その後20Lの携行缶に抜けるだけ抜いて、ガソリンタンクを空っぽにし、元々付いていたセンダーユニットを取り外す。私のミニ1000はキャブだが、何故か針金が曲がっているインジェクション用が付いていた。
今回、新品で針金が曲がっていないキャブ用のセンダーユニットを購入。
3
まずは、可変抵抗板を観察する。
満タン付近は抵抗線を巻く間隔が広く、線長が短いため、フロートの動きに対して抵抗値が緩やかに変化する。
つまり、満タン付近では燃料計の針は緩やかに変化する。
それに対し、エンプティ付近では抵抗線を巻く間隔が狭く、線長が長いため、フロートの動きに対して抵抗値が大きく変化する。
つまり、エンプティ付近では燃料計の針は急激に変化する。
これは、抵抗値の変化に対し、燃料計の針がリニアに動く前提での話なので、もしリニアではなく、例えばエンプティ付近では針の動きが緩慢になる特性があるとすると抵抗値を急激に変化させることでバランスを取っているのかもしれないが、燃料計側を調べるのは面倒なので、とりあえず、抵抗値の変化に対し、燃料計はリニアに動く前提で改造を考える。
4
可変抵抗板は真鍮のリベットで止まっていたので、リベットの頭をミニリューターで丁寧に削って、可変抵抗板を取り外した。
可変抵抗板は繊細なため、ドリルだと手元が狂って巻き線に傷を付けたらアウトなので、ミニリューターで慎重に行った。
5
燃料計の増減特性を逆にするだけならセンサー端子の取り付け場所を画像の①⇒②に変更するだけでいい。
しかし、上に書いたように、抵抗値の変化に対し、燃料計はリニアに動く前提で考え、私の好み(※)で、満タン付近では抵抗値の変化=燃料計の針の動きが大きくなり、エンプティ付近では抵抗値の変化=燃料計の針の動きが小さくなるように可変抵抗板を逆向きに取り付けた。
ただ逆にするだけだと形状の関係で接点が接触しない場所ができるので、それを回避するため、表裏逆にもした。
取り付けはリベット止めではなく、ネジ止め(M2.6)とした。
一応、緩み止め対策で、スプリングワッシャ使用。
(※)平たく言うと、満タンから針がゆっくり下がり、後半急に下がる特性より、満タンから針が大きく下がり、後半緩やかな特性の方が早めに給油しようと思うので、個人的には好みってこと。
6
改造後、カバーをはめて、テスターで抵抗値の変化を確認し、問題なかったので、車に取り付けてみると。。。
携行缶に抜けるだけ抜いてガソリン空っぽなのに、60Ωくらいある。。。
想定では20Ωくらいのはずなので、ひょっとしてと思い、元々付いていたセンダーユニットと同じ形状になるように針金を曲げてみると、、、ちゃんと25Ωくらいになった。
キャブ車のセンダーユニットはストレートのはずなのに、インジェクション用の曲げた形状がフィットしたことになる。
中古で買ったミニは、現物を見てみないと何を使えばいいか分からないときがあると、あらためて思った。
その後、ガソリン満タンにして、燃料計の針もFULLを指すことを確認。
一件落着。
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