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今までの試作用ハーネスと各種追加基板をひとつにまとめて、銀マネと共にメットインに搭載完了。
明日から、試しに点火時期を5°進めた状態にて通勤に使用して、問題の洗い出しを実施。
今のところ、点火マップやINJマップ等、全てのマップは使用できており、アイドリングストップも問題無し。
進角によるモリモリトルクは運転していて気持ち良いものです。

やっと、一区切りついたので、下記に銀マネ搭載の問題と対処方法を纏めてみた。

Q1.イグナイタ内蔵ECUなので、点火信号が得られない＆電気的に点火時期を変更できない。
A1.内蔵イグナイタで点火信号を生成＋銀マネ＋自作イグナイタで対処可能。
但し、イグニッションコイルが発生する一次側スパイクノイズの対策が必要。
対策方法はQ3に記載。

Q2.銀マネをINJ回路に接続すると、ECUのリンプホームによりエンジンが掛からなくなる。
A2.INJの代わりにダミー抵抗をECUへ接続することで回避可能。
この場合、銀マネのINJ信号入力は、ダミー抵抗以降にダイオードを介してECUに吸い込ませれば、銀マネも問題なくINJ信号を認識できる（ダイオードを介さないと逆流して銀マネが死にます）。

Q3.生成した点火信号に乗るノイズにより、銀マネが回転数を認識出来ない。
A3.電源系へのEMIフィルタ追加と、点火信号のツェナーダイオードによるクランプ＆ローパスフィルタ追加で対処。
ただし、点火信号の方形波をローパスフィルタに通すと位相遅れが発生する。
私のCRローパスフィルタでは40μsの点火遅れ（10000r.p.m.時にクランク角で2.5°分）が発生するため、予め点火マップで遅角分を考慮することで対処。
減衰度の大きいRLCフィルターを使えば、1°程度の位相遅れまで減らせると思うが、無事試験走行を終えたら改良予定。


銀マネを搭載するにあたって一番苦労した点は、イグニッションコイルの一次側スパイクノイズへの対処に尽きる。
このノイズへの対処方法として、イグナイタやECUを製造しているデンソーから大量に特許が出願されていることを知り、大手でも苦労していることを実感。
乗用車用ダイレクトイグニッションを流用すれば、苦労せずに対処できるかもしれません。

では、無事試験走行を終えたら、更新します。