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自作イグナイタについて質問を受けましたので回答します。

（１）最近市販されているイグナイタとは違うのですか？

「最近市販されているイグナイタ」なるものですが、単なる「イグニッションコイルへの給電電圧を上げる昇圧装置」です。
イグナイタとは、イグニッションコイルへ給電する電力をスイッチングすることで、点火タイミングを司る回路の一部を指します。
よって、昇圧装置は「イグナイタ」ではありません。

ちなみに昇圧回路は、オーディオQさんで売ってますので、これを買ってケースに入れて配線するだけで同品になります。
http://www.audio-q.com/power.htm

また、わざわざ高い金を出して買う程のものではありません。
と、言うのも、メーカーが設定しているイグニッションコイルに電圧を掛ける時間（ドエル角）は、コイルが80～90％飽和する時間は与えていますので、電圧を上げたところで極端な性能向上は望めません。

そして、もっとも注意を要する点は、例の「イグナイタ」と言われている昇圧装置は電圧上げすぎです。
イグニッションコイルやイグナイタは、ある程度の上限電圧に対して許容値はありますが、例の「イグナイタ」は20vを掛けるという暴挙に出ています。
これでは、微々たる性能向上の代わりにイグニッションコイルはおろか、ECU内蔵イグナイタの破損を招きかねません。
仮に昇圧したとしても、発電電圧（14.3V程度）の１割増し程度で十分ですし、無茶な昇圧は故障原因となりますので、ご注意を。

（２）この回路は公開しますか？
まだ銀マネを接続していないので、公開しません。
銀マネを接続して十分な実走行によるチェック完了後、希望があれば公開するかもしれません。

ノイズによるマルチスパークを対策した、銀マネ接続用自作イグナイタが完成！

早速、バイクにハンディオシロをガムテープで固定してアイドリング、全開、レーシング、アイドリングストップの運転状態におけるイグナイタ作動をテスト。
ECUから生成した点火信号との延滞、各回転におけるドエル角の相違、ノイズによる誤動作等を全てチェックして不具合なし。

これで、PCXに銀マネを接続して点火時期を自由に変更可能！・・・ノイズ対策が完了するまで長かった（笑

次は、車体側ハーネスの加工と銀マネ搭載予定。

先日見つけたNA用ECUが普通のECU構造？だったため、小躍りして三菱電機製Sターボ用ECUを探しましたが見つからず。。。
仕方ないので銀マネで制御するしかなさそうです。

ちなみにNA用ECUは三菱電機のH8コンパチチップが乗っており、スズキのバイクECUにも使われている関係で、海外では盛んに解析が行われているようです。

Sターボ用三菱電機製ECUを見たことが有る方いないかなあ・・・。

三菱製ECUと車体側ハーネスを手に入れて、再度延長ハーネスの作成と銀マネハーネスの結線が完了。

早速試すと問題無く始動し、今日１００km程試走したが問題なし。
と、言うことで、延長ハーネスの接触不良だったようです。

やっと通常のブーストまで戻して走行。
久しぶりに気持ちよく乗れました。

新規ハーネス作成のために、まずはECUを分解。
すると、以前ハーネスを自作したECUとは基盤構成が全く異なっていた。

このECUはNA仕様の三菱電機製なのですが、普通のECUのような実装構成であるため、ある程度部品構成を読み解くことができる。

しかし、第１作目の延長ハーネスに使用したSターボ仕様のECUは、CPUダイが直接基盤に実装されており、またコネクタへもボンディングワイヤで結線するなど、まるでECU全体がひとつのCPUのような状態であったため、全く基盤から情報が得られなかった。

もしかして、Sターボ仕様の三菱電機製ECUが手に入れば、CPUの品番から仕様を読み解いてマップ書き換えが可能？

これは胸熱。。。。だって今まで銀マネで苦労しているのは、全てROM書き換えが出来ないためなのですよ。

ひとまずは延長ハーネスを作成すると同時に、Sターボ仕様の三菱電機製ECUを探してみます。