安全にホーンを鳴らす為の小物の作成と改造
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
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ミニは(高年式は違うかも?だが)ウインカーレバーの先端にホーンボタンがあるため、走行中の飛び出し等の咄嗟の時にホーンボタンが押せず、怖い思いをしたことがあるので、安全確保のためにステアリング中央のホーンボタンでホーンを鳴らせるようにする。
素人DIYなので、仕上げは美しくないが、機能的に動けば良しで作成、改造したので、参考にする人がいればと、やり方を説明する。
ナルディやモトリタなどの社外ステアリング(ボス)に交換していることが前提。
(純正ステアリングは見たことが無いので、どうなっているか知らないため)
ホームセンターやネットで入手できる安価な部材のみで作成することを方針とした。
細かい作業&はんだ付けが出来る人向き。
なお、安全安心に関わる部分なので、実施する際は自己責任でお願いします。
(当方は一切責任を持てません)
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ナルディのボス前提で、プリングルズの蓋を使った加工で説明する。
ステアリングボスの底面に貼り付ける絶縁体を、ボス底面に合わせてドーナッツ状に切り取る。
穴の大きさはステアリングのシャフトが通る大きさ。
ナルディのボスの場合、プリングルズ の蓋の真ん中を切り取る。
この時、サークルカッターがあれば綺麗に穴が開けられるが、なくても大体で開けて良い。
後で線材をはんだ付けする部分に干渉する部分の絶縁体を切りとる。
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続いて、絶縁体に合わせて0.1mm厚の粘着糊付き真鍮板もドーナッツ状に切り取り、はんだ付けの為に粘着面の糊を一部取り除き、ホーンの仕様に合わせた電流が流せる太さで長さ10cmくらいの線材をはんだ付けする。
(この線は後でホーンボタンに接続する)
はんだ付け出来たら、真鍮版を絶縁体に貼り付ける。
はんだ付けした線材を通すため、ステアリングボスの内側にドリルで3mmくらいの穴を開ける。
次に、真鍮板を貼り付けた絶縁体をステアリングボスの底面に貼り付ける。
ナルディのボスの場合、1mm厚くらいの強力両面テープをプリングルズの蓋の底面と側面に貼ってボスに貼り付けるとジャストフィットする。
真鍮版にはんだ付けした線材は、絶縁体をボスに貼り付ける際、ドリルで開けた穴に通し、ボス内に引き込み、ホーンボタンに挿し込む平端子(メス)を取り付ける。
以上でステアリング(ボス)側の作業は終了。
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次に、ステアリングコラム側に貼り付けるスプリング端子を作成する。
0.5mm厚の真鍮板から画像のサイズの板を切り出して、コの字型に折り曲げる。
この際コの字の上下は10mmとし、背の部分の長さは15mm~20mmとする。
コの字の上になる面に2.8mmの穴を開ける。(2.8mのパイプを通す穴)
私は2.5mmのドリルしか持っていなかったため、2.5mmの穴を開けた後、ヤスリで穴を拡大した。
2.8mmの真鍮パイプを、
(ステアリングコラム~ステアリングボスまでの距離)-(両面テープの厚さ) -3mmくらい
の長さで切り出す。
例えば、ステアリングコラム~ステアリングボスまでの距離が25mmで、両面テープの厚さが1mmだったとすると、
25-1-3=21mm となる。
(画像では私はステアリングコラムのカバーを外しているが、カバーをしていても考え方は同じ(コラムカバー~ステアリングボスまでの距離))
あわせて、2.3mm、1.8m、1.3mmのパイプもカットしておく。
2.3mmのパイプは10mmくらい、1.8mmのパイプは2.3mmのパイプより少し短め(7~8mmくらい)、1.3mmのパイプはステアリングコラム~ステアリングボスまでの距離より5mmくらい短くカットする。
それぞれカットしたパイプの断面は、外側と内側のバリ取りを行う。
ただし、1.3mmのパイプに関しては内側のバリ取りは不要。
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0.5mm板の曲げはミニバイスがあれば作業しやすい。(ペンチでもOK)
パイプのカットは、カッターナイフを直角に押し当てて、パイプ側を回して少しずつ切ると綺麗に切れるのだが、時間がかかる。
0.5mm厚くらいの薄平ヤスリでカットすると早くカットできる。(カットした後、バリ取りは必要)
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2.3mm、1.8m、1.3mmパイプを重ね合わせ、画像のようなイメージではんだ付けする。
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切り出した2.8mmのパイプをコの字型の金具に挿し込み、上下をはんだ付けする。
この際、多少傾いても問題ないが、出来るだけ真っ直ぐ(コの字金具に対して直角)になるようにはんだ付けする。
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次に、コの字金具にホーンのアース線に繋げる線をはんだ付けする。
2.8mmのパイプの中にスプリングを入れ、その上から2.3mm、1.8m、1.3mmパイプを重ね合わせた真鍮棒を挿し込むと、スプリング端子の基本的が完成。
1.3mmパイプの先端の長さは実際に取り付けた際のクリアランスに合わせて後で長さ調整する。(長すぎる分を切るor削る)
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ステアリングボスを外した状態で、ボス底面に貼った真鍮板に接触する位置に、強力両面テープでスプリング端子を貼り付ける。
私はステアリングコラムのカバーを常時外しているため、金属部分に直接貼っているが、カバーをしている場合はカバーに貼ればよい。
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次に、ボスを挿入し、ボスの底面に貼った真鍮板がスプリング端子の先端を押して、1mm~2mmくらいへこむくらいになるように、先端の長さを調整する。
長すぎた場合は、切るor削る。
逆に短すぎてボスの底面に貼った真鍮板に届かない場合は、2.8mmパイプから一旦スプリングを取り出し、2.8mパイプに入る大きさの金属片など電気を通すものをスペーサーとして2.8mmパイプに入れ、その上からスプリングを入れることで高さを上げる。
長さ調整が出来たら、スプリング端子の先端の角を丸めるような感じで少し削る。(真鍮板との接触を滑らかにするため)
これでステアリングコラム側の作業は終わり。
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後は、ホーンボタンを押したらスプリング端子の線がアース(GND)に落ちるので、それでホーンが鳴るように配線する。
スプリング端子の線を延長し、エンジンルームまで通す方法の説明は割愛。
バルクヘッドを通してエンジンルームに引き入れ、デスビの横にあるホーンの場所までもっていく。
まず、作業中にショートしないように、バッテリーのマイナス端子を抜く。
ミニの純正ホーンは、アース側がボディに取り付けられており、12V側がウインカーレバーの先端のホーンボタンに繋がっているので、今回の対応で接続が逆になる。
ステアリング中央のホーンボタンからの線をホーンのアース側としてホーンに接続するため、純正ホーンのアース線をボディから取り外して、ホーンボタンからの線を繋ぐ。
純正ホーンで12V側に繋がっている線(=純正ホーンボタンからの線)は使わないので、取り外す。
(よって、ウインカーレバー先端のホーンボタンを押してもホーンが鳴らなくなる)
取り外した純正ホーンボタンからの線は、純正ホーンボタンを押さないと12Vが流れないが、安全のために絶縁しておく。(途中にヒューズがあるならヒューズを外す)
代わりにスターターの12V端子から線出しし、5Aくらいのヒューズを介してホーンに繋ぐ。
以上で作業はおわり。
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バッテリーのマイナス端子を挿し込み、ステアリング中央のホーンボタンを押して、ホーンが鳴ったらOK。
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